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  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

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たざわよしなおさんのうた

2009年11月22日 | 八首選 - 題詠2009
たざわよしなおさんの歌から8首。


067:フルート
脊椎の畝を幾つと数えおりパンフルートのための唇

064:宮
精神科病院の空は無為かな かつて宮大工でありしひと

061:ピンク
夜の更けたスーパーに残るモノとか我も裏返したらピンク色

048:逢
青嵐吹けば旅路の支度して逢へば添ひ寝の向き思ひ出す

039:広
上野広小路の午前二時の吐瀉物を踏む寸前に抱かれる

027:既
既に知る性感帯も左手の指輪外して触れて下さい

023:シャツ
もう終はりと思ふならLサイズのシヤツは箪笥から捨ててしまへば

022:職
仏蘭西の映画を想ふ職人の二の腕 庭の花梨失せし日



たざわよしなおさんの百首は、淡々としている。
日々、おりにふれ胸の中にある小石をコツッ、コツッと
置いていっている、そんな感じを受けた。
たまに添えてある写真のせいかもしれない。
簡単に心情を吐露する歌より、もっと誠実な、そんな淡々とした暦程。

67番。
牧神のイメージとの重層的な響き合い。うつくしい。

48番。
永遠のさすらい。

39番。
結句に驚き。ここに「抱かれる」を持ってこられるとは・・・!
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