「伊豆大島ダイビング うみのわ」の海況報告

伊豆大島の老舗スキューバダイビングショップ・和光マリンが、2020年から「伊豆大島 ダイビング うみのわ」になりました。

明日こそは…。

2009年04月30日 17時56分20秒 | その他
 久しぶりの更新なのですが、海の画像がありません。

 だいぶ前に島には戻っていたのですが色々とありまして…、海に潜りにいけないまま今日になってしまいました。

 で、今日は昨日に引き続き漁師モードで海へ行ってまいりました。
本日は天草&トコブシ&メッカリ獲りに励みました。

 天草漁は例年行っています。
昔のトコロテンブームの時は良かった…。その頃に比べると値段が非常に下がっています。
しかも、今年は天草のイマイチです。更に場所によっては磯焼けのような感じになってしまっている所もあります。
この場所で、毎年獲っていたのに…。

 トコブシ&メッカリ漁はGWの宿泊された方に食べて頂こうと思い、気合を入れて獲りました。
ただ時よりくる波にあおられ、そのままEXしてしまい打ち上げられたアザラシのようになること数回。
打ち上がってしまって、ふと我に返った瞬間が寂しいような、面白いような不思議な感じなんですよね。

 今、黒潮が接近しているお陰で水温が高めです。でも、西側は激流になっています。
潜らずとも陸から海面を見るだけで充分すぎるほど分かってしまうほどの流れがあります。
流れすぎにも困りますね。

 更に、水温のギャップが激しいです。
午後になると確実に冷たい潮が上がってきます。

久しぶりの海です。

2009年04月13日 20時00分08秒 | 秋の浜
 今日も良い天気になりましたが、徐々に南西の風が吹き始め西側の海は荒れ始めました。
秋の浜の方は静かなのですが、時よりモワっとウネリが入ってきていました。


 最初の画像はハナミドリガイです。
この時期に多いミドリガイの仲間でも一番多いのは、ハナミドリガイになります。
一見、交接をしているように見えますが全然していません。ただ、このような状態になっているだけです。
この後は、何も無かったかのように2匹は違う方向に移動して行ってしまったので…。

 
 ここで同じミドリガイ系の画像を一気に紹介します。







 やはりこの時期は多いですね。
水深10m前後をジックリ探すといっぱい見付かります。今日はその中でも少し選んで撮影してみました。
ちなみに、ヨゾラミドリガイは幼体で体長1㎝程度でした。少し大人とは雰囲気が違います。


 さて、このままウミウシ続きで画像を紹介します。





 2つとも2匹で写っていますが、全く交接しませんでした。
特に珍しいウミウシではないので、これから先まだまだチャンスがあるので、いつの日か撮影できたらと思います。





 上のサガミミノウミウシは少し図鑑に載っているのと雰囲気が違うような気がしますが、たぶんサガミミノウミウシで良いかと思います。
エサで体色が変化するので、多少のズレがあると思います。でも少し気になる所もある微妙な所です。

 ミスガイはここ数年大島では見る機会が凄く増えたと思います。
昔は王の浜で大量発生、去年は野田浜で、今年は…どうなるでしょうか。


 次ぎは甲殻類です。



 セトヤドリエビと言います。
ご覧の通り、特に特徴も無い透明なエビになります。唯一の特徴は目ですかね。
ウミトサカ類を宿主にしていて、小さく透明なので気が付かない事がほとんどだと思います。
たぶん見ても「フ~ン」で流されてしまう確率が高いエビだと思います。


 最後に魚を少し紹介します。







 全てワイドレンズで撮影しました(デジカメもワイドモードで一番広角の状態)。
最初、ワニゴチを撮影していて、
ふと中層を見るとイサキの群が中層で大量に群れていました。
近くによって撮影してみるとレンズの影響と近くにより切れていないので寂しい感じがしました。
その時にイサキの群が一気に分かれたので、大物が来ると思ったらタカベの群でした。

ちょっとだけショックでした、一瞬凄い期待したので。


 私事になりますが1週間程度、離島します。
なのでこのページが更新できません。島に戻ってきたら速攻で潜りに行って更新しますので、それまでお休みとさせて頂きます。

 社長の川嵜サンが潜った時は「カズの独り言」の方でもアップしている事がありますので、そちらをご覧になってください。


過去の画像より。

2009年04月07日 16時54分10秒 | その他
 本日は器材の手入れなどをしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
歳のせいか時間が過ぎるのが早く感じます。少し前までは、そんな事は無かったのに…。
なので、今日は過去に撮った画像でUPしていないのを紹介します。


 最初の画像ですがです。



 水深20m付近の砂地にいました。砂地とは言っても、少しだけ岩が出ているところだったので岩の上とも言いますが…。まぁ、そんな所の岩にある窪みに入っていました。
体長は5㎝程度で小さかったです。粘って写真を撮ろうとしたのですが、逃げられてしまいました。
ギンポやウバウオの仲間ではないような気がしたのですが、ハッキリ見ていないので何とも…。
一応、私の中ではチゴダラの幼魚では内科と思っています。


 続いてはサクラミノウミウシです。




たいていウミウチワに付いている事が多いウミウシなのですが、砂地を移動していました。
あまり見かける事のないシーンです。
同じような仲間でスミゾメミノウミウシもいるのですが、そちらも先日砂地を移動していました。
そういう時期なのでしょうか?


 更に続きましてシロウミウシです。



 一応、伊豆の4大ウミウシの1つです。
が、大島では個体数が少ないように感じます。この種も個体差が非常に多いです。
この個体は少し背中の黒点の入り方が、図鑑のと異なるのですがシロウミウシだと思います。



 もっと続きましてスィートジェリーミドリガイです。



 数年前は大爆発したのですが、今年は少なく感じます。でも、それなり個体数はいます。
似ているのでヨゾラミドリガイがいますが、そちらの方が個体数は少ないです。
ちなみに今年は同じ仲間のアオボシミドリガイが大量です。


 最後にヨコシマエビです。



 このような感じで根の隙間の奥にいる事が多いエビです。
カメラが奥まで入らないので、このような仕上がりになりました。
水温が上がってくれば個体数が増え、見る機会が多くなるのですがまだ少ないです。

 

反省が多いダイビング

2009年04月06日 17時02分24秒 | 秋の浜
 本日は素晴らしい天気となりました。
しかも海はベタナギです。最近では滅多に無い最高のコンディションなので逆に驚きです。
そんな訳で「これは潜らなくては…」と思い、少し時間が遅くなってしまいましたが秋の浜を潜ってきました(最大水深25m、水温16℃、透明度7m)


 最初の画像はトゲウミエラです。
「はぁ?」って思っている方が多いと思いますが、これを撮影した理由はトゲトサカに付くウミエラカニダマシを撮影しようと思い、宿主も一緒に撮影してみました。
で、メインのウミエラカニダマシはこちらになります。





 昼間は上の画像のようにウミエラの根本にいて、体の2/3以上は砂に潜っています。
下の画像はヒラヒラの間に身を潜めている所です。こちらは夜の方が見る機会が多いです。
今日は日頃に比べウミエラが出ていてので、このように撮影する事が出来ました。
この2匹は別々のウミエラ付いていたので、別個体になります。


 甲殻類つながりでアカホシカクレエビ・イボイソバナガニを紹介します。





 アカホシカクレエビは水温が13℃位の時は姿を見かけなかったのですが、水温が最近上がってきたら見かけるようになりました。
一体どこに移動しているのでしょうか?
このイボイソバナガニはオスになります。体の先端(見難いですが画像の左下側)が尖っています。
今年は個体数が例年に比べ少なく感じます。


 次ぎはインターネットウミウシです。



 例年冬に登場するDEEPでゴロタ地帯にいるウミウシです。
でも、今日は水深19mの砂地を移動していました。珍しいですね。
更に、どちらかと言えば大型のウミウシに入るのですが、今日のは体長4㎝強と小さかったです。
私的には、今年見る機会が少なく3個体目の出会いとなります。それが貴重な出会いとなりました。


 最後にピンボケですがワイドレンズを使用して撮影した画像を3つ紹介します。







 久しぶりに使ったら全部失敗しました…。
上からミノカサゴ・サツマカサゴ・タツノイトコ(ペア)になります。
ミノカサゴとサツマカサゴは、このページで登場する機械が多いです。
少しは違った印象になったでしょうか?
悔やまれるのがタツノイトコです。
せっかくペアでいたのに…。

構図を勉強してリベンジしなくては…。ピンが取れてないのは、それ以前の問題ですね、しっかりしなくては。
反省が多いダイビングになってしまいました。

活発に…

2009年04月05日 14時52分58秒 | その他
 本日もガイドの為、画像がございません。ご了承下さい。

 昨日の夜からの雨は上がりましたが、曇りの一日となりました。
北東の風が吹いたので今日も西側の海へ出掛けた所、予想外のウネリの大きさに断念し秋の浜へと潜りました。
残念な事な事です。


 そんな訳で秋の浜に潜る事になったわけで、今回まだガイドコースで潜っていない正面のハナダイコースへ行ってきました(最大水深35m、水温16℃)

 せっかくハナダイを見に行ったものの残念ながらカシワハナダイ・スジハナダイ位しか見当たらず、わりと深場に生息するフタホシキツネベラを見て浅い方に戻り始めました。

 戻る途中で、今まで勘違いをしていたサンゴガニの仲間を見てもらおうとカナアミカラマツを覗いたのですが見当たりませんでした。
代わりにホシベニサンゴガニの姿がありました。
私の中では、あまり移動しないと思っていたのですが結構動き回るようですね。

 更に水深をあげると、食事中のアオウミウシや、少し深場へと移動していたコロダイの若魚口を大きくあけ喧嘩しているオハグロベラや、イガグリウミウシを見ました。

 浅場に戻り生物を探すとヒメギンポのペアが婚姻色になり産卵行動をしていたり、ミヤケヘビギンポのオスが婚姻色になっているのですが、周りにメスの姿が無かったりしました。


 水温が、そう高い状態ではないものの生物たちは活発に活動しているようでした。


 それ以外では、並びあうヨゾラミドリガイとスィートジェリーミドリガイベニカエルアンコウガンガゼエビなどを見てEXしました。

久しぶりの西側の海。

2009年04月04日 16時07分24秒 | その他
 本日もガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

 さて本日も良い天気となりました。ポカポカ陽気のダイビング日和な一日となりました。
が、相変わらず東からのウネリにより秋の浜はうねっています。
なので、久しぶりに西側の海に行ってきました。こちらは同じ島と思えないほど静かな海でした。


 1本目は王の浜です。(最大水深23m、水温15~16℃、透明度10m)

 やはり静かな海は良いものです。湾内でリュウグウウミウシムカデミノウミウシをみて沖へと泳いで移動して行きました。

 沖に出る途中ではマダラエイコロダイを見て、少し移動した所では前回も見たミナミハコフグ(幼魚)・ニラミギンポも観察できました。

 沖の根の上ではカメが休んでいました。この時期に見るカメの甲羅はコケだらけです。
カメに視線を注いでいて、ふと逆側を見るとマグロが1匹通り過ぎていきました。
もう少し見たかったのですが、気が付くのが遅れたので泳ぎ去る後姿だけを見る感じになってしまいました。

 浅場へ戻る途中ではカメ・カシワハナダイ・サラサウミウシなどが目に入りました。
湾内ではミヤケヘビギンポ(オス)婚姻食バリバリで、あっちこっちで見る事が出来ました。
その他のヘビギンポだとキビレヘビギンポ(メス)しか見当たりませんでした。
もう少しいると思ったのですが…。



 2本目はケイカイです(最大水深24m、水温16℃、透明度8m)。
南西の風が吹き始めていたので少し早めに準備をして潜りに行きました。

 ケイカイはサクラミノウミウシが大量発生していました。今日軽く10個体以上は観察できました。
ガーベラミノウミウシもたまにいるのですが、個体数は圧倒的に少ないです。
その他にもウミウシは多くコガネミノウミウシ・スミゾメミノウミウシと卵・ハクセンミノウミウシ・ニシキウミウシなどなど大量に発見できます。

 18mの砂地でカスザメ2個体・コブヌメリを見て、更に沖に出ると久しぶりに見るクエ・カメを見る事が出来ました。

 戻る途中では、コブダイ・マダイとアオリイカの群・ハマフエフキ・アオブダイ・ニラミギンポ・コマチテッポウエビなどがいました。

水温下降

2009年04月03日 16時34分07秒 | その他
 本日もガイドの為、画像がございません。ご了承下さい。

 さて本日も秋の浜へ2ダイブしてきました。海は相変わらずうねりが入ってきています。
残念ながら昨日感じた水温の上昇は終わってしまったようで、水温計は16℃をさすものの寒さを感じるダイビングになりました。
でも、陽射しが暖かいので救われます。


 1本目はウミトサカ方面に行きました(最大水深35m)。
いつもと同じように浅場を通って沖に向かうと、途中でコブダイ(若魚)を発見しました。久しぶりに会う魚だったので嬉しかったです。

 そのまま沖に出てゴロタの駆け下りを下ると、例年ならとっくにいなくなってしまうイサキの子供の群が相変わらず大量に群れています。
今日は少し沖の方で群れていたので中層を泳いで群に近づきました。
その後、水深を落とすとキンギョハナダイの群、春になると群れてくるネンブツダイの姿も見る事が出来ました。

 ウミトサカの群生地で生物を探すものの…、途中で中層を見上げるとマグロ1匹ワラサ1匹が通り過ぎました。
その後、これといって見付からず早々に引き上げ帰り途中でベニカエルアンコウ・イシガキフグ・ハリセンボンなどを見て浅場に戻ってきました。

 右側のハシゴからEXする時、水面にギンユゴイの姿が見えました。
それを見た瞬間、心が癒され少し海水が暖かく感じました。



 2本目はジョーフィッシュ近辺に行きました(最大水深25m)。
浅場からノンビリと散策していくとやはりウミウシが目立ちました。
ミヤコウミウシ・オキウミウシ属の一種・ルージュミノウミウシなど小型のウミウシが多かったです。

 その後、大きなヒラメを見てそのギャップを感じた後に、小さなウミカラマツエビを見て、素晴らしき擬態と感心しました。

 その近辺ではインターネットウミウシがいました。
大小1匹ずつ、割と近い位置で観察できました。小さい方の個体は食事をした後の様で近くにある海面が千切れていました。
近くにいるのでこのまま交接シーンが期待出来ると思います。

 浅場に戻る途中もウミウシばかりです。
サガミリュウグウウミウシ・ニシキウミウシ・コガネミノウミウシ・コトヒメウミウシをみました。

 浅場ではハコフグの食事シーンが見られました。
2匹のハコフグがオオサルパを突っつくようにした捕食していました。


水温上昇

2009年04月02日 17時06分21秒 | その他
 本日はガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

 さて久しぶりの海になってしまった訳ですが荒れています、西も東も。
昨日の夜中に通過した低気圧の影響で、強烈な南風の後に強烈な北東の風が吹いてしまいました。まぁ、ここの所は荒れた海ばかりでしたから慣れたものです。
 でも喜ばしい事に水温が16℃まで上がり、透明度が回復していました。
これがなによりでした。
本日は秋の浜に2ダイブです。2ダイブとも最大水深25m、水温16℃、透明度12m位でした。

 さて1本目はゲストの方が久しぶりのデジカメ撮影と言う事で、動きが少ない生物とノンビリ散策で潜ってきました。

 動きが少ない生物=ギンポ系・ウミウシ系と言う事で、まずはコケギンポSPを撮影してもらいました。
 その近くでは最近非常に多いアオボシミドリガイ3個体密集していたり、ハナミドリガイがいました。

 更に水深を落とすと、スミゾメミノウミウシが海底を移動していました。
私的には初めて見る光景でした。普通はウミウチワに居るんですけどね。
その近くではサキシマミノウミウシも海底を移動していました。

 デジカメ撮影では少し難しいのですがホソウミヤッコもいたので見てもらい、近くにはカスザメ・テンスモドキ・キンチャクダイ(若魚)が見る事が出来ました。

 コモンウミウシ・アオウミウシなど伊豆で見る事が出来る代表的なウミウシ達が多くなってきました。これも水温が上がった影響でしょう。
浅場ではサガミミノウミウシ・ムカデミノウミウシも見る事が出来ました。



 2本目は左の砂地でノンビリ散策です。
今日はタツノイトコが多く目に入りました。
最初は単体、次ぎは近くで寄り添いあうペア、最後はイチャつくペアと計5匹見る事が出来ました。
さすがに少し飽きますね…。

 水温が上がった影響でしょうかアオリイカが気になりました。
大きさ・群の数、申し分ない感じで見る事が出来ました。
「水温が18℃近くになったら産卵する説」にそうような感じです。
GW前には産卵礁を入れる予定なので、それまで待ってほしいものです。

 砂地ではダテハゼ・オニハゼがだいぶ出てきました。
これも水温上昇したからですね。
でも、さすがに南方系の種が出てくるには、少しまだ早いようです。

 その他では、オオモンハタ・イボイソバナガニ・カスザメ・サツマカサゴ・マツカサウオなどが見る事が出来ました。