市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

子宮頸がん予防ワクチンについて

2015-03-26 | 健康・医療
先日閉会した定例議会で、1件の陳情による意見書が全会一致で可決されました。
国に対する「子宮頸がん予防ワクチンの健康被害救済」に関する意見書です。

ご存知の方も多いと思いますが、平成22年から始まった子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、平成25年4月に定期接種となりました。
しかし、接種後に原因不明の全身の痛みや運動障害を訴える少女が続出しています。
市原市にも重篤な症状で苦しむ少女がいて、今回の市議会への陳情は、その少女のご家族から提出されました。

少し長いのですが、皆さんにもぜひこの健康被害の実態を知っていただきたいので、一部抜粋して紹介します。

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私の娘は、高校3年生の17歳(3月生まれ)です。
平成23年9月、10月、平成24年3月の3回にわたって子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)を接種しました。
翌月の4月から現在にいたるまで、体中にあらゆる症状が現れ苦しみ続けています。
3回目接種3週間後から娘に異変が現れました。始めは、足の力が抜けて倒れたと訴えました。
それからも娘は毎日のように不調を訴えながらも、学校が楽しいと休まず電車で通学していました。

しかし数日後、娘は全身の力が入らないと起き上がれなくなり、翌日には歩行困難に。
驚きとともに慌てて大学病院に行き、検査を受けましたが原因は分かりませんでした。脱力は毎日続き、病院からは精神科を勧められましたが、そこでも原因はわからないと言われました。
3回目接種から4カ月後、ようやく子宮頸がん予防ワクチンを接種したことを思い出し、医師にも相談しましたが、関係ない・分からないと言われました。結局娘は、病院や学校から、詐病・演技・精神病の扱いをされています。
家にいるよりも学校が大好きな娘、毎日電車通学をしていた娘、専門学校の費用を貯めたい・色々な事をしてみたいとウキウキしながら言っていた娘が、なぜこんな目に合わなければならないのでしょうか。

最初はすぐに治ると信じていましたが、新たな症状・変化する症状に戸惑い悩む日々。今年で4年目を迎えます。
現在の症状は、脱力、麻痺、浮腫、硬直、意識喪失、痺れ、痙攣、不随意運動、疲労感、倦怠感、記憶障害(名前・家・誕生日・親・愛犬など)、学習障害(1~10まで数えられない・順番がわからない・漢字がわからないなど)、頭痛(気を失うことも)、腹痛、腰痛(歩けないことも)、眩しさ、視力低下、めまい、声が出ない、味覚障害、吐き気、睡眠障害などです。
私は娘が記憶を失ってから1年半、「ママ」と呼ばれたことはありません。「おばさん」と呼ばれる毎日を過ごしています。

私の娘のように、中学生や高校生の被害者の多くは、学校に通えなかったり転校を余儀なくされるなど、人生を台無しにされています。
また、被害者家族も全国各地の医療機関に有効な治療を探すため、経済的な負担と多大な苦しみを強いられており、一刻も早い原因究明と被害者の救済が求められます。
このような状況で接種を自己判断とされていることに対し、不安や困惑を覚えている市民も多くいます。
 
幸い娘は、たくさんの人に支えられ、守られ、助けていただいていますが、一人っ子の娘の将来が心配です。
どうか、娘や娘のように苦しんでいる女子生徒たちの将来のために力をお貸しいただきますよう、切にお願い申し上げます。

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意見書では国に対して、接種者全員の健康調査を行うこと、健康被害との因果関係や治療法を早急に明らかにすること、相談窓口を設けること、被害者への補償、学校や医療機関への情報共有と支援体制の確立などを要望しています。

私はこのお嬢さんご本人と昨年の秋に初めて面会しました。
車いすに乗ってさえいなければAKBのメンバーにすぐ入れそうなほど、笑顔が素敵なとてもかわいらしい高校生でした。
以来、ご家族から相談を受け微力ながら陳情提出のお手伝いをしてきました。
結果的に採択され、一歩前進と少しホッとしているところです。

でも、彼女や彼女のご家族の苦しみはまだ続きますし、全国にはワクチンのせいだと気付かずに原因不明の体調不良で苦しんでいる少女が大勢いることは間違いありません。

国には事態を重く受け止めたうえで一刻も早い対応を求めます。

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