
ストラットンのコンパクトのデザインは、その全体を把握しきれないほど種類が豊富なわけですが、とりわけ人気なのは『The Princess』と『The Queen』ですね。
どちらも花弁形にデザインされた優美なコンパクトは、時代を超えて女心を捉えて離さないようです。
画像だけでは、プリンセスなのかクィーンなのか、なかなかわかりません。
しかし実際に手にとると、大きさも重さも仕様も違っています。
画像左の大きいほうが女王様、『The Queen』ですね。
プリンセスとの違いについては、「stratton・プリンセス『The Princess』とクィーン『The Queen』」をご覧下さい。
既にプリンセスについては、「姫コンパクト☆stratton★ストラットン社☆『The Princess』」にて、細かい仕様を紹介させていただいており、続いて、クィーンのコンパクトを紹介しなければ…と思いながら、ついつい時が経過してしまっておりました。
そうこうしているうちに、「ストラットンのクィーンを探しています」というお客様からのお声が届いておりまして、いよいよやらねばと思い立った次第でございます。ま、前置きはこんなところにしておきまして、本題に。

「The Queen」は「女王」でありまして、その名の通り大きさからして堂々たる、まさにコ
ンパクトの女王様というわけでございます。
実はヴィンテージコンパクトって、画像で観るより実際に目にして手にとってみると、大柄な欧米人には不釣合いに思えるほど、意外と小振りなものが多いんですね。思わず「あらま!なんてかわいらしい」と微笑んでしまうほど。
しかし「The Queen」は違いますね。手にとってみても、実に存在感のある重厚なコンパクトです。
直径約8.5cm、重さは約108gです。
年代は、ルースパウダーから固形パウダーへと市場が席巻されてきた70年代以降だということです。


厚さは約1cmあります。プリンセスと比べても、立体的なつくりになっております。

そこそこ重いですし、大きさもあるので、バッグやポーチの中では多少かさばるかもしれませんが、なんといっても大きくて良いところは鏡です。とにかくお顔全体が映せます。プリンセスではそうはいきません。お顔のパーツパーツがやっとといったところでしょう。
長時間のお仕事など、外出先で1日1回はお化粧直しをしっかりするという方には、断然こちらのクィーンがお勧めですね。
余談になりますが、私アネモネ、むかーしむかーし学生時代、ホテルのラウンジでアルバイトをしていたことがあります。ヨン様主演の韓流ドラマで、「ホテリアー」というのがありましたが、ホテル業の1日とはまさにあの感じ。接客業で過酷な長時間の肉体労働。休憩時間はひと寝入りした後、とにかくみなさん、お化粧直しに余念がなかったです。そう、念入りな化粧直しが欠かせない方には、プリンセスよりクィーンがお勧めです。お粉もたっぷり入りますから、詰め替えの手間は少なくて済みますしね。


いよいよ、クィーンの最も特長的なところの説明に入ります。
クィーンタイプは、コンバーチブル(convertible)といって、固形パウダーと粉白粉(ルースパウダー)の両方に使えるような仕様になっております。しかも、メーカーによってサイズが違う固形パウダーのレフィルに、ある程度対応できるよう工夫されているのです。
アネモネの測定によりますと、固形パウダーレフィルは、直径5.8cm〜6.8cm×厚さ約0.6cmまでのものがセットできます。
せっかくお気に入りのコンパクトをゲットしても、愛用のパウダーレフィルが合わなければ、どんなに綺麗なコンパクトも宝の持ち腐れになってしまいますものね。そうしたストレスを解消しようと苦肉の工夫をしてくれたのが、ストラットンのクィーンというわけなんですね。
ケースメーカーの生き残りをかけた、涙ぐましいまでの工夫。『The Queen』というネーミングには、ストラットンの威厳をかけたいろんな思いが込められているのかもしれません。
今回は、サイズの違う2種類の固形パウダーのレフィルを使って、実際にセットしてみました。
いずれも使いかけのレフィルで、お見苦しい画像の点をご容赦下さいm(_ _)m
上のレフィルを2つ並べた画像で、左の大きめのレフイルは直径6.7cmです。右側のレフィルは、約5.7cmです。厚さは、どちらも約0.4cm程度。

まず、左の直径6.7cmのものからセットしてみます。フレームの小さな留め具を右にスライドして外して開きます。内蓋式のコンパクトの内蓋を開くのと同じ要領です。そして、レフィルをセットします。


直径6.7cmは、ほぼジャストサイズのようです。


そして、フレームを閉じると、固形パウダーはしっかり固定されます。

フレームで押えられることで、レフィルの裏側に両面テープなどで接着しなくても、カタカタと動くことなくしっかり固定されております。

次に約5.7cmのものをセットしてみます。同じように、フレームを開いた状態で、セットしてみます。

見ておわかりのように、大きさが全く合っておりません。


そのままフレームを閉じます。

フレームを閉じると直径6.7cmの場合と同じように美しくセットされた状態に見えるというわけです。


ただし、サイズが合っていない分、このままではフレームの中で固形バウダーがカタカタと動いてしう恐れがあります。さらにしっかり固定させるためには、レフィルの裏側に粘着シートや両面テープなどを貼っておくと完璧でしょう。


あと、クィーンのコンパクトに必ずしても付いているとは限らないのですが、とても便利なアジャスターがあります。それがこれ。
これ、小さめのレフィルを固定させるための枠なんですね。プラスチック製で、網が貼られてり、シフターにも代用できるようになっております。

この枠を先にセットしておきます。

次に、約5.7cmのレフィルをセットしてみます。


アジャスターのおかげで約5.7cmのものが、ほぼジャストサイズで固定されます。


最近の固形パウダーは、どちらかという約5.7cmに近いサイズのものが多いでしょうか。ただし、5.7cmよりさらに小さいサイズになると、フレームを抜けて飛び出してしまいますので、やはり粘着シートなどで固定する必要があるでしょうね。
(実際、この5.7cmのレフィルも飛び出しこそしませんが、フレームを閉じた状態からはめ込むことは可能でした)
この便利なアジャスター、すべてのクィーンに付いてるわけではないようです。今回画像で紹介しているものに加えて、私がこれまで販売してきたクィーンのコンパクトでは他にひとつだけでした。
クィーンタイプは、70年代以降になるそうですが、そのクィーンが製造販売された歴史の中でも後半の頃に、従来のシフターに加えて、この枠が付けられるようになったようです。


ルースパウダーは詰め替えが面倒だし、粉漏れがちょっと心配。だけど、ヴィンテージコンパクトは使ってみたいという方には、まずはストラットンのクィーンがお勧めですね。さらに利点がもうひとつ。それはパフ選びに苦労しないということです。薄型仕様のプリンセスは、コンパクトにすっきり収まパフが限定されていて、これがなかなか厄介だったりします。しかしクィーンの場合は心配ご無用。、厚みがある程度ありますので、普通に市販されている携帯用パフであれば、ほぼ入ります。(ルースパウダー用の極厚パフはもちろん無理ですけどね)
冠婚葬祭といった小さいバッグのときにはプリンセスを、日常的にはクィーンを、そんな使い分けがいいかもしれませんね。
もちろん使わないで、観賞用に飾っておくのも最適です。
なにせ女王様ですから、そこにあるだけで、他に引けを取らない存在感のあるコンパクトです。
商品一覧
ヴィンテージコンパクト・白粉おしろいケース・お粉入れ・パウダーケース
ANEMONE SELECT









