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  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

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ウクレレさんのうた

2009年09月30日 | 八首選 - 題詠2009
ウクレレさんの歌から8首。


100:好
百均で好きなだけ買うしあわせの水羊羹はほどよく甘い

078:アンコール
アンコールワットの前に君立たせ唇だけを紅く描いた

076:住
君の住む街へと空はつながって神はあなたを信じてますか

064:宮
男でも子宮の疼く夜がある玉子のようにきみを抱きたい

062:坂
北野坂しろいパラソルのぼりゆく右手は誰のために空いてる

051:言い訳
引き返す言い訳ひとつ欲しくって一番星をきみと探した

027:既
5Hの鉛筆さがし既往症欄にちいさく「初恋」と書く

022:職
定年ののちの国勢調査なら職業欄に「歌人」と記す



62番。
一読して全体の情景が鮮やかに浮かびました。
描写されているのは、パラソルと右手、それだけなんだけれど。
加藤治郎氏の
「手をひいて登る階段なかばにて抱き上げたり夏雲の下」
の一首がふと思い出されます。
三十一音という限られたなかに、何を盛り込みそして何を省くか。
これが歌人に課せられた制限であり、そして特権。
最近、惰性で歌を詠んでいる私は、
「あえて語らない」
ということを、もうちょっと積極的に考えていかないとなぁ、
と考えさせられました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ウクレレ)
2009-10-04 17:42:19
はじめまして。

選歌いただきありがとうございます。

62番の歌は実際に神戸の北野坂へ行った直後に詠んだ歌で自分でも印象に残っている作品でした。
こんにちは。 (理阿弥)
2009-10-05 01:21:44
ウクレレさん、はじめまして。
素晴らしいお歌をたくさん読ませていただきました、
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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