小学校の時、急に野球熱が吹き荒れ、なにせ長島が出てきて、いきなりぼくたちのヒーローになったんだ。今から思うと、流行りというものはすごいもので、まだ自宅にテレビが多くの家庭になかったけれど、相撲も野球もラジオで観戦していたのだ。こちらも長島なる人を良く知らなかったけんど、サードと４番が憧れになったもの。こちらなんぞ、新聞配達をしてグローブをようやく手に入れたのだ。いやはや、こんな話しをしようと思った訳ではない。夕食前仕事から帰った息子が、呼ぶので居間に。折しも大阪桐蔭と仙台育英のゲーム。８回の裏で桐蔭が１対０で勝っている。ランナー二塁、ツーアウトのところでレフト前のヒット。ランナー一気にホームに滑り込むが、好返球でアウト。これでゲーム終了かと思いきや、９回の裏ツーアウト１、２塁の場面で、ショートゴロで、１塁送球でアウトのはずが、１塁手ベースを踏んでなくて、セーフで満塁に。そこで次打者がヒットで逆転。なんだか見ている方も夢でも見ているかのような、試合。おそらく負けた桐蔭も勝った育英も、興奮しばしさめやらずだろうなぁ。いやぁ高校野球はやっぱりすごいねぇ。
