和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

羽生結弦の阿修羅。

2016-01-19 | 詩歌
読売歌壇1月18日。
岡野弘彦選の一番目が印象に残る。

興福寺の阿修羅のごとき貌(かお)を
して羽生結弦はすべて終へたり
  水俣市 角田聖子

【評】この歌を見て、ああそうだと
共感する人が多いはず。競技を終え
汗にまみれて、きっと正面を切った
羽生選手の顔は、若き仏法護持の神、
阿修羅に似て清くりりしい。



小池光選の二首目には

わが短歌(うた)が載ればすなはち
『よんだぞ』と遠距離電話をくれし友逝く
   城陽市 相原洋次

【評】毎回、読売歌壇を題材にした歌が
何首も寄せられる。この歌もその一つ。
古き良き友であった。こうやってまた
歌が載ったが、もう電話は来ない。
哀切深い歌である。



読売新聞の一面コラム
「編集手帳」を読んでいると、
ときに、読売歌壇からの引用がある。
うん。読売新聞の厚みを感じられる瞬間(笑)。
  

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