ポスケブログ with 田中助六

twitterを敷衍すべく作ってみました。それ以外のことも、随時書き散らかそうと思っています。平成26年11月13日設置

土人

2016-10-26 14:26:23 | コラム
土人とは土着民のことで日本でも律令時代から使われてきた言葉とのことである。明治の開国を経て文明開化の時代になった頃から土着民の中でも特に「文明の光」の及ばない未開な人々のことを指す用例が相次いだことから「侮蔑語」ないし「侮蔑的意味合いを含む言葉」して認識されるようになったようである。文明化こそが善である、進歩こそが善であるという発想がそれを支えていることは明らかである。即ち進歩主義が土人を侮蔑語にしたということである。

進歩主義という価値観をよしとする人々は、昔、近代文明から遠い土着の文化を大切にする人々のことを土民と呼ぶようになり、ついには進歩から取り残された人々を土民という概念で侮蔑するようになった。今現在は侮蔑を始めたはずの進歩主義にかぶれた連中が土民は差別語だと言って言葉狩りに励んでいる。はまことに滑稽なことであるが、当の進歩主義者達はその滑稽さに気付かない。昔、世界中の海で鯨を散々乱獲して絶滅寸前に追い込んだ白人文明諸国が、今現在は日本の捕鯨を悪の権化としてその撲滅に励んでいるのと重なる愚行である。

言葉狩りに励む連中は漏れなく進歩主義という病に冒されている。進歩主義の権化は共産主義であり、それ故言葉狩りの背後には、日本では共産党の姿が必ずあるのだろう。共産主義ではないはずの米国が熱心に言葉狩りに励むのは、米国が進歩主義の国だからだろう。進歩主義とはサヨクである。その昔米ソ冷戦時代の日本においてサヨク進歩主義陣営に対して親米派は保守派と呼ばれることがあったが、これは保守という用語の適用間違いである。米国も進歩主義のサヨク国家であることを言葉狩りからも確認できるのである。

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