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市場原理と一夫一妻 - 雑感

2016-11-02 20:18:52 | 読書
とうとう日本でもSpotifyを利用できるように。曲の終わりまで聞け、途中スキップもできるので試聴に便利。

ところが、私はPitchforkやConcequence of Soundの推薦曲の場合、ほぼ試聴せずに勘だけで買ってきて、そうした曲が最初苦手だと思っても、聞くうちにだんだん良くなってくることが少なくないのに対し、キチンと試聴して買うと、どうも口当たりの良い、好みのタイプの曲ばかり買ってしまい、そうした曲は後々の加点がないんですよね。パッとせず、価値観も広がらない。

欧米の若いSpotifyヘビーユーザーは、音楽をダウンロード購入して所有するという概念自体ない場合があり、音楽業界は頭を悩ませているのだという。確かに、上記の2つのサイト以外に最近、Drowned in Soundの執筆者が始めたらしき、Independent Music MondayというSpotifyプレイリストを知り、毎週20~40曲も新曲を選んで更新されるのを試聴すると、どれもこれも60点はクリアしている。この種のサービスをとっかえひっかえしていれば、わざわざ単体で買う必要はないと考えるのも当然だろう。

今週の月曜に更新された最新版では、ソフト・ヘアなるバンドのLying Has to Stopという曲がなかなか好みだが、最優先の7digitalではシングル・バージョンしか買えない様子なので、アルバムから買えるようになるまで、わたし待つわ。いつまでも待つわ。ほかの誰かにあなたが振られる日まで~~




あみんの「待つわ」の主人公って、片思いの恋というより、執着・復讐・ストーカーみたいに感じられて恐い。ほかの誰かに振られたからといって、あなたのところへ来るとは限らないよ。普通の女はもっと現実的で、サバサバしたものだと思うのだが。

どちらかというと男の方が、一度も選ばれたことがないような(シロウト)童貞くんでも、いつかキレイ目な女と恋仲になれるかもとか夢見てたりする。経験者は語る(;´Д`)。にらさわあきこ著、『未婚当然時代』ということし4月刊の新書本でも、さまざまな出会いの場のエピソードを通じ、男と女の意識格差が露わに。身元審査が厳しく、費用も高い、いわゆる結婚相談所と、もっとゆるくて安い、ネット中心の結婚情報サービスの境界は近年あいまい化しているということだが、おおむね男2に対し女8、もっと言えば「マトモな男1に対し女9」というくらい登録数に開きがあるのだという。

夢見がちな男は、そうしたサービスで「あなたに釣り合うのは××才の不器量なおばさん」という現実を突き付けられることを忌避するのだろうか。逆に、現実的な女は経済的な安定と社会的地位というスペック重視のため、30代独身の医師や弁護士の男には希望が殺到する。ある勤務医の34才男には1年で120人超の希望が寄せられたというが、多忙な彼は仲介サービス任せで容貌が好みの若い美人数人を選ばせ、会ってみたが、どうも富裕家庭の美人は(最初から奢ってもらうことを当然と考えるなど)難点が目に付き、話がまとまらないそうだ。




この本によれば「生涯未婚率(50才時点で一度も結婚したことがない者の比率)」は、男女とも上昇する一方ながら、常に男は女を上回る。50才までに複数回結婚(離婚)している男が、同じく女の数を上回り、時間軸を長く取れば「一夫多妻」が部分的に実現していることになる。主に経済的な理由で。

もし恋愛や結婚を商品と考えるなら、貧しい男には高価な商品(美人)はもちろん安価な商品(不美人)でも維持費が重荷だ。ウシジマくんの板橋によれば「家・子供・女房はサラリーマンの3大不良債権」。男も女も商品として常に価格変動する不安定な状態に置かれる時代。私の本棚でこれまで実績のないポプラ新書から出された『未婚当然時代』も読み捨てレベルで、買った次の日には古本として売られていった。

一つ、著者自身の経験で、印象的な逸話。大学時代に知り合った、理工学部の男子グループ。この男たちは、30代も40代もより絆が強まる様子ながら、元々知り合ったのは最初の授業で席が隣りだとか前後だとか。利害やスペックよりも偶然の出会いで、時間をかけて育んでゆくのが人間関係の理想ということでしょうか。経済面を抜きには考えられない現在の結婚や家族の制度もまた、資本主義や情報化社会の矛盾と限界を背負う宿命—


(090)未婚当然時代 (ポプラ新書)
にらさわ あきこ
ポプラ社
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