少女/村下孝蔵

2017-06-16 17:42:51 | 村下孝蔵
少女/村下孝蔵・photo.【夏帆】


http://blog-imgs-106.fc2.com/t/o/s/toshiichi/201706161735005a2.mp3

白い壁を
染めて草笛が響く丘
菜の花と そして夕月
切れた鼻緒
帰り道の少女が一人
灯りが恋しくて震えてた
かすりの着物
おさげ髪には
飾りなど ありません
服をきせかえても
人形は
言葉など知りません
ふり向いて僕を見つけ
うれしそうに微笑んだ
名も知らぬ
あどけない少女よ
青いホタル
今も甘い水を探して
見つけられず迷い込んだ
セロハン越し
のぞいて見ていた
大きな空に
まだ星は輝いていますか
遠くへ飛ばそうと紙風船
たたいたら 割れました
大人になっても夕立ちに
ふられてばかりいます
あわれ恋も知らないで
まつげぬらした少女は
悲しき夕焼けの
まぼろしか
ふり向いて右手を振り
うれしそうに微笑んだ
いつか見た
僕だけの少女よ



「大好きだった、そして仲良しだった野際陽子さんへ NHKに入ったのが、およそ60年前。あなたはアナウンサー、私は放送劇団。その頃からもう気が合っていて、一緒にフランス語を習ったり、同じお洋服屋さんで、お洋服を作ってもらったり。私は、あなたの感覚が、好きだったし、何より正直だった清らかなあなたが好きでした。長いことFAXでやりとりしましたね、流れるように美しい字のあなたのFAXは、カタカタと静かに送られてきました。大きくてガタガタの字の私のFAXは、あなたと対照的に、恐らく、ドタドタとお宅に到着したことでしょう。いつになったら、あなたが「やすらぎの郷」に沢山出ていらっしゃるかと、楽しみにしていました。あなたが病気で、それどころではない、なんて知らなかったのよ。一緒に芝居をやりましょうとか、よく話しあいましたね。野際さん、胸がいっぱいで、悲しく、なんと言ったらいいのか、わかりません。転勤で名古屋でのあなたの個人アパートに泥棒が入った話は、おかしくて『徹子の部屋』だけでも、4回は、して頂きましたね。いやがらずに、よく話して下さったわね。この2,3日は、ずっとあなたのことを考えていました。どうしてでしょうね。そういえば「死」ぬときのことなんかも、呑気に話しあっていましたね。次に、あなたとお会いしたときに、どんなだったか話しあいましょうね。野際さん、あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです。本当にお友達がいなくなったようです。じゃ、今度お会いするまでね。お友達でいて下さってありがとう。」(黒柳さんの手紙の全文)

永久の少女、・・・それが野際陽子さん。


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 非情のライセンス~野際陽子 | トップ | すきま風 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

村下孝蔵」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL