がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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運を天にまかせた港

2013年10月12日 | ・琉球歴史/文化風景

「お前たちの言うとおり、船は南へ漂流しているに違いない。
この海のあり様は間もなく悪風がおこるきざしだが、
嵐を避ける港もなく、
もはや、運を天にまかせるほかはない」

「椿説弓張月」(滝沢馬琴著・平岩弓枝訳/学研)

 

で、

源為朝が運を天に任せて流れ着いた場所
とも言われている運天港。

 

運天港は、琉球で大型船が停泊できる
数少ない良港。

薩摩侵攻の時、薩摩軍はこの港から上陸しました

 


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Best of 北斎挿し絵

2013年10月11日 | ・和心な本、琉球な本

葛飾北斎はワタシの好きなアーティストの一人。

その画才の幅たるや!
ホントにもうすごすぎです。

滝沢馬琴の「椿説弓張月」でも主に葛飾北斎が差し絵を担当していて
毛国鼎や舜天をはじめとする琉球の登場人物も描いている

というのは前記事でも取りあげた通り。

 

でも、実は弓張月の数ある挿し絵の中で
ワタシが1番好きなのは毛国鼎でも舜天でも
阿公でも鶴亀でもない。

 

ラスボス・朦雲を描いたこの挿し絵!!

 

 

見よ!!!

 

 

 

これこそ、北斎挿し絵の神髄だ!!!

 

 

 

 

 

 見開きドーーーン!!

 

パンクだぜ葛飾北斎!!

 

さすが最晩年の画号を

 

 

 

 

 

にしただけある!
(マジです)

パンクだぜ、北斎先生!!!!(笑)

 

 

では先ほどの挿絵をもう少しじっくり観察してみよう。

 

 

愚かな国王・尚寧が言われのある塚を暴いた時に
怪人、朦雲(もううん)がよみがえったシーン。

岩が吹っ飛んで周りにいた家来たちを
次々に打ち抜いていきます。

この集中線!この密度!この迫力たるや!!

 

そして吹き飛ばされた家来たち。

ってか、顔よ!!(笑)


どっひゃ~~~~~ん

って感じ。

かなりギャグっぽい(笑)

 

ギャグっぽいと言えば、こっちも。

足が逆さになってめり込んでる…!!

ま、まさかのギャグ漫画の王道表現!?

さすが北斎先生!
北斎漫画を綴っただけあるぜ!!(笑)
(※北斎漫画の漫画と今の“コミック”は同義ではありませんが)

 

弓張月の中にある北斎挿し絵で
1番の傑作は間違いなくコレだろうな。

でも実はこの絵、ずっと前から知ってました。

美術史学者、辻惟雄先生の本で。
(『奇想の系譜』『奇想の江戸挿し絵』)

でも見たのはずっと前で、
まだ琉球とかに関心がない時だったこともあり

まさかこの絵が琉球を描いているとは
露も思わず(笑)

 

いやー思いがけない再会に驚きました(笑)

 

やっぱ北斎挿し絵がフルに載ってる弓張月、探そうっと…。

 


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新編 弓張月

2013年10月10日 | ・和心な本、琉球な本

(本日2投目)

前記事に引き続き、
「椿説弓張月」(滝沢馬琴)関連のことをもう少し。

物語が思いのほか興味深かったので
手元にも欲しいと思って購入したのがコレ。

 

椿説弓張月を今風に意訳した
「新編 弓張月」
(三田村信行著・金田榮路絵/ポプラ社)

 

本当は葛飾北斎挿し絵がフルで載ってる
正統派訳本が良かったのですが
amazonでは品定めができなかったので
どうせなら、と思いきって全然雰囲気の違う
コレを敢えてチョイスしてみました。

今風の訳や、毛国鼎などの数々の琉球の登場人物が
今風のイラストレーターさんにどう描かれているのか興味もあったしね。

上下巻共に300ページほどあるのですが
1ページにつき15行程度の文字組なので子ども向けかな。
小学校高学年くらいからは読める感じです。

学校の図書館とかにも普通にありそう。

で、さっそく琉球編の下巻だけ読みました。

 

確かに読みやすいし分かりやすい。

平岩弓枝版では5行程度の訳が
数ページにわたって展開され、
会話も多いので人物像がよりくっきりしてます。

 

でもっ!!!

読んでて1番面白かった阿公の最期のくだりが
まるまるカット!! Σ(゜д゜;)

毛国鼎が阿公の手下を海に蹴落とすシーンや
尚寧王の妃・中婦君が世継ぎを生もうと男を集めてやっきになるシーンは
まぁ…理解できないこともないが、
(でも別にエグイ描写があるわけでもないんだけどな…)

阿公の最期、
ダメでしょ、あれカットしたら~~~!!!!

え!?子ども向きにはダメなくだりか!?

え~~~~~~……・…。

あれがあるからこそ、阿公のキャラがより立つのに
あれがなかったら阿公、ただの悪役だし…。

不服。

ココだけは納得いかんです。

 

ちなみに挿し絵はキレイでしたが
どのページも結構あっさりしてて
毛国鼎はシルエットでしか登場せず。

舜天はあったけど服装が文章描写と違っててう~ん…。

他の琉球の人物たちも
特別琉球色はなかったです。

(ちなみに表紙の男は主人公の源為朝です)

 

やっぱ北斎先生の挿し絵が一番かも!?

 

(つづく)

 


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今日何年ぶりかぐらいに会話のなりゆきで「ケアル」って言った。
覚えているもんだね~(笑)
BY ファイナルファンタジー


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北斎の描いた琉球偉人

2013年10月10日 | ・和心な本、琉球な本

前記事の続き)

さて、あの葛飾北斎が描いた琉球の初代“王様”舜天の図。

出典はこちら、
江戸時代に出版された滝沢(曲亭)馬琴による大ベストセラー、
「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」
挿し絵を担当したのがあの葛飾北斎!

ワタシは学研の現代語訳日本の古典シリーズ20
平岩弓枝(訳)のバージョンで読みました。
学研なので資料や写真も満載で読みやすかったです♪

源為朝が主人公で、
後半は舞台を琉球に移し、
壮大なファンタジーが繰り広げられる物語。

琉球の初代“王様”の舜天は琉球に流れ着いた源為朝の子
という正史にも綴られている伝説を元に
為朝の子、舜天丸(すてまる)が舜天となって
琉球王に就くまでが描かれています。

いやー、物語をちゃんと読んだのは初めてだったのですが、
意外と面白かったです。

世継ぎ争いの中で
仙人はでるわ、怪人はでるは、妖術合戦はあるわで、
とにかくなんでもありの冒険ファンタジー時代劇。

このような壮大なフィクションに加えて、
実際の土地名、グスク、そして実在の人物も出てくるんだから
元ネタと比較できる面白さもある。

例えば、

時代は天孫氏王統の時代。

その25代目の愚かな国王、尚寧(!)

その愚かな王を陰で操る悪どい家臣・利勇(!)
(※正史で天孫氏を滅ぼしたとされている逆臣)

 

そして、忠臣・毛国鼎(!!)

 

でたーーーー!護佐丸!!!
(※毛国鼎(=もうこくてい)は護佐丸の唐名。物語での表記は毛国鼎で一貫しています)

 

そしてそして、その子ども、鶴と亀の二児!!

 

ってことは、

舜天だけではなく、北斎の描いた毛国鼎も
挿し絵として存在するのです。

 

 

 

北斎の描いた毛国鼎(護佐丸)の図、

 

 

 

 

 

 

それがコレだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻の下伸びてまっせ、旦那。

 


~廉夫人(尚寧王の第二夫人)と毛国鼎、仲むつまじく戯れるの図~

 

 

おっと、これは怪人「朦雲(もううん=物語のラスボス)」が
尚寧王を嫉妬に落とし入れるために見せた幻だ(笑)

 

 

忠義一徹の武人と名高い毛国鼎は
「椿説弓張月」についても一点の曇りもない忠臣、
従来の護佐丸像そのものでございました。

じゃあ、北斎の描いたかっこいい毛国鼎がこれ。

 

中城按司毛国鼎の図。

BY葛飾北斎。

槍を抱えて馬に乗る、勇ましい姿です。

そして、例の漏れず、
騙されていると知りつつも
主君を敵に回すことはできないとし、
敵の刃に倒れるのです。

「つぼてある 派なの露のみ まやたごと
けなばや たてろ そもなほれかな」

蕾の花の露を含んだのも、消えてしまえば色も失せるように
我が命も露のように消えていくことよ

―毛国鼎 辞世の句―

 

 

ところで、毛国鼎が出てくるのなら阿麻和利が気になるところですが…

阿麻和利が元ネタの登場人物…

 

います。

 

いますっていうか、
毛国鼎ほどそのまんまじゃないけど、
おそらく阿麻和利が創作のヒントになっているであろうキャラ。

 

その名も阿公(くまきみ)。

 

ざっと調べてみたら阿公には色々解釈はあるようですが、
『読谷村立歴史民俗資料館紀要 第19号』によると

阿公は勝連親方法司の娘で、
つまり、阿麻和利の娘である

と断言されてました。

(ワタシの読んだ訳本では阿高と呼ばれた名家の娘、
巻末の解説では琉球法司・阿高の娘としかなかったのですが)

この阿公(阿君とも?)は巫女の長で老婆。

逆臣・利勇と手を組み、
毛国鼎やその子、鶴・亀をはじめとする正義の主人公たちに
敵対する人物として描かれています。

しかし、最期には

「ほほぅ!?

というようなビックリ設定が明かされて
ただ単なる「敵対する悪女」ではない人物像になっていた点が
非常に興味深かったです

 

というわけで、

江戸時代に書かれた冒険ファンタジー時代劇IN琉球!
『椿説弓張月』(滝沢馬琴著)
一度お試しあれ~

琉球編は後半です。

ここだけ単独で読んでも十分ですよー。

 


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*おまけ*

これは歌川国貞が弓張月振分双六で描いた毛国鼎の図。


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尚巴志じゃない、初代“王様”

2013年10月07日 | ・琉球史散策/グスク時代

琉球の「王様」の元祖は
実は尚巴志じゃなくてこの人。

舜天(しゅんてん)

血筋で区切る「王統」という考え方は
近世になってからのものだとか。

それまでは舜天をいわゆる「初代」として
血筋に関係なく、王様になった人を
代々ずーっとカウントしていて、

1543年の「国王頌徳碑」には

「大りうきう(琉球)国 中山王尚清ハ
そんとん(尊敦 …舜天のこと)よりこのかた
二十一代の王の御くらひを つきめしよわちへ」

とあります。

とすると、
尚巴志は12代目、
尚円は18代目の王様

ってことになります。

 

厳密にいえば、
王様って言っても察度以前は違う呼び名(世の主とか)だし、
王様って言っても、中山王のことだし、
中山王って言っても最初にそう自称したのは察度だし、
中山王って言っても最初に冊封されたのは武寧だし、
実際に三山を統一して沖縄島の王になったのは尚巴志だし。

「王様」という言葉1つとっても
色んな概念、枠組みがあるのが分かりますねー。

 


「訳注 中山世鑑(諸見友重訳注)
「誰も見たことのない琉球(上里隆史著)」

 

というわけで、↑は"元祖中山王”、舜天の図。

 

描いたのは、

あの、葛飾北斎(!)です。

 

いや、マジで。

 

(つづく)

 


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追記しました

2013年10月06日 | ・和心な本、琉球な本

「黙示録」(池上永一著/角川書店)
感想追記しました。→ 

 

イラストは沖縄タイムスの特集で描いた楽童子。
小禄里之子。

元服前(今の中学生程度)の、芸に秀でたエリート美少年集団、
それが楽童子。

詳しくは過去記事こっちとか、こっちへ。

 

 

そんでもって、
おおっ!?なんとタイムリー!

映画:「徐葆光が見た琉球 〜冊封と琉球〜」

桜坂劇場で上映中

見に行きたいな…。

 


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「黙示録」読了

2013年10月06日 | ・和心な本、琉球な本


↑クリックすると公式サイトにジャンプします。

 

「黙示録」(池上永一著)読了しましたー。

波乱万丈な人生を1日半で辿るのは
さすがに疲れた…(笑)

そりゃ、途中休憩も必要さーねー。

 

とりあえず感想を一言で言うと、

テンペストが琉球版ベルバラなら、

黙示録は琉球版「ガラスの仮面」だな。
これとか、もうハマりまくり!→    両方読んでる人は絶対共感してくれるはず。

 ※一言感想後日談→ 

というわけで、ちょっと休んでからまた書き足しますー。

 


↑過去記事でもUPした佐敷上グスク、月代の宮。

 

はい、戻ってきました。

ちょこっとレビュー書いておこうと思います。

見たくない人は飛ばして下さいね。

 

「黙示録」、どんな物語かと言うと、

薩摩侵攻から100年余り。
大国のはざまにあって、琉球は琉球であるために
これからどうあるべきなのか。

そんな中、
天才型だけど貧しい生い立ちの了泉と、
努力型の正統派、雲胡が
新の舞踊家を目指してしのぎを削る物語。

 

「誰も武力で張り合おうなどとは申しておりません。
国力とは戦をするだけの力ではございません」

「では琉球は何で清国と戦うのだ。
幕府を何で黙らせるのだ」

「優雅さ、憧れ、人の心を惹きつけてやまない芸術でございます。
美は大砲千門に値する武器になるとお心得ください。
人は美しいものの前には畏まります」

(P65-66)


 

江戸上り、冊封儀式、そして組踊誕生…。

 

テンペストが首里城感心への起爆剤になったように、
黙示録は琉球芸能(舞踊・組踊)への関心を大いに引き出してくれる
物語になっているなーという感じです。

物語に登場する数々の琉舞を実際に見てみたくなる。

こうやって小説と言うエンタメを通して
琉球の歴史や文化、伝統芸能への興味のとっかかりを
作ってくれるのはとてもありがたいですネ!

テンペストで首里城ツアーができたように、
黙示録では舞台鑑賞ツアーができそうです(^ε^)

 

しかし、池上作品の特徴でもある変態キャラ…

今回のもキテました…
(っていうか、いいのか…?ハラハラ…)

こいつに関しては、もう、嫌悪感しかない

徐丁垓よりも嫌だー。
徐丁垓も後半はコワれたただの変態だったけど
前半はまだマシだったもん。

でも主人公の了泉もテンペストの寧温君(優等生)とは違って
なかなかのキャラだったけどね。
読みながら、「うわ、こいつサイテ―」と思った箇所も1つ、2つ、3つ…(笑)
でももちろんそれは物語として然るべき人物像でもあるのですが。
 

前半ははキャラも濃いし若いしで、はちゃめちゃな感じだけど
後半、特に10章以降は崇高な題材でより文学的というか、
ぐっと精神世界の深みに迫る展開で興味深かったです。

 

 「歌舞伎役者は大衆のために演る。
組踊は国賓のために演る。
だが、本来の芝居や舞踊は誰のためにあったのか。」

(P534)

 

芸能とは、舞とは何ぞや!?

その本質はなんだ!?

主人公、了泉が掴んだその答えとは!?

 

さあ、読んでみよう「黙示録」。

沖縄の、特に芸能、舞台に携わる子どもたちにも
是非読んで欲しいな

 (ああ、でも変態キャラ故に子どもに薦めていいものかどうか…(悩))

 

 

…ちなみにワタシは亜弓さん派です。
カッコイイよ姉さん!

byガラスの仮面


ちなみに「ガラスの仮面」は愛読書の1つ。
全巻持ってる♪

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読書day

2013年10月05日 | ・和心な本、琉球な本


さてと。

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フィートウ

2013年10月04日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

今年初めて台風対策した。

ただいま台風23号(フィートウ)接近中。

っつても、本島は暴風域は逸れるっぽいけどね。

最接近の明日は読書dayかな。

 

 

トップ写真はこの間行った古宇利島。

 


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久米島の具志川グスク

2013年10月03日 | ・琉球歴史/文化風景

久米島史跡、まだまだあるある。

写真整理がなかなか進まない久米島フォト、
今日は具志川グスクです。

糸満市喜屋武にある具志川グスク
関連があるグスクとも言われています。

このグスクは島外(沖縄本島?)から渡来した
真達勃(まだふつ)按司によって築城されました。
しかし、その子、真金声(まかねくい)の代に
伊敷索按司の次男・真仁古樽(まにくだる)按司によって落城、
のっとられてしまいます。

真金声は沖縄本島に逃れ、
糸満市喜屋武に同名の具志川グスクを築いた。

というもの。

(相関図はこちらから

でも「沖縄戦国時代の謎」(比嘉朝進著)では、

三山時代、南山の達勃期(たぶち)は南山の按司連合軍に攻められたとき
糸満市喜屋武の具志川グスクにいた。
そして久米島に逃れると、名前に「真」をつけて「真達勃」とし、
久米島に同名の具志川グスクを気づいたのでは


というのもありました。

【達勃期】
他魯毎の父ちゃんである汪応祖の兄。

達勃期は南山王・汪応祖を殺し王位に就こうとしたが、
すぐさま南山按司連合に制裁された。
按司連合は汪応祖の子である他魯毎を擁立し、王とした。
詳しくは琉球戦国列伝で。

伊敷索按司についても、
糸満にある伊敷グスクの伊敷按司が尚巴志の南山攻略の際に
久米島に落ち延びてきたのか、

ともあります。

南山と久米島、色々繋がりがありそうですね。


今読んでる「琉球王国の真実」(伊敷賢著)にも
南山とのつながりがつらつらと…。

そのうち紹介しますが、この本、めっちゃ濃い…

 

具志川グスク、
野面積みなのに、
入口の方はレンガ見たいに面がめっちゃ揃ってて
なんだか不思議でした。
(復元部分なんだろうけど)

↑写真の真ん中左のイシバシと呼ばれる場所。
君南風さんがここに座って祭祀を行うのだそう。


↑クリックで拡大

案内板。

通用門や脱出経路のような場所もあるみたいですが
実際には草に覆われて確認できませんでした

海のそばに立つ具志川グスク。

かっこいい

 


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模様替え'13

2013年10月02日 | ・徒然日記

 ちゃんとした本棚と、
横に長い机とを新たにお迎えし、
年に1度の大模様替え。

今日、使わなくなった前の家具の処分(リサイクル含む)
も終わって無事に終了。

これまで細々と分かれていたものを
1つにまとめたのでだいぶスッキリさっぱり!

念願の90×180の本棚。

思ったよりも結構容量あって、
まだ少しは余裕がある♪

内訳はこんな。

歴史本、120?130冊くらいはあるけど
思ったより「まだまだ」でした。

まだまだ漫画のが多い(笑)

漫画は実家に置いてるのも引き取ったら
もうひとつこのサイズの本棚が必要。

ショクバに置いてる美術書も全部持ってきたら
あと2つは必要。
(美術書は何かと場所取るんだよね…)

でもそれだけ本棚を置くスペースはない、というね
(また引っ越ししたら考えよう)

現代版組踊やイベント、史跡や施設のパンフレットやフライヤーも
ファイリングして段ボール1つ分くらいになってますが
これは押入れの段ボールのままに。

紙も積もれば山、ですね。

…あれ~?
「統ばる島」(池上永一著)がない…。
どこ行った?
誰かに貸したっけな??

ちなみにbeforeはこんな。

カラーボックスが本棚代わり。
普段は手ぬぐい貼って目隠ししてました

(この記事で書いてた"漫画はコレに入る分だけ"…本棚購入に付き前言撤回だな(笑))

雰囲気もシンプルに一新なのデス。

これで裏のオシゴトの作業効率もアップ!(たぶん)

 


amazonからやっと「黙示録」の発送通知が。

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丘春の泊グスク

2013年10月01日 | ・琉球史散策/グスク時代

前記事の続き)

千代松こと、丘春が住んで
仇討の機会を待っていた場所。

読谷村字渡具知の泊グスク。

トゥマイグシク、クマイグシクとも。


↑クリックで拡大

浜辺のすぐそばにあり、
岩の下が洞窟やトンネルのようになっています。

なかなかいい自然造形です。

沖縄南八景の1つとされた景勝地でもあったみたいで
現在は泊城公園として整備されています。

入口に立てられていた
手作り感あふれる案内板。

…誤字とかいっぱいあるんだけど

これは龍宮。

なお、丘春が過ごしたのはこの泊グスクだけではなく
もうちょっと行ったところの、字大木にある徳武佐とも言われています。

今回は時間切れでそこまでは行けませんでした

また今度。


参「読谷村文化財めぐり」(読谷村教育委員会2005)

 

  
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