一丁のヴァイオリンを巡ってちょっとした騒動が。
長女が6歳の時ヴァイオリンのレッスンを始めました。
その時私も先生に勧められて一緒に始めました。
義母が古い楽器を持っていたので使ったら、と送ってくれました。
超初心者の間、その楽器を使っていましたが、なにしろ腕前が腕前なので
ろくな音を出せません。なのに楽器がボロいから、と思っていました。
その後、私はコツコツお金を貯めて長女に楽器を買いました。
長女は続かなくてその楽器を今私が使っています。
次女もヴァイオリンを習いました。次女はヴァイオリンが好きで続けて
大学に入ってオーケストラに入部しました。
その時に一緒に入部したお友達が楽器を持っていなかったので義母の古い楽器を
貸してあげました。
それっきりその楽器のことは忘れていましたが、次女が不意に
「返してもらう」と言い出し、その友達に連絡し楽器はメンテナンスを経て
15年ぶりくらいに戻ってきました。
わたしの知人が「ヴァイオリンを習いたい人がいるけど使ってない
楽器を持ってたら譲って」と言ってきたので、一体その古い楽器は
人に貸せる代物なのか、とわたしの先生に見てもらいました。
そうしたら「これ、もしかして日本の楽器制作の黎明期に作られた
すごく古い、でも、価値のある楽器かもしれない」との判断。
ビックリして、私もネットで色々調べました。
同じ年代の楽器を持っている人のブログにたどり着きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/anheisi/diary/201009190000/
この人の楽器no.は300代。私のはno.4。
つまり、鈴木政吉さんが4番目に作った楽器、ということです。
とりあえず、譲るのはやめて大事に保存し、娘に伝えたいと思います。
魂がこもっていた物なのでしょうね~。
寿命が延びるような良いお話!!(^^)/
私も父の遺品の整理をしたいのですが~。
義母が無精な人でネズミやらゴキブリやら~。
娘が記念に頂いたオルゴール人形がネットで
オークションに掛けられていた物と同じで
調べたらイタリアの物でした。
(義母は人の物が欲しい人で無理矢理持ち帰りました)
30年振りで娘に返しました。ホッとしました。
この楽器も他人の手に渡りながらも戻ってきて、また他人の手に
渡りそうになるところを留まりました。
お人形も楽器も魂があるのでしょうね。
居るべき場所、持つべき人のところに戻ってくるのでしょう。
私には義母でも、娘たちには祖母ですから、思い出の品になります。
私がいま使っている楽器もイタリア製のものです。
新品ではないので、前の持ち主の魂を受け継いだのかなぁ。。。
楽器は中古と言ってもクルマのように価値が下がるものではない、
むしろ上がるものだし、出会った縁を感じ大切にして次の世代に
渡さなければ、と改めて感じた出来事でした。