wadyのケインパトスクロウへの道

Twitter(https://twitter.com/wady_anizya)の補完、雑記物置き場として。主に創作関係

「ここではないどこか」物語について

2016-10-18 01:42:02 | 創作論
いよいよブログ開設4週間目である。中々更新できなくて恐縮なのだがそれでも毎週200訪問程度して頂いているようで感謝に耐えない。
正直、ツイッターのフォロワー様数人にご覧頂けたらな、というくらいの物だったので、嬉しい誤算というか。兎に角続けていけるよう頑張りたい。

本日は、明後日の空を望む第三話更新に先駆けて、小論の投稿をしてみる。テーマは表題の通り、ここではないどこか、としてみた。多分造語であり、取り止めのない話になってしまうだろうが、空を望むシリーズ、海を望むシリーズの所信表明と簡単な概論を兼ねてつらつら書いておくのでお付き合いいただきたい。

さて、物語創作論の方でも散々申している通り、私は物語のテーマは登場人物の変化にこそ現れると考えているのだが、ではその登場人物の変化にはどのような要因があるだろう。
外的要因により変化することが考えられる。例えば、平穏な毎日を過ごしていた所で災難に見舞われる場合。突如学校が休校になったかと思えば世界が終焉を迎える場合。
勿論、この外的要因をテーマ性のある事件として軸に据え、物語を展開することになるのだが、ここで私は潜在的に登場人物の方にも変わりたいという欲求を用意しておきたいのである。
内的欲求としての変化要因を重要視するか否か。作劇の好みのような物だろうか。将棋でいう居飛車振飛車戦法、囲碁でいう模様実利作戦のような。これはもしかすると、自分自身の心の持ちようというか、作者の世界観が立表れてくる部分なのかもしれない。

そしてその際に特に私がよく採用するのが、ここではないどこか構造である。端的に言えば、○○を望む少女シリーズの大テーマは全て「ここではないどこか」を遠く望む少女の物語となっている程だ。「ここではないどこか」が意味する事柄は様々である。自身の現在の境遇に対する反発、周囲への不満、自己否定、あるいは平穏すぎる日常への閉塞感。海を望む少女では自己否定と閉塞感、空を望む少女では環境への諦めとやはり閉塞感を意識して舞台設定をした。
自分の信念として、その「どこか」とは「ここ」と必ず地続きであり、であるからにはそのどこかへ到達するためには、自分の足で一歩一歩進んでいかなくては決して到達できない、という物がある。肯定的に言うならば、どんなに遠くを望もうともそれを目指して努力をすればいつか到達できる、例え出来なかったとしても現状を変えることはできる、という希望でもある。そして、いやだからこそ、これらの物語では自らを変えようと登場人物が決心した時、初めて状況はが動き出す。走り出したその人物を周囲の人間は支え、導き、送り出すことだろう。だから野分さんは帚木君に導かれ、隣に並び、やがて前に出て海を望むし、羽衣ちゃんは悟と閉塞感を象徴する黒い雲を突き抜けて空を目指すのだ。

少女シリーズは一応三作ある。まず空を望むが完結するかさえ分からないし、それどころか小説を完結させることは書き始めることの一億倍は難しいので、前途には不安しかない。だが、長い間夢見ていた戦闘機物の空を望む少女、今の自分の全てを詰め込んだ海を望む少女、失われた少女を追い求める星を望む少女、どれも素晴らしい生命力で閉塞感に挑み、自身を変革し、やがて広い世界に羽ばたいていく少女たちの物語である。自分自身でも、完結した物語としてぜひ読んでみたい。

空を望む少女、次回が導入部分の最後となる。第一章としては序盤が終了したところで、いよいよ彼女たちが何と戦っているのか、学校には行っていないのか、人類社会はどうなっているのかが少しづつ明かされる予定である。そして後に控えるは、第一章の山場、使者の訪れ。自分でも先の展開を細かく詰めていないので、楽しみながら考えていきたいと思う。

予想通りまとまりのない文となってしまったが、訪問頂いた方に少しでも楽しんで頂けるようこれからも各コンテンツの充実に努めるので、なにとぞ本ブログをよろしくお願いいたします。ここまでお読み頂きありがとうございました。
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