和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

更級日記の富士山。

2016-02-17 | 書評欄拝見
毎日新聞2月14日の「今週の本棚」に
荒川洋治氏の書評がある。
関根慶子訳注「新版更級日記全訳注」(講談社学術文庫)
を書評しておりました。

そこに気になる箇所。

「八段、富士を見る場面。
『紺青(こんじょう)を塗ったようであるところへ、
雪が消える時もなく積もっているので、
濃い色の着物の上に白い袙(あこめ)を着たかのように
見えて、山の頂上の少し平になっている所から
煙は立ちのぼる。夕方は火が燃え立つのも見える』。
燃えている富士山の記録は大変貴重だが、
人物の回想も印象的だ。」


う~ん。この前のニュースで
桜島が噴火している映像が流れていましたが。
更級日記の成立が1060年ころ。
そのころの富士山は、桜島のように
煙が立ちのぼり、そして
火が燃え立つ様子も見られたのですね。

ということで、
この新刊を注文して届く。

関根慶子(よしこ)さんは
1909年~1998年。
最後に、こうありました。

「本書は1977年刊の講談社学術文庫『更級日記』
上下巻を一冊にまとめ、新版としたものです。・・」

なあんだ。
今欲しいと思っているあなた。
安心してください。
古本でも同じですよ(笑)。
私は1274円を払いました。

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2 コメント

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富士山の噴火 (きさら)
2016-02-18 00:06:32
そうなんだ~

富士山について調べてみましたら
平安時代は とても火山活動が活発で
そして 1707年に大きな噴火があって
それが これまでの最後だそうです。

現代人が知る富士山は
静かで落ち着いてますが~
そんな歴史があったのですね。(∪_∪)
まあ、田舎びて (和田浦海岸)
2016-02-18 06:28:36
講談社学術文庫の更級日記。
そのはじまりの現代語訳は

「東海道の果ての国よりも、
もっと奥の方(上総国)に
生い育った人、そうした私は
どんなにかまあ、田舎びて
やぼったかったであろうに
・・・・人の見ていない間に
そっと仏間に入っては、
『京に早く上らせて下さって、
そこには物語がたくさんある
そうですが、それをありったけ
お見せ下さい』と一所懸命、
額を床につけてお祈り申し
あげているうちに、十三になる年、
(父の任期が終わるので)、
上京しようといって・・・」

うん。面白そうです(笑)。

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