オオ・マイブッダ ~不良家改メ~

雑記。
元 初代不良家

 くたばれ野球、バットが飛んだ

2017-06-15 09:44:36 | 天下大変
13連敗の巨人は、前世紀は栄光の常勝チームだった。なんと9連覇をやってのけた。
黒柳徹子が「ONってスイッチのことなの?」といって苦笑をまき散らしたON=長嶋・王の全盛期。
こっちはB級新聞の野球記者だった。あろうことか。

真夜中の新宿のジャズ・バーでふらふら丸をしていたくすぶりに、ガッコのOBから声がかかった。
「プロ野球担当の記者をやってみるか」意外なオファーについつい反応してしまった。
「ちょっとばかり遊んでやるか」編集局長と面接した翌日には巨人の球団事務所で取材していた。新宿ふーてんが1日で急転した。

別所毅彦という投手コーチが怒り狂ってユニフォームを突っ返すというマンガチックな現場だった。
怒れる若者気取りの元気なガキだった。ピンぼけ質問して記者クラブのジサマ連中ににらまれた。「キミ、誰?」そったらもん、知ったことか。
それから数年、球界のやんちゃな問題児を張った。
事実は事実。忖度、遠慮、配慮などはしなかった。出入り禁止は数例あった。
やりたい仕事がほかにあったから、いつだってやめていい。気分は腰かけだった。セピア色の汗たら~りの過去帳だ。

たとえばグラウンドに両軍入り交えて乱闘かという場面。記者席で「やれ、やれー」と発声。
たとえば9回裏。あとひとりでおしまいという局面で同点打が出て延長戦となる。残業だ。
記者席では「あ~あ」ため息でいっぱいになる。こっちは「ぐっそー、飲み屋出撃が遅くなるじゃねーか」とブツブツ口に出してしまう。
悪ガキ行状にはわれながら猛省している。
なにしろB級新聞社だ。みなさんはA面報道だが、こっちはB面おちょくり記事がねらいだ。
裏通り専科だから監督や球団にマークされ、記者クラブの「除名候補」だった。

そればかりか、酒代稼ぎにおいしいネタを週刊誌に流して知らんふりする。本業よりアルバイト優先。
ネタの仕込みはこうだ。試合中にベンチ裏で、試合に出してもらえない不遇選手をつかまえて談笑する。下ネタをかわしながらそれとなく不満陰口オフレコを聞きこむ。
禁じ手の常習犯だった。

だただでさえ飽きっぽい性分だ。いつしか「こんな棒振り世界によどんでいるのは悲惨極まるだよな」ー自分で引退!を決めたブン生意気なガキ。
以来、野球なるものには関心のカの字もない。ざまぁ見くされ、プロ野球の衰退をほくそ笑むひとりだ。
とりわけヨミウリ巨人の低迷をダンコ祝福したい。

最近テレビ画面で張本勲が小話題になっている。往年の大打者がいつしか喝ジジィになっている。されば張本のおもしろワンシーンを再現してみよう。

ローカルのオープン戦。東映フライヤーズのお山の大将だった4番張本が打席に立った。
相手の中日の投手は豪傑タイプの柿本実。張本を嫌悪していて、両者は怨念関係にあった。このことは柿本が広言していた。
火花バチバチ対決、柿本がまず挑発した。マウンドであくびを一発かました。これ見よがしに。
張本の表情が強ばった。目がタテ2本になった。その目は「ピッチャー返しの打球で下腹部のタマを粉々にしてやる」と語っていた。

1球目。サイドスローの柿本はバッターを見ることなく投じた。あっち向いてホイ投法で蝶々が止まりそうな山なりのボール。
「んやろー」張本が怒鳴った。バットの先っぽを向けて逆襲のポーズをきめた。
わくわくした。面白れー、やっちくれ。乱闘なんてぬるい。ランクアップの血闘シーンを期待した。
スポーツはある意味では<疑似戦争>なのだ。平和の証明だ。

さあ、開戦だ。退屈しのぎに派手にやってみそ。
2球目。はたして・・・柿本がまたしてもそっぽ向いて投げた。アイドルのねーちゃんの始球式のようなへなちょこボール。
怒髪天の張本はやってくれた。ボールが打席にとどく前にバットがスイングして、そのバットがマウンドの投手に向かった。バット弾がマウンドに飛んだ。
打球ではなく、バットが飛んだ。

「やったぜ」乱闘だ・・・期待外れだった。しかし、笑えた。柿本はしたたかな確信犯だった。
バットが飛んでくるそれを予測して、投球すると同時にマウンドからさっとズラかっていた。そしてニヤリ。
張本人⁉のバットはマウンドのあたりでコロコロ弾んでいた。

これがオモシロ動画があったら、いま時の張本ジジィは<喝!>の乱発だろう。
しかし挑発にバット・アタックで応じたとなれば、これも当然<喝!>だろう。この喝マッチは1勝1敗というところか。

たまにはこんなドラマチックな快シーンを見たいと思う願望心理は、是非はともかく誰にでもある。
野球はキライだ。けれどこれもんはいつだって見たい。お願い、遠慮なくやってちょ。

ちなみに。この一件、各社がシカとこき取り上げたのは小生のみでごぜーました。
                                        
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