誘惑

2016-10-19 04:59:42 | 中島みゆき


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やさしそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行
本当のことは言えない 誰も口に出せない
黙りあって 黙りあって ふたり心は冬の海
悲しみは爪から やがて髪の先まで
天使たちの歌も 忘れてしまう
あなた 鍵を置いて 私 髪を解いて
さみしかった さみしかった 夢のつづきを始めましょう

ガラスの靴を女は 隠して持っています
紙飛行機を男は 隠して持っています
ロマンティックな話が けれど慣れてないから
黙りあって 黙りあって 寒い心は夜の中
悲しみをひとひら かじるごとに子供は
悲しいと言えない 大人に育つ
あなた 鍵を置いて 私 髪を解いて
さみしかった さみしかった 夢のつづきを始めましょう

悲しみをひとひら かじるごとに子供は
悲しいと言えない 大人に育つ
あなた 鍵を置いて 私 髪を解いて
さみしかった さみしかった 夢のつづきを始めましょう




「男女七歳にして席を同じうせず」という諺があります。
七歳にもなったら、男女は一枚の上のむしろの上に一緒に座ってはいけない。七歳くらいからは男女の区別をわきまえ、みだりに親しくしてはならない、というような意味です。

今となっては死語同然ですが、「七歳くらいからは男女の区別をわきまえる」という部分は、なかなか味わい深いものがあります。このボーダーレスの時代、特に若い人たちの間で、男女の性差は希薄になっていくばかりですし、恋愛や結婚の持つ意味も、どんどん曖昧になっていますからね。

そこで、今回のテーマは、「誘惑」・・・なぜ男は女に誘惑されるのか、何故女は男に誘惑されるのか、はたまた、男女の相違はなにか、アダムとイヴがエデンを追われてから今日に至るまで、延々と続いている大きな謎に挑戦してみたいと思います。(笑)

ロマンティックな話が けれど馴れてないから
黙りあって 黙りあって 寒い心は夜の中

まず、男性と女性の大きな違いは、男は「ロマンティスト」であり、女は「リアリスト」である、という点に注目。

男は夢を見る。いつも同じところにじっとしていることができない。初めて南極大陸を発見したのも、初めてエベレストを踏破したのも、初めて宇宙飛行に旅立ったのも、みんな男です。
南極や山頂や月に何があるというわけでもないのに、それでも男はそういったものに憧れずにはいられない、それも果てしない危険を冒してまで。
しかし女は違います。もっと現実的で実用的なことに、より一層の関心を向ける。ビロードのドレス、アンティーク調の家具、庭一面の花畑・・・。そういったものに女性は魅かれ、間違っても、氷しかない南極や穴しかない月へいこう、とは夢にも思いません。

ガラスの靴を女は 隠して持っています

多くの女性は、「ガラスの靴」をはくシンデレラに憧れています。
そうです、シンデレラが、じっと白馬の王子を待ち続けていたように、女性は、何かを待つことに関しては、男を凌ぐ忍耐力を持っています。 
妊娠した女性がおよそ十月十日もの間、赤ん坊を腹の中ではぐくみ続けるほどの耐久性を、男は持っていません。
女性は受容性と忍耐力で、子供を育て、癒し、大空に羽ばたかせる強力な潜在力を秘めているのです。
偉業をなした男たちの多くが、声をそろえて、自分の業績は妻のおかげだ、といっているのはそのためかもしれません。

紙飛行機を男は 隠し持っています

そして、女性がシンデレラであるなら、男はピーターパンかもです。
男は冒険心に富み、いつでも自分の夢のために命をかける用意がある、ただひたすら夢を追いかけることが、男の切実な願いなのです。
女にとって、男がいつも子供っぽく見えるのは、そのためかもしれません。 

また、この「紙飛行機」は、男のもう一つの資質と思われる創造性も、表現している?
人間最初の動力によって動く飛行機を製作したライト兄弟も男だったように、世界中の偉大な発明家や芸術家は、女性の献身的な支えの中で、偉大な作品を次々と生み出してきたのです。

やさしそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行

そして、このような相違のために、夢見ることに疲れた男は「やさしそうな表情」の女性に魅かれ、母性を持つ女性は「崩れそうな強がり」の男性に魅かれるのです。

あなた 鍵を置いて 私 髪を解いて
さみしかった さみしかった 夢のつづきを始めましょう

「鍵」は、ロマンを求める男性のシンボルであり、「髪」は、大地に根を張った女性のシンボル、天から授かった「性」の特性を活かし、その潜在性を最大限に開花させて、異性を支えていくことは恋愛の大きな喜びなのです。

この頃の日本は、男の女性化、女の男性化が、ずいぶん進んでいるように見えます。
女性解放には大いに結構ですが、そのせいで男の男らしい魅力、女の女らしい魅力まで失ってはいけません。
そういうわけで、みゆき姐さんのこの「誘惑」、現代人の見失ってしまった本来の性のアイデンティティーを再発見させてくれています。(笑)




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