車止めピロー:旧館

  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

KARI-RINGさんのうた

2009年07月10日 | 八首選 - 題詠2009
KARI-RINGさんの歌から8首。


095:卓
電卓をたたく儀式で一日を終える母の背丸くて苦い

088:編
母の編む味もそっけもないセーター 今着たいんだよ雨ばかり降る今

087:気分
贈るあてのない花買った母の日は陽気な歌だけ聞きたい気分

048:逢
右手には麦藁帽子前を向く逢う価値のある男になるまで

037:藤
青から藍藤の色へと切れ目なく海は続けり夕日抱くため

018:格差
嘘吐きで強がる性格差し引いて今手を出さなきゃきみが逃げてく

008:飾
夏の日の「いくぞ」と「おう」がある限り飾らぬきみと飾らぬ私

006:水玉
きみといく海ならきっと驚かない水玉模様の魚がいても



KARI-RINGさんは、ある漫画(私は未読)を裏テーマとして百首を詠んだとのこと。
48番。シンプルにかっこいいですね、この決意!
麦藁帽と男の格好良さって、現代人にとっては不釣合いに思えるのだけど、
その取り合わせが時代に囚われない様を表しているように読めます。
88番。この歌が一番のお気に入り。
若いときって、親が選んだり作ったりしたものって、
疎ましくって避けがちなんですよね。
そしてもう望んでも得られなくなってから、無性に焦がれてしまう・・・。
その想いが、下の句に切実に溢れていると思いました。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 新井蜜さんのうた | トップ | tafotsさんのうた »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました! (KARI-RING)
2009-07-12 15:45:45
理阿弥さんこんにちは、はじめまして。

選歌をしていただいてありがとうございました。とっても嬉しかったです。

 セーターの歌は、望んでも得られなくなってから、本当に欲しかったという状況を詠みたかったので、そのものずばり言いあてていただいてすごくうれしかったです。
 親というものの存在のありがたさをわかる歳にはもう…という状態になってしまいがちですが、そうならないようできる内には親孝行したいものです。

 本当にありがとうございました。よろしくお願いいたします。
こんにちは。 (理阿弥)
2009-07-13 04:03:08
KARI-RINGさん、はじめまして。
完走、お疲れ様でした。

95番、「苦い」という単語の使い方、とてもいいですね。
描写に徹した抑制された表現が素晴らしいです。

いいお歌をたくさん詠ませていただきました、
こちらこそありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。