大往生

　ここの住人江崎家のおばあちゃんが、昨日未明に逝きました。昨日お通夜。今日はお葬式でした。孫たちもみな急遽駆けつけて、質素ながら賑やかな弔いでした。９７歳、ここに来ている間おそらく２０年ほど、一度も病院に通院も、もちろん入院もなく、最後のここ数週間は、近くの老後施設に。周りの息子たちのことが識別できなくなったことや、ふつうに食事ができなくなったためでもあるらしいのですが、それにしてもお見事！あっぱれ！な人生だった。ぼく自身は、長生きすることがいいことなどとは、とうてい思えない世の中ですが、そんな一通りのこちらの思いを素通りするように、誰に迷惑かけるわけもなく、するりと生きて来られた人なのだと、あらためておもったことです。