TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

錦秋/雨飾山(あまかざりやま)

2012-11-05 | 写真日記

雨飾山(あまかざりやま)、、、美しい響きをもつ山名に魅かれ、
また紅葉が素晴らしいと聞いて、秋に登るのを楽しみにしていた山だ。

10月は生まれ月で、もういまとなってはうれしくもない誕生日ではあるが、
毎年どこかの山でひとりひっそりと迎えることにしている。
で、今年は雨飾山を当日に予定していたら、予報は雨。
そこで二日早めて誕生日登山となった。

宿を深夜3時に出て、コンビニでお茶とおにぎりを調達。
雨飾高原キャンプ場を目指して真っ暗な国道を走る。
小谷温泉への道を右に行くのだけど、暗い夜道でわかるかなぁと心細い。
見落とさないようにゆっくり走っていると、トンネルを抜けたところで
雨飾高原キャンプ場の案内板がヘッドライトに浮びあがった。
ほっ、よかった。
キャンプ場までは舗装された道と聞いてはいたが、山道ゆえ慎重に進む。

小谷温泉を過ぎたあたりで、ふと空を仰ぐと、降るような星空が
ひろがっているのに気づいた。
クルマをとめて外に出てみる。外気の冷たさに思わず身震い。
凛とした大気のなか、見上げる夜空に煌々とかがやく星。
星がこんなに明るいとは!!
ダイアモンドを散りばめた空とでもいったらいいか、
ひとつひとつの星が、眩しいほどに光を放っている。
満点の星空山からのギフトにまず感謝!

 

4時過ぎ、真っ暗なキャンプ場に到着。
紅葉時期は朝6時には満車になると聞いてた駐車場も、この時間だと10台ほど。
ダウンを着込んで夜明けを待っていると、向かいのテントに明かりが灯る。
そろそろ出発の準備かな? 5時を過ぎると、次々にやってくる登山者のクルマで
あれよあれよという間に駐車場は満車になった。

空が白みはじめると、最初の登山者が歩きだしたので、その後を追うように出発。
スタートは大海川の湿地帯を行く。木道が敷かれた森を20分ほど進んだところで
登山口の小尾根に取りつき、ここから登りがはじまる。

  

道を通せんぼするように張り出していた木がいち早く黄葉、まだ緑の葉が多いなか
大きな黄色い葉がひときわ目を引く。ブナの葉も、登りはじめは青葉だ。

 

ブナ平、名前のとおり平らな場所。休んでいきたいけど、先を急ぐ。

 

見事なブナの大木が多く、ブナは太い幹とその長身を支えるため、
地面にがっしり根を広げ、踏ん張っているようにみえる。
その根を階段がわりに登るわたしたち、、、すまないねぇ...

 

ジグザグに急な登りがつづき、団体さんの 
長い列で登山道はときどき渋滞。ま、ゆっくり登ろう。
標高が上がるにつれ木々は色づき、そこへ朝の光が射し込む。

 朝陽を浴びてゴールデンイエローに輝くブナ

 

樹林帯の登りがつづき、なんだか先が明るくなってきたと思ったら、

荒菅沢へ下るピークで、突然展望が開け、雨飾山が現れた。
紅葉の山肌、中央の白いスラブを布団菱というらしい。

左端の岩峰をズーム 

 

右端の岩肌もびっしりと紅葉

 

狭くて足元の悪い急坂を荒菅沢へと一気に下っていく。
こんなに下っちゃうのか、もったいない・・・と思いながら、、。

 沢へ降り立つ手前からの眺め

 

荒菅沢では団体さんが休憩中なので、ゆっくり行くことにする。

 

人もまばらになった 
沢でひと休み。冷たい沢の水も美味しかった!

 

 

後ろに見えるは、てんこ盛りの紅葉、これぞ錦織りなす秋の山。

 

荒菅沢を渡ると、ここからは急登につぐ急登となる。
進むごとにやたら咳がでて、そのうえ何度もハナをかんでと煩わしいけど、
気になっていた耳の具合はいい。多少体調は悪くても、やっぱ山に来てよかった。

 

 

   

急傾斜の道ををあえぎながら行く足元に、リンドウを見つけて思わずにっこり 
よく陽があたっているのに花は蕾で、色も紫と青と違う。
後にも先にもリンドウを見たのはここだけだった。

 

樹林帯をぬけると、紅葉に色づく雨飾山の岩肌が望める。

華やかな秋の一景、秋晴れの空に紅葉が映える。

 

見上げる稜線は登山者の列、山頂まではまだまだ遠い。

これでもかとキビシイ登りがつづく。 
岩ごろの急坂をはぁはぁ登っているとき、下の方で「もしかしたら、、」と
声がかかり、振り向くと見覚えのある顔。 今年の2月、宝登山でお会いした
女性だった。なんという偶然だろう。夏には唐松岳でも、偶然の出会いが
あったばかり。 この次は誰と出会うのか、楽しみにさえなってきた。

彼女としばらく話ながら登る。彼女の生まれ月も10月で、誕生日を涸沢で
迎えたそうだ。涸沢は10年に一度の素晴らしい紅葉とか、きっと想い出に
残るよい誕生日になったに違いない。

 

登山道からは右に左に大展望、奥にちょこんと見える焼山。

 

ようやく目指す雨飾山頂が見えてきたけど、
ここまででもきつかったうえに、膝が痛くなってきたし、帰る余力も残しておかないと、
などと考えると、山頂まで行かなくてもいいかなと思えてきた。

なるべく膝に負担がかからないよう、ストックを突いて足を着地させ、ゆっくり歩く。
そんなふうにしながら笹平へ来ると、

わぁ!日本海が見える! 空のブルーと海のブルーを分ける水平線が、、、
やっぱ山頂を踏まなくっちゃ!

 

よぉ~し、気合をいれて~ GO、GO!

 

ラスト山頂直下の急登、いやいや、百名山は簡単に登らせてはくれない、、。

 

ご褒美天気の大展望 
ぐるり360度、絶景なり~~ 北アルプスがバッチリ、ひときわ高い白馬、その右に雪倉
そのお隣に行きそこなった朝日岳。

 

そして左へ、槍ヶ岳のツンと尖った穂先も見える。ヘリが目の前を横切って飛んでいく。
秋晴れのこんな日は、空中から眺める紅葉の山もいいだろうなぁ~ 
セスナで飛んだら最高なんだけどな~

 

雨飾山のピークは二つ、北峰(新潟県)から南峰(長野県)を望む。

 

南峰に三角点がある。 
標高1,963m、高さのわりに登りがいのある雨飾山。

 

山頂より見下ろす笹平。右端に見えているのは焼山、その後ろに火打山。

のんびりと景色を眺めて、1時間ちかくも山頂で過ごす。
雲に邪魔されることなく視界はクリアなまま、穏やかな秋の晴天に包まれる。
極上天気に登れたことを感謝!そして下山にかかる。

膝の痛みもいつのまにか治って、急な下りも心配なくなった。
(あのとき痛かったのは気のせいだったのか?「病は気から」というのはホントね)

今日のうちに帰れればいいさと、立ち止まっては山を眺め、
綺麗に色づく葉に目をやりながらゆっくり下っていく。

    

午後の陽射しがふりそそぎカエデの紅葉がいっそう鮮やかに。
オレンジ色がかった綺麗な葉、何の木だろう?
 

     

大きなまるい葉はオオカメノキ。       

ぐいっと首をそらし、
真上にある葉を光に透かしてみるとこれがまた綺麗

カラフルな秋の山、自然が奏でる見事な色彩のハーモニー
そうそう、秋のお山は紅葉だけじゃない。
ガサゴソッと藪から出てきたおじさま、何やらキノコの収穫があったようで、、、
スーパーのレジ袋はパンパンに膨らんでいる。
「キノコですか?」とその袋を覗きこんだ通りがかりの登山者の男性が
目をまんまるくして驚いていた\(◎o◎)/!白いキノコがいっぱい!

登山道の脇に生えていた茶色のキノコを見つけ、
「コレ、食べられますか?」と、キノコおじさんに訊ねると、
「あ、これは美味しいキノコだよ。ナラタケっていうんだ」
そう言うが早いか、キノコを採っては袋に入れはじめた。
やや、グズグズしてるとなくなる!
で、明日の味噌汁の具にと何本かをあわててゲット。
そこへやって来た登山者の人たちは、食べられるんですか?と、
でも、キノコはコワイからね~と言って、誰も採っていかなかった。

思いがけない山の恵みにホクホクしながら山道を下る。
そして、無事キャンプ場に到着。
時刻は3時を過ぎていて、登りに4時間、下りも4時間のスローペース。
キャンプ場にはテントの売店ができていて、きのこ汁があったので
いただくことにした。ついでに採ってきたキノコを見てもらうと、
なんと、このきのこ汁にも入ってますよと。。
たしかにキノコおじさんが言ってたとおり、美味しいキノコだった。

さぁ~て、帰りのロングドライブ、キャンプ場を出発。
来るときは真っ暗だったので、帰りは景色をよく見ながら走る。
途中でクルマをとめて写真を撮っていると、キノコおじさん3人組が
乗ったクルマがやってきて、しばし談笑。その後、安曇野ICへ向かう
国道の信号待ちで、右に左にとクルマごしに冗談のやりとりしながら
走ってお別れ、愉快な地元のかたたちだった。

翌日、味噌汁に入れたナラタケは格別の美味しさだった。
キノコ、貴重なる山の恵みよ!

登りがキツイけど、雨飾山はしみじみいい山だった。
また秋に登ってみたいと思う。

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