市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

買い物難民のために・移動スーパー「とくし丸」の取り組み

2018-01-22 | 都市・交通
先日、南部健康福祉センター(なのはな館)で開かれた医療・福祉関係者の勉強会に参加しました。
テーマは『「T☆MART」の地域活動への取り組みについて』。
「T☆MART」は地元で昔から親しまれているスーパーで、商圏は、人口減少・高齢化が進み交通空白地域でもある市原市南部になります。
買い物に行きたくても行くことができないというお年寄りの要望を受け、社長が一念発起。買い物支援サービスとして、独自の送迎バス運行に加え、移動スーパーも始めました。



写真は説明してくださった高橋社長。
後ろに映っているのが移動スーパー「とくし丸」です。

業界関係のセミナーでこの取り組みを知り、すぐにフランチャイズ契約を決めたとのこと。
3コースを週に2回ずつ計6回巡回。値段は店舗より10円高いのですが、交通費や移動の手間を考えれば充分許容範囲ですよね。
お客さんの要望に応じて品ぞろえを工夫したり、立ち話の相手になったり、生活の困りごとの相談を受けたり。
「移動スーパーだと皆さんにとても感謝される。店舗では苦情をいただくことが多いのですが」と苦笑する高橋社長。
お店の利益はほとんど出ないそうですが、地域に貢献し地域に愛されるスーパーとして、やりがいを感じているようでした。

高橋社長によれば、この事業を始めるにあたって苦労したことは特になく、現在も困っていることはないとのこと。これは意外でした。
最近は通販による買い物も増えたとはいえ、買い物難民の多くを占めるお年寄りはまだまだネットの扱いには慣れていませんし、食料品は実際に見て確かめた上で買いたいという方も多いと思います。
そんなことを考え合わせると、他のスーパーにも同様の取り組みがもっと広がってもいいと思うのですが・・・。

人口減少社会が進み、小売業界も厳しい競争にさらされていますが、私たち消費者側もこうした地域密着型で頑張るお店が生き残れるよう、賢い選択をしていきたいものです。

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