世相の潮目(改題 写真で語る)

話題を現代に求めて「世相の潮目」に改めて、写真はhttp://homepage3.nifty.com/wakoh/ を。

国内矛盾を対外戦争で乗り切ろうとする中国には防備を固めて持久戦で臨め

2016年10月12日 | Weblog
米国は経済でも軍事でも世界最大の国です。今でも世界の紛争解決に立ち向かうことが出来る実力を備えている唯一の国です。しかし、世界の警察官を辞めるとオバマ大統領が宣言し、そのように行動したので、ロシアと中国は米国からの介入を怖れずに軍事力で国際紛争解決できると考え始めました。

東欧でロシアはソ連時代の失地を回復すべく動き出し、クリミア半島を手中に収めました。それに対して、欧州諸国(NATO)ではロシアとの対立が激化することを予想した軍事力の強化を図っています。

中国は米国が国際紛争に介入するのを嫌っていることを見越して、東・南シナ海への侵入を企てています。日本と東南アジアの国々は中国の侵略に備える軍事的準備をしています。

中東での紛争は収まるどころか激しさを増しているにも拘わらず、米国とロシアは対外政策の重点をアジアに移しています。数年前からオバマ大統領は安全保障の軸足をアジアに移すと言い、ほぼ同じ頃にプーチン大統領も重要な市場は欧州ではなくアジア太平洋だと言っています。

と言うことは、米国もロシアも21世紀の世界の政治経済の趨勢を決めるのは、アジアであると考えていることです。米国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を提唱したのは、アジアでの主導権を米国が握ろうとしているからです。(ですから日米共に TPPを経済面からだけ論じて是非を考えるのは誤りです。)

ロシアは隣国中国との経済関係で劣勢に立たされるのを避けるため、極東シベリア経済圏を東アジア経済圏と結びつけて強靭化しようとしています。安倍首相の働きかけに応じて日露平和条約の交渉に積極的に動き出したのも、その現れです。

中国経済は破綻が近づいています。この破綻は、共産主義的資本主義という国家企業の無謀な経営が引き起こした破綻です。中国がこの自縄自縛の破綻から脱出する方法は外国に戦争を仕掛けるしかありません。

戦争が起きる危険性はアジアが最も高くなりました。欧州は二つの世界大戦を経て基本的には民族国家の対立を乗り越える知恵を学びました。しかしアジアの政治情勢は、未だ国家が国益を軍事力で解決する、国際政治学で言うところの「モダンの段階」ですから、それだけアジアでの戦争は起こり易く、拡散し易いのです。

今は世界動乱の前夜だと認識して、それに至らぬよう危機発生を抑制する持久戦を続けざるを得ません。前世紀の米ソ冷戦は、ソ連の社会主義経済の崩壊まで長く続きましたが、その間、米ソ両国は戦略兵器制限交渉を忍耐強く続ける持久戦を経験しています。

中国の覇権への野望に対しても、忍耐強く抑止する努力を外交・軍事で行うほかに対策はありません。国内の矛盾を対外戦争で解決しようとする中国の戦略に乗ぜられぬよう、注意深い抑止策を講じて忍耐強く対応するしかないのです。
(以上)
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