日記

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棟上げ

2017-04-28 17:49:23 | 日記

 車で池の畔を走るとき、「カモはいるかなー」といつも首を長くして覗き込むが、いつの間にやら一羽もいなくなった。北のくにへ帰ったのだろうか。代わりに、ツバメがかっこよく地面すれすれに飛ぶ姿が見られるようになった。何やらわからない小鳥も庭にやってきて、変わった鳴き声でさえずっている。鳥の声を聴きながら山を歩くのも楽しい。

 

 畑ではエンドウが最盛期だ。いつもは前年の種を蒔くのだが、新しい種を買ってみた。エンドウもいろいろな種類があって、何が何だかわからなかったが、適当に蒔いてみると、背丈も葉も大きく、さやも大きい。千切りとる手間が少なくてよいし、量も増える。さやは柔らかく美味しかった。来年もこの種を取って植えよう。

 庭のウドが、漸く、切り取っても大丈夫という大きさに成長した。うちの期間限定のメニュー、山菜の天婦羅として食卓にのぼる。

   

 昨日27日の大安、娘の家が上棟式をした。前日は雨だったが、この日、天気はだんだん快復し、夕方、式は滞りなく行えた。長い間ドロンコの空き地だったのに、一日でこんな大きなものが出来上がった。驚くほど速い。式は夫と孫二人が上がってお祷りに加わった。形式だけということで、見に来てくれていた近所の方にお餅を拾っていただいた。子供のころ、田舎では棟上げの儀式は盛大だった。大勢集まった中に入って、何某か拾った思い出がある。

 棟上げなど一生に一度あるかないか、である。私たち夫婦は「建てるの?どうするの?」と言いつつ、家が借地だったので、ややこしい手続きを避けたいがためにズルズルと、新築もようしないまま今に至った。家を建てる、などという煩雑なことはしたくなかったのである。隣との隙間もないようなところで、どうやって壊して建てるのか、考えたくなかった。ところが、あちこちで大きな地震が起ったり、娘たちが帰ってきて住み始めると状況も変わってきた。折りしも、地主さんが、このあたりの土地を売り始めた。背水の陣、である。重い腰を上げて、解体、新築、となった。

 今日も大工さんがきて、少しずつ家らしく、頑丈になっていく。私の家ではないけれど、わくわく嬉しくなる。施主である娘は、どんなに楽しみなことだろう。

 


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