初代若隠居への道

夢は若隠居。平日昼間に歌舞伎座行ったり寄席に行ったり博物館で昼寝するような生活がしたい。

エウゲニ・オネーギン

2007年05月04日 22時50分40秒 | オペラ
METライブビューイングでエウゲニ・オネーギンを観てきました。
あらすじを読んでもあまり観たいと思わなかったこれを、ゴールデンウィーク真っ最中にわざわざ観に行こうと思ったのは、ひとえにオネーギン役のホロストフスキーを観たかったから。
配役の顔写真を見て、「なんだこいつは!?」と。
なんと説明したら良いのか。
とても難しいのですが。
とりあえずまずはいい男です。かっこいいです。美男子です。
それからセクシー。
このセクシーというのがまた説明しづらくて。
即物的なセックスアピールむんむんな感じではなくて、紳士っぽくてでもちょっと危険な香りがして、という、箱入り娘や淑女が夢中になってしまう様な感じ。
そして何よりその髪の色。
限りなく白に近いプラチナブロンド。
ていうか、ほぼ白?
白髪というのは一般に老けの象徴だけれど、この人は逆にセクシーさの象徴になる。
すげーです。
歌手の説明文には「カリスマ性を持つホロストフスキー」と。
納得です。白髪をここまで武器にできる人って見たことないです。
また体格がいい。
背が高くて上半身ががっしりしてる。デブではない。
それでもって声も良ければそりゃもうスターにならずに何になるってなもんですよ。

ところであの魔法の白髪は地毛なんでしょうか染めてる(抜いてる?)んでしょうか。
根元まで白いから、人工だとしたら結構頻繁に手入れしなくちゃいけなくて結構髪痛みそうだよね。
地毛だとしたらもうなんていうか神に選ばれし人だよね。

舞台全体は別にどってことなかったです。
ごめんなさい。

セヴィリャの理髪師

2007年03月26日 23時25分31秒 | オペラ
銀座ブロッサムでMETライブビューイングのセヴィリャの理髪師を観てきました。
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台をそのまま録画して映画みたいに上映するものです。

オペラも観てみると結構面白い。
もちろん舞台にもよるだろうけど。
私がオペラを観るのはこれで3回目。といっても、生で観たのは1回しかありません。
それは私が国立劇場でバイトをしていた頃、余ったからと貰った新国立劇場のチケットでした。
別劇場の一介のバイト風情にチケットが回って来るくらいだから、よほど人気がなかったわけです。
だって千秋楽の1階席だよ。
で、それが内容もよく思い出せない程度のもので、まあ一度オペラっちゅーものを観れて良かったな、くらいのものでした。

それ以来オペラには近づかなかったのですが、METライブビューイングの魔笛が面白かったという話を聞いて、アンコール上演に行ってみたのが二回目。これが面白かった。
魔笛と聞くと、なんだか呪いの魔笛みたいなおどろおどろしいイメージがありますが、実際はおとぎ話みたいな話です。
英語に訳すとMagic flute。ああ、なんだ。魔法の笛ね。
有名な夜の女王のアリアやパパゲーノの歌が聞けてとてもとても面白かった。

それでもって、よーし、他のも観てみよう、と行ったのが、今日のセヴィリャの理髪師。
これもなかなか面白かったです。
ドタバタ喜劇。
ヒロインのロジーナを演じたジョイス・ディドナートはオペラ界のキャメロン・ディアスと勝手に命名しました。
高い頬から口にかけてがとても似ている。
笑ったり口を開いたりする時にアヒルみたいにちょっと唇がとんがるのがとても似ている。
そしてハリウッドの美乳女王キャメロン並にお胸も素敵でした。
歌の技量についてはよくわかりません。
私からみたらオペラ歌手はみんなすごいです。

ロジーナに恋する伯爵は、音楽教師に変装した姿が一番素敵でした。
インチキくさい扮装に、ステップを踏む様なおかしな歩き方。
何より、いかにもうさんくさい黒縁のメガネ。
素敵。一番素敵。
私ってもしかしてメガネフェチなんだろうか。

いつも歌舞伎ばっかり観ている私にとって、演出でまったく別の舞台になるオペラはとても新鮮に感じられます。
オペラを観ると、演出家の仕事の偉大さをしみじみと感じるのでした。

ところで、伯爵はあんなに強い権力を持っているのなら、なんのかんのと策を弄したりしないで、ロジーナ本人の了承も得ていることだし、さっさと後見人の叔父からロジーナを奪ってしまえばいいんじゃないかと思ったのですが、きっとそんなことを疑問に思ってはいけないのでしょうね。はい、すみません。