TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

入笠山(にゅうがさやま)

2011-07-02 | 写真日記

大展望の山頂に豊富な花が見られる入笠山は、
アクセスもよく気軽に楽しめることもあって、これまで何度も足を運んでいる。
6月後半の入笠山はスズランの最盛期で、約80万株のスズランが咲き誇るという。
それでこの時期はマイカー規制になるので避けていたのだけど、
絶滅寸前のアツモリソウが開花していると聞いて、出かけてみることにした。

梅雨の晴れ間を狙った22日、12kgの大荷物(笑)を背負っての子連れ登山となった。
マイカー規制のため、ゴンドラで山頂駅へと向かう。
はじめて乗ったゴンドラは、片道10分の空中散歩で入笠山へ。

不安そうな顔でゴンドラに乗り込んだかのん、でもすぐに慣れて大はしゃぎ

 

ゴンドラ山頂駅には今年4月に「入笠すずらん公園」がオープン、
春から秋にかけて150種類の山野草が楽しめる。
その一角に、いまや幻の花といわれる敦盛草、釜無ホテイアツモリソウが咲いていた。

野生ランのなかでも絶滅の危険性が極めて高いホテイアツモリソウは、絶滅危惧IA類に
区分され、本州では長野、山梨、福井県にのみ生育が確認されている貴重な花。
ここ富士見町では、アツモリソウの保護再生に取り組み、2020年の目標達成を目指し、
以前のように気軽に見られる花に戻すための努力が続けられている。

 

盗掘によって激減した花 
ここでは150株のホテイアツモリソウが見られる。
この日はそのうちの30株が開花していた。 群生地は金網で仕切られ、監視員に守られている。
あるがままの美、それこそがこの世でいちばん尊いと語りかけてくる野山の花ばな、自然のままに
そっと咲かせてあげたいものだ。 目立つだけに生き残れないのが可哀想。。

 

  ウッドチップが敷き詰められた遊歩道はフカフカで足に優しい。

ここから入笠湿原まで歩いて10分ほど、スズランがいっぱい咲いてるところまで歩こうねと言うも、
なぜかグズって歩かないかのん。 はやくもボッカ開始
樹林の中を下って行くと、前方の明るさが増して眩しい緑が広がる。

なだらかな丘の斜面を覆い尽くすグリーンはスズランの群生、手前にはエナメルコーティングしたような
艶のある黄色い花弁をキラキラさせて、ウマノアシガタが風になびいている。

 

  スズランは見頃を迎えていて、かすかに甘い香りが、

初夏の風に運ばれてきては鼻先をかすめてゆく。 いい匂い~


スズランの奥に見える 
白く雪を被ったような木はズミ

                 

木道ぎわに並ぶズミの、たわわに咲いた白い花は目に涼しく、爽やかなり~

 

ズミは別名コナシ(小梨)とも呼ばれ、明るい山地に生え、


紅色の蕾は、花が開くと白くなる。 

 

 

この日、6月としては記録的な暑さとなり、下界は猛暑だったけど、
コチラお山は快適コンディション、木陰では肌寒さを感じるくらい。
さて、湿原をひとまわりしてと、写真を撮ってもらいかのんを木道におろしてと、、、
歩きだすかのん、

よく見て歩くのよ、アブナイからね~ 
と、声をかけるも馬の耳に念仏、
一回転しつつ木道から転落、ウヮ~ン ま、草のベッドだからダイジョウブ。。


すぐに泣きやんで歩きだした。 
まだ湿原にはそれほど花は見られないものの、

 

  

サクラソウクリンソウが咲いて、レンゲツツジも咲き始めていた。

 

山小屋・山彦荘の前からは湿原が一望に見渡せる。 梅雨を忘れるほどの極上天気
そして何やら小屋前に人だかりがするので行ってみると、
おおっ!キバナアツモリソウが咲いているではないの。

 

     

このランも盗掘などによって激減、いまでは貴重な花となってしまった。
山荘前にひっそりと咲いているが、ここでも持ち去っていく心ない人がいるという。

 

 

午後1時を過ぎても雲は広がらず、青空から陽射しがいっぱいに降りそそぐ。
歩いてくれないかのんを連れて山頂まで行くのはムリとあきらめていたものの、
あまりに天気がいいので、それももったいないと思いなおし、入笠山のピークへ向かう。

  

湿原から御所平峠登山口まで10分、さらに山頂へは30分と短時間でピークを踏めるのだが、
背負い慣れない肩には、大荷物がズシリとこたえ、歩くのが辛い。。
すれ違う人たちはそのタノモシイ姿を見て、驚きつつねぎらいの声をかけてくれる。
その言葉に励まされながら、一歩、また一歩、歩みは確実に頂上へと近づいていくのだ。

そして大荷物のかのんといえば、心地よい揺れにウトウトしだし、ついに爆睡。

いちばん寝てほしくないところで寝てしまう、じゃじゃ馬姫。
途中、道ばたに2度降して休むも、ヒメは起きる気配もなく眠り続ける。
寝た子のなんと重いことよね~

 

真っ青な空が待つ頂まで、あと数歩!

 

入笠山頂(1,995m)14:16着。風強し。満足度100% ♪~(´ε` )

 

 

北や中央アルプス方面は雲がかかってしまったが、八ヶ岳はバッチリ         

素晴らしい眺めを欲しいままにできる入笠山の魅力は大きい。

 

ズミの根元に風を防いでかのんを寝かせる。
うっすら左に見える富士山、その並びに地蔵岳と観音岳、中央のどっしりした山容は甲斐駒ヶ岳だ。
もっと早く来てれば、北アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍の山々も見えただろう。
ゆっくり眺めていたいところだが、ビュービューと
吹きつける風に追われて下山開始。

お山のてっぺんだというのに、    
スヤスヤ よく寝る子じゃて…

 

  やっと目覚めたかのんは???状態。

 

登ってくるときは気づく余裕もなかったけど、 
山道は瑞々しい緑につつまれ、林床には

 

    

ツマトリソウ(サクラソウ科)やクルマムグラ(アカネ科)の小さな花が見られた。

 

 

御所平登山口から湿原への遊歩道の両側はクリンソウが花盛り。

 

  

クリンソウはたいてい赤や濃いピンクだけど、白花も咲いていた。
ぐっすり眠ったせいか、帰り道は元気に歩くかのん。

このあたりでポツンと雨粒が落ちてきて、山彦荘前のテントでひと休みしてる間に本降りになった。
ほんの数時間前、晴れて賑やかだった湿原が、いまは人の姿もなく雨に煙っている。
しばしぼ~っと見とれてしまう、静けさと美しさだ。
だが、そんなことより帰る心配をしなくては、、、

小屋売店にいた女性二人も、突然の雨に雨具もなく困っていた様子だったが、小屋の主人らしき
人にクルマで送りましょうと言われ喜んでいた。 いいなぁ~
雨宿りしてても止みそうにない雨に、濡れるのを覚悟で行くしかないと思っていたら、
クルマで戻ってきた小屋のご主人が、小さい子を連れていては大変だから一緒に乗っていきなさいと
声をかけてくださった。 なんてありがたい!!助かった~!
私たちは荷台も利用して軽のバンに乗り込み、降りしきる雨の中をゴンドラ駅へ向かった。
クルマなら5分ほどの道のりも、歩けば20分はかかり、ずぶ濡れになるところだった。
タイミングよく雨に濡れずに下山できて感謝!!

ガランと人気のないゴンドラ駅。ゆったりゴンドラのシートに乗り込んで麓へ。
スルスルと下降していくゴンドラ、このとき思いがけないサプライズが!

  前方の空に大きな虹が見えた!

 

久しぶりに見た虹、それもわずか10分のゴンドラから見下ろして眺めることができたなんて、
すごくラッキーなことだと思う。 自然からのサプライズ・ギフトにも感謝!

素晴らしい一日となった入笠山、
スズランの香り漂う湿原、ココロときめく花ばな、フレッシュライトグリーンの木々、
山頂からの雄大な景色、エンディングを飾ってくれた虹、そして親切な小屋のご主人、
山が綴ってくれた素敵なショートストーリー、楽しい想い出の1ページがまたひとつ…
みんな、ありがとう!

 

コメント (2)
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