ポスケブログ with 田中助六

twitterを敷衍すべく作ってみました。それ以外のことも、随時書き散らかそうと思っています。平成26年11月13日設置

仮想通貨

2016-10-16 20:31:18 | コラム
最近「仮想通貨」が話題になることが多くなってきた。その先駆けとも言うべき物は「ビットコイン」であり、ビットコインの交換所大手が客から預かっていたビットコインを盗まれ破綻した事件は記憶に新しい。ビットコインとは何なのかを私のような老人は知る由もないが、雑誌等に書いてあったことを私なりに理解すれば、ビットコインとは「仮想的金本位制度」といった趣のものである。

半世紀近く前、ドルが金との交換を停止したドルショックにより金と通過との関係は切り離されたが、元来、通貨と金をはじめとする貴金属とは深い関係がある。俗に「猫に小判」と言うが、貴金属に価値があると感じるのは人間だけである。それは人間が文化文明を持つに従い、時間の経過と関係なく輝きを失わない(化学反応しにくい)金という物質を特別な物と認識したことを起源とする。その結果、金は世界中で「物神」としての地位を確立した。金は何にでも交換可能な物として世界中の人に認識されたということである。それ故、金は皆の羨望の的となった。物欲を満たしてくれる存在だからである。現代の社会は金の代わりに通貨を用いているが、両者の機能は人の物欲を満たす「物神」という点で同じである。違いは、通貨はそれを発行する国家の信用を前提とするが金は国家という前提を必要としない点にのみ存する。

金は物神の権化だが、地球上で金それ自体を増やすには「採掘」による他ない。ビットコインも「採掘」によって増える。但し、ビットコインは数学的な暗号を解くことにより採掘するのである。物質としての金が地球上ではある程度限られた地域に偏在していることから、金を埋蔵している地域が冨を得るという点で圧倒的有利になるが、もちろんこれは不公平である。その点ビットコインは誰でも暗号を解きさえすれば得られるのだから、その点では平等ということができる。また、金は地球上で採掘可能な量に限りがあるが(月や火星等での採掘が可能になれば増えるが)ビットコインは暗号の設定次第で増加させることも可能である。問題は誰が暗号を書くのかだが、それは高校数学の程度の知識しかない私には理解不能である。ここでは、暗号作成における公平性が担保されていることを前提とする他ない。

以上のように、ビットコインは通貨の代替物として登場したが、採掘という行為で獲得できる点では金と類似する。通貨との根本的な相違点は国家の信用を必要としない通貨ということである。結局、ビットコインは金と類似するが、金のように現物がないので皆がビットコインに価値があると信じ続けること、言い換えればビットコインによる取引可能性が十分担保されていなければあっという間に「取り付け騒ぎ」同様の状態が生じて暴落ないし破綻することになる。また、電子上の仮想通貨であることから、一般人がその不正を見抜くことは極めて難しい。しかし、グローバリスト連中は国家を否定するわけで、いずれ現在の国単位の通貨体制は破壊されビットコイン類似の仮想通貨が世界中で通用する時代が来るのかも知れない。支那の人民元のSDR構成通貨入りは通貨の信用不安の元としてグローバリストにより用意されたのかも知れないと思う今日この頃である。
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