近頃のマイコンや電子部品は2V~3.5V程度の電圧で働くのが多く
5V以上の3端子レギュレーターはあまり使わなくなりました。 3V系でも3.0V3.3V3.5Vなどです。
そんなに高価な部品ではないので固定電圧3端子を揃えておけばよいのですが
先日、オークションでチップ型の定番可変電圧レギュレーターLM317Lが手に入ったので試作してみました。
スペックは 可変電圧1.2~37V 出力電流100mA リファレンス電圧1.25V(標準値)などです。
また、入出力間電圧差は3V以上は必要です。
使い方などはLM317で検索してください。定番部品なので沢山出てきます。
出力電圧の計算式は Vo=1.25(1+R2/R1)+Ajd・R2
R1=Vo端子ーAjd端子間抵抗、R2=Ajd端子ーグラウンド(アース)間抵抗
ですが(Ajd・R2)は非常に小さいので無視してもかまいません。
例えば3.3Vの出力電圧が必要でR2=1KΩ とすると
出力電圧の式を変形して R2/R1=(Vo-1.25)/1.25・・・R2=R1(Vo-1.25)/1.25
R2=1(3.3-1.25)/1.25=1.64KΩ となりますが 1.64KΩは2~3KΩの半固定VRが適当となります。
留意点:R1は半固定を使わない方が無難です。もしVRの接触が一瞬でも切れたなら
出力電圧は入力電圧まで振り切れますから恐ろしいことになります。
今回使ったLM317Lも出力電圧安定度は良いとは言い難いですが、さらにチップVRを使いましたので、
これがなかなかの曲者で電圧安定度をさらに悪くする原因になりました。
基板はもちろん直線基板です!(設計図と少し異なるパターンがあります。)