TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

八方尾根~唐松岳/フラワートレッキング 後編

2012-08-10 | 写真日記

よく眠れないまま夜明けになる。
4時になるとご来光を見る人たちが次々に小屋を出ていく。
深夜に起きて外へ出たら、空には星がきらきらしていたので、今日は予報どおり
いい天気になりそうだ。さて、日の出を見てくるとしよう。

4:30 ご来光を見に小屋の裏手へ 
登る中学生たちの長い列が続く。小屋の人によると、夕焼けと日の出、両方が見られるのは
ここしばらくなかったそうだ。

外は相変わらず風がビュービュー吹きまくり、立っているのもやっとなくらい。
寒いのをガマンして太陽のお出ましを待つ。

4:47 雲海の彼方から太陽が姿を見せはじめた。
金色の光が、暗い空をオレンジ色に染めながら広がっていく様子は何度見てもいいものだ。

 

山の陰になる側はまだ暗く、五竜岳の山頂部だけがほんのり明るい。

 

唐松岳山頂で日の出を迎えた人たちが帰ってくるのと入れ替わりに山頂へ向かう。
あまりに風が強く、吹き飛ばされたらどうしよう(ノ∀`)などと思いつつ歩きだす。
左に見えているのは剣岳。

 

5:10 唐松岳(2,696m)
朝陽に照らされて立つ山頂てば格別ヽ(*´∀`)ノ ヤッホ~ヤホホ

 

目の前にどぉんと五竜岳、そのはるか後方にはツンと尖った槍ヶ岳がはっきり見えた。
うっすらだけど富士山もバッチリ、もっと明るくなるまでいたいけど、ガスが上がってこないうちに
八方池へ行かなくちゃと小屋へ戻る。

 

5:39 雲海や雪渓が
ゴールデンイエローに染まり、山の朝がはじまる。

 

小屋下に見える稲妻型の道はテント場への道。下の方だと登り下りがタイヘンそう。

 

そのザレた斜面には 
コマクサが咲いていた。

砂礫に群れて咲く女王様、ユニークな花の形といいカンロク充分です。

 

そして、見たいなぁと探していたのがコレ、
クモマスミレ。コマクサ同様、砂礫地や岩の隙間など厳しい環境に生育するスミレ。
4つの亜種に分類されるタカネスミレは、北、中央アルプスのものをクモマスミレというそうだ。
もう時期的に終わりなのか、いくつか咲いていた花はどれもヨレヨレで、シャンとしているのは
この一つだけだった。

 

小屋で朝食を済ませ出発。 天気は上々夏山日和、八方池からの眺めも期待できそう
なので、五竜岳へ行くのをやめて八方尾根を下ることにした。

6:12 雲海に朝陽が射し込み、ミヤマキンバイが顔を揃えて朝の光に輝く。
今日もふたたび、花いっぱいの道を歩けると思うとワクワク(´∀`*)

 

   

崩れ落ちそうな崖っぷちに、薄紫の小さな花を見つけて何だろうと、、、ミヤマクワガタだった。
小さいわりには花をいっぱいつけて大サービス。でも、昆虫とおなじ名前ってどうなの、、。

 

  

ベビーピンクの花(開くと白)にソフトグリーンの葉、やわらかな色あいが魅力のタカネヤハズハハコ
色にしても主張しすぎない山の花。

 

  

目覚めたばかりのミヤマクロユリ、名前もかわいいウサギギク

 

そして、雲海が引いた急斜面には、シナノキンバイかな?群れて咲く黄色い花がよく目立つ。

反対側、登山道際の壁を黄色く埋め尽くしているのはミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、
タカネニガナ、ミヤマイワニガナなど黄色い花がたくさん。白い花びらのハクサンイチゲもちらほら。

 

    

ハクサンシャクナゲの向こうに五竜岳、その根元でひっそり咲くミツバオウレン

 

額に手をかざして眺める先に丸山ケルンがポツン。

 

ツガザクラ、チングルマ、イワカガミは、いつも仲良く一緒に咲いている。

 

  

恥じらうように、ほんのり薄紅色の花が可憐なツガザクラ、よく似た葉のアオノツガザクラ
花の先端がキュッと閉まった壷型で淡いクリーム色。キュートな花が多いツツジ科の花

 

空のブルーと眼下に広がる白い雲の 
対比が美しい丸山ケルンを通過。

 

 真夏の陽射しに輝くグリーン
照りつける陽射しは強く、登ってくる人たちは暑さに喘ぎながらゆっくりペース。
お花たちも暑さにしおれ気味。涼しい昨日を登りに選んで正解だった。

 

  

木陰に咲くこの花は何だろう? 調べてみたらヒロハユキザサのようだ。ユキザサに似ている
けどユキザサは花が白、ヒロハユキザサの花は黄緑色とあったが、ここで見たのは黄色と黄緑
で、黄緑が変化して黄色くなったのかも??

くすんだ赤い花びらのアカバナイチゴ(ベニバナイチゴ)は初めて見る花。

 

前方に八方池が見えてきた。

 

左には白馬岳   
登山道わきに二つ咲いていたタカネマツムシソウ。マツムシソウより花色が濃い。

 

 ワスレナグサそっくりのミヤマムラサキ
涼しげなパステルブルーの小さな花をたくさんつける。

 

まず上から見下ろす八方池。

 

そして池の縁に立つと、空の蒼と白馬連峰をシンメトリーに映す八方池が圧倒的な美しさで迫る。
これを見たかった!━(゜∀゜)━! 素晴らしいお天気にまず感謝!

まだ人も少ない池周辺、真っ青な空にひこうき雲がラインを描き、湧き上がる雲は白馬岳を
ときおり白く覆う。 風が水面を撫でるたび、さざ波が立ち水面の景色が揺らぐ。
ちょい意地悪な風にからかわれながらファインダーを覗く。

 

標高2,060mにある美しい池は、雪がおし流した土砂が堆積してできた天然の池。
好天に恵まれ、感動的な景色に出会うことができた。

 

池の端に咲くタテヤマリンドウ
曇天の昨日はしっかり花を閉じていたが、きょうは陽射しを浴びて全開。
ハルリンドウの高山型といわれるタテヤマリンドウ、淡い青紫色の花弁が清々しい。

 

きょうも唐松岳へ向かう学校登山の長い列。

 

10時を過ぎると 
池の周囲も人が増えてきたので歩きだすことにした。
かれこれ1時間、爽やかな大気に包まれつつ、自然が描くアートを満喫、
満ち足りた気分で下山にかかる。

 

 雪渓沿いにユキワリソウを
見ながら進むとワタスゲの湿原で、昨日は小雨が降ってしぼんでいた綿毛も

きょうはふわふわの穂を 
風になびかせている。

 

 尾根筋につづくオオコメツツジ
コメツツジの変種で、コメツツジより大きめで花冠が4裂する。(コメツツジは5裂)
よく見かけるツツジをぐっと小さくミニマム化したといったらいいか、漏斗状の花は
ツツジらしさがあって小さい分かわいい。

 

太陽サンサン 
尾根道は強烈な陽射しが照りつける。
リフト乗り場が近づいたところで、少し遠回りだが草原の散策路を行く。

   

足もとの草むらにトキソウを見つける。 縁どりがおしゃれな葉はキバナイカリソウ

 

    

枯れてるような、よく見るとそうでもなさそうなコレは何だろう?

北アルプスに咲くミヤマコゴメグサ(南アと八ヶ岳はコバノコゴメグサ、中央アはコケコゴメグサ
と、小米草の仲間は生育地域が決まっているそうだ)

12:30 暑さにぐったりなりつつリフト乗り場に到着。

栂池自然園にも寄ろうと考えていたが、予想以上にたくさんの花に出会えて
その思いも薄らぎ、これで帰ることにした。
麓に降り立つと、クラクラするような暑さ。山頂との気温差20度はあるだろう。

倉下の湯に行こうと思ったのが道を間違えておびなたの湯へ。
ここは岩の野天風呂ということで、周りを囲っただけの掘っ立て小屋といったかんじ。
なんだかなぁで、Uターンして倉下の湯へ戻る。 ここも設備と清潔度はイマイチだが、
敷地内から源泉をくみ上げている。お湯はここから別の温泉へも運んでいる。
風呂は半露天で、鉄分を含んだ茶色の湯。入浴料¥500也

かつてないゆっくりペースで登った唐松岳、春から晩夏の花までが咲きそろうトレイルは
花の豊富さ量ともに、充分時間をかけて見る価値がある。
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、わずかな時間で2000m近くまで上がれるので日帰りも
できる。紅葉の頃にまた来てみたい。

 

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4 コメント

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ヤッホー♪ (miki)
2012-08-10 19:16:58
ゴキゲンな復路でしたね
お花が溢れていて、どの姿も勢いがあってそれでいて個性的で、八方尾根に花々が咲き競っているようです。

時期が少しずれてもお花の種類が変わってくるけど、今回wakangaさんが訪れた時期はドンピシャ!でしたね

青空にお花達が大喜びして咲いているみたい。
朝日を浴びるミヤマキンバイ。ため息が出る位素敵

私が去年行った時は曇り空だったので、こんな景観はなかったわ。特に八方池での眺めは素晴らしい~わたしもまた行きた~い!素晴らしい山日記をありがとうございます!
ためいき~ (yumeru)
2012-08-10 19:19:47
wakangaさん!(^^♪
たっぷり 堪能させて いただきました。
いつもありがとうございます☆
八方池の 美しさに ため息と 感動で 涙がでてしまいそうに・・

今月末 白馬にやっとやっと いけそうです♪
日帰り圏内までの歩きですけど・・・

栂池と八方尾根と どちらに行こう?と
思っていて、、、
Wakangaさんの レポをみて
やっぱり 八方尾根だな~!と

唐松岳山頂からの 絶景も 美しさで
ただ 感動でした
いつも 一緒に 歩いた気分にさせて いただいて
ほんとうに ありがとうございます

温泉も とても 参考になりました
ありがとう
ヤホホ♪♪ (wakanga)
2012-08-11 15:41:57
mikiさん

ナイスビューの八方池、mikiさんとご一緒できなくて残念だったわ~
今年は雪どけが遅かっただけに、お花も盛り沢山、唐松ピストンでもおおいに楽しめました。 初めて出会う花もたくさんあって、歩いているより立ち止まっている時間の方がよほど多かったです。

普段はそうそうお目にかかれない高山の花たち、何年ぶりかで出会う花もあって、懐かしさとうれしさと、、、夏山バンザイ\(^^@)/です。

スル~っと動力でラクして途中まで行かれるのも八方尾根の魅力かな? またいつか、お花散策ご一緒できるといいですね。
楽しんできて~ (wakanga)
2012-08-11 16:08:12
yumeruちゃん
こちらこそ、いつもありがとう!

そうなの、そうなの(n‘∀‘)η、今月末白馬に
栂池と八方尾根、どちらか一ヶ所なら、
お天気よかったら八方尾根に是非~
お花は最盛期をすぎているけど、秋の花が見られるし、
青空が広がる八方池はほんとうに素晴らしいから
yumeruちゃんに見てもらいたいわ~

お天気がよくないようなら、栂池に変更アリね。
ガスってしまうと、八方尾根に上がっても真っ白なだけだから、そのときは栂池を散策した方がいいかもね。

どちらもアクセスいいから日帰りでも充分楽しめるわね。
温泉は時間にもよるけど、ホテルの大浴場利用もいいかもよ。白馬にあるいくつかの日帰り温泉はどれもイマイチなカンジ。
どうぞいいお天気になりますように!!!

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