テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

1950年代のVW用 Bendix 製カーラジオ、 Sapphire Ⅰ(1960)

2013-10-11 18:19:49 | Weblog

 今日お預かりした2台目は Bendix の Sapphire I でFMを聴ける様にとのお話だったが残念ながらその
ご希望を叶えることは事実上不可能。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームペ
ージ  http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

 

10月12日 ゴーサインを頂いたので修理、改造に取り掛かった。 

主原因は出力段のエミッタの抵抗の断線で交換後バイアス調整、トラッキング/IF等の調整を行った。
ケミコンも最早交換時期を過ぎているので交換し、12V化の改造も終え好結果を得た。

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1975年頃のトヨタ車用、松下製カーラジオ

2013-10-11 18:18:15 | Weblog

 今日お預かりした1台目は1975年頃のトヨタ車用、松下製カーラジオで先日8トラックプレーヤ用の接続ケー
ブルを改造して外部入力用としようとしたところヒューズが飛ぶ様になって仕舞った。  ただ内部は何も手を
着けて無い とのお話で何とも解せなかったが兎に角お送り頂いた。   この種のカーラジオの修理、改造に
付きましてはこちらの HP   http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

 回路を診てみたが確かに電源ラインがグランドと短絡していた。 回路図等の資料は何も無く、電源ラインか
ら徐々に前に進んで行ったが可成り難航した結果分かったのは下の画像に見られる二つの出力トランジスタ
2SB481 の右の物のコレクタがグランドに落ちていた。  このトランジスタのエミッタは+12V ラインに繋がって
おりコレクタがグランドではSEPP の出力回路が機能しない。 つまりこのトランジスタはグランドと絶縁されて
いなければならず、もう片方のグランドに落とす方にはマイカの絶縁シートが挟まれていた。想像では二つの
トランジスタを一度外し、逆に取り付けて仕舞ったことが故障原因となった。  *症状等をお話頂くときは是非
どの様なことをしたのか忠実にお話頂きたい、さもなくば余計なことに時間を費やして仕舞い、修理の予算が
決まっている様な場合はそこで可成りを使って仕舞うことになりお互いに好ましくない結果を招いて仕舞う。

 

10月13日 短絡していた2SB481の代わりとして多分似通った特性と想えるAD139を組み込んでみた。
電源の短絡の問題は払拭され、音声出力も出る様にはなったがモーター・ボディングが激しかった。

電源のデカップリング用のケミコンが怪しかったので交換した(国産の物は実装密度が高く部品交換だけ
でも可成りの時間を要する)。 交換後モーター・ボーディングは解決し外部入力を診てみた。

今回のセットはモノラル対応なので外部からのステレオ入力をどう扱うかが問題となる。

10月15日 別の個体から外したトランジスタ 2SB481 をお送り頂いたので早速組み込み好結果を得た。

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Jerome Halphen氏のご家族と尋ねたSONY歴史資料館+NHK放送博物館

2013-10-10 17:41:32 | Weblog

10時に池袋のホテルで彼らをピックアップしSONY歴史資料館に向かった。昔五反田に事務所を構えていた
頃は当時のSONYさんの本社や、木原研究所には歩いて直ぐだったので何度かお邪魔したが10数年振りで
訪れたところ辺りは大きく変わっており駐車場を探すのに苦労した(以前は八ツ山通りの南側にあるビルの
1階に展示室?(我々は勝手にSONY Museumと呼んでいた)が在り、駐車スペースも在ったのだが10数年
の年月は多くを変えて仕舞っていた。 展示品の数は余り変わってないのかも知れないが、以前は写真撮影
も可能だった様記憶しているが(写真を可成り撮影したのは間違い無い)こちらでは撮影禁止とのことで残念
ながら内部の写真は無い。1時間程アレコレ見学したが8-301の説明には以前指摘させて頂いたことが反映
されており、【直視型としては】世界最初のトランジスタ・テレビと記されていたが、流されていた会社紹介の
ビデオでは世界初のトランジスタ・テレビと間違って紹介されていた。

その後NHK放送博物館を尋ねたがこちらは極一部の場所、展示品を除いて写真撮影可能なので助かっ
たが先のSONY歴史資料館の様に撮影を禁止する理由が良く分からない。

昨日電話で確認しておいた通り3階に以前こちらで修理を行ったゼネラルのカラーネットが展示されていた。

発売が1963年と云うのが気になったが、こちらの資料では1965年となっておりその内調べることにしよう。
ところでこの機種を他で見たことが無いが、当時この機種の開発に当たっていたゼネラルの技術者は部門
ごとSONYに引き抜かれて仕舞った為、短期間少数しか生産されなかったと想われる。 可成り画期的な神
戸工業製のカラーブラウン管、カラーネトロン (広義のローレンス・チューブで、方式としてはPDFに分類され、
RGBは水平3走査で完結する) を使ったカラーテレビはこの1機種で終わって仕舞った。
*ゼネラル(富士通ゼネラル)のホームページに依るとこの機種の発売は1964年とのことだった(10/26)

10月11日 今日は Jerome 一家と秋葉原に出掛けた。 先ず訪れた国際ラジオさんでは可成りの部品を
買い込んだが、今日の様ににこやかに有難うございましたと挨拶されたことはこれまでには無かった。

次いで内田ラジオさんを尋ねたがここでは何も買わず仕舞いだった。 一軒隣ではNi-MH電池を3個購入
した。 その後免税店で土産用の物を数点購入し秋葉原から原宿駅近くの浮世絵の美術館に向かった。

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三洋 30CTV1 (ビームインデックス方式3型フラットカラーテレビ) 1985

2013-10-09 09:57:47 | Weblog

こちらのブログを読んで頂いている人数はその日に依って変わるが概ね400人強で、海外からも時々連絡
を頂くが、その中で最も多く連絡を貰ったのがパリ在住のJ.H 氏で現在ご家族で来日中で明日の朝初対面
となる。   その彼が永年探しているのが今回の 三洋 30CTV1 で1985、6年頃から販売された様だが昨日
三洋電機さんに確認したところ残念ながらこの型番では記録が無いとのことで輸出(米国)専用の型番だっ
た可能性が有る。 彼も偶々見付けたこの機種のカタログを持っているだけで、他の資料としてはテレビジョ
ン学会誌 Vol. 40, No. 10 (1986) とIEEE の論文だけとのことだった。  自分ではカラーテレビには余り興味
を持っておらず彼から紹介されるまで知らずにいたが、カラーの平面ブラウン管(サンフラット)を使ったこの
機種が何台位製造され、販売されたのか またこのテレビを見せて頂ける方、譲っても良いと云う方がいら
っしゃいましたら是非ご連絡下さい。 こちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からご連
絡頂くのが簡単かと想います。

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久し振りの緑山スタジオ (安堂ロイド)

2013-10-06 16:54:34 | Weblog


 今日は久し振りにTBSの緑山スタジオを尋ねた。 南極大陸からなので2年振りとなるが入構証が以前は首
から下げるタイプだったがシールに変わっていた。  今日の目的は来週から始まるドラマ【安堂ロイド】でラジ
カセを修理するシーンが有りその演技指導の打ち合わせだが、今回も主役は【南極大陸】と同じ木村拓哉 さ
んで明日の本番ではどの様に指導させて頂くか?  オンエア前なのでどうするか迷ったがアチコチで予告編
も流れており番宣の一助になればとアップさせて頂いた。

 

10月7日 昨日の打ち合わせまでラジオの修理とだけ聞いていたので果たしてどの様なラジオなのかが分か
らなかったが、念の為テスターを持参した。 監督も含め検討の結果、3台のラジカセの中から一番古く、かつ
大きなサイズの物に決まった。 サテ、どの様に修理を進めるかが問題だったが先ずテスターでスピーカーの
断線をチェックし、次いで電源周りを調べることにし今日の演技指導となった。  実機でスピーカーのボイスコ
イルにテスター棒を当て、スピーカーからの音、及びテスターの振れを見て貰い、次いで電池からの配線に問
題が無いことを同じ様にテスターで確認する手順をお話し、実際にやって貰ったが短時間の、簡単なことなの
で特に問題無く終わった。   その後のリハーサルをモニターで確認し、何か問題が有ったら遠慮なく指摘して
欲しいと助監督から依頼されたので食い入る様にモニターで所作を見ていたが、ドライバーの回転方向が気
になったので木村さんにその旨を伝えたが、ネジを外すのだから左回りで、その様に回していたと ムットされ
て仕舞った。 もしかするとこちらの勘違いだったかも知れず、食堂で偶々テーブルが隣だったのでお詫びして
おいた。 反対側のテーブルに監督がいらしたのでオンエアの予定を聞いたところ今日のシーンは11月第一
週とのことだった。

 

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Brionvega, rr-126-fo-st (1966)

2013-10-03 17:43:05 | Weblog

今日お預かりしたのはイタリア Brionvega の rr-126-fo-st で電源を入れてもパイロット・ランプが点灯する
だけで音は全く出ないとのお話だった。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

何処にも電源の定格が記されて無く困った。 電源入力の電流を監視しながらスライダックで徐々に電圧を
上げて行き一応110Vで機能しそうだったのでこの電圧でアレコレ動作を確かめてみた。 しかし電源定格
が記されて無いセットというのも珍しい。

MW、LWが機能しだし、FMも米国バンドのままだが機能した。 但しレコードプレーヤは回転もせず、また
フォノ入力が機能していなかった。 モーターに電圧(こちらは220V)は加わっているのだが回転しないと
云うのは多分初めての経験となる。

モーターが回転しない原因はターンテーブルを外してみないことには分からないが、その前にこのターンテー
ブルの外し方が分からない。 レコード・プレーヤの機械的な修理は想定していなかったがサテどうするか?

10月4日 昨夜別の機種だが DUAL のレコードプレーヤのサービス・マニュアルを持ち帰り通勤の車内で
眺めていた。  今朝気を取り直し取り掛かった結果、分かって仕舞えばなーんだと云うことになるがターン
テーブルを外しモーターを指で回してみたが何とも回転が重い。 伺ったお話ではレコードプレーヤは使わ
ないつもりとのことでここはパスした方が良さそうだった。

AUX入力の動作を含め動作を細かく診てみた。 先ず左チャンネルは生きていたが、右の出力が無い。
FMもモノラルでは問題は無かったが(左の出力のみ)FMステレオ・モードにすると殆ど動作せず(音量も
減り、感度も低下した)。 右チャンネル出力が無い問題は回路図が無くとも何とかなるかも知れないが
FM MPXの問題は回路図無しでは困難そうだがどうするか?

アンプ部分を取り出したが初めての機種で勝手が分からずイヤハヤこれだけでも可成りの時間を要した。

どうも片方のチャンネルの初段のトランジスタが怪しかった。

どうもボリュームに問題が在りそうだったので仕方なく外そうとパターン面の半田を取り除こうとした途端に端
子のランド部分が消えた。 不思議に想いコテ先を確かめたところ溶けた半田にランド部分が紛れていた。
どうも目視では分からなかったがパターンにクラックが入っていた様だった。  (下の画像は剥がれた後)

可成り梃子摺ったが左右両入力共良好に動作しだしたので一安心した。 *ACプラグをどうするか?

 かつて Brionvega の Algol 等 1960年代のテレビを何台か手掛け一部は今もコレクションの一部になって
いるが、ヨーロッパで作られたラジオ、テレビの回路図等の資料はドイツ、イギリス、オランダ、デンマークを
除いて殆ど手に入らない。 最もPL法以来国内のメーカーの殆ども資料を出さなくなって仕舞ったので他国
のことを兎や角云えないが、出来れば有償で良いので一部の心あるメーカーの様に出して頂きたいものだ。

 

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1970年代のVW用 Blaupunkt 製カーラジオ

2013-10-01 15:37:35 | Weblog

今日お預かりしたのは初めてとなる Blaupunkt の製品で全く音が出ないとのお話だった。 この種のカ
ーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わ
せ下さい。

電源のデカップリング用のケミコンがショートしておりパターンの一部が溶断していた。 他にも同種のケミ
コンが出力端にも使われており調べたところこれも同じくショートしていた。  これらを直しこれで動作する
かと期待したが他にも問題が在るようだった。

10月3日 ラジオは機能しなくて良いとのことだったので内部にICアンプを組み込むことにした。 テスト
結果ラジオも機能し(FMのカバレッジ、音量は手を加えて無いが)たので、iPodアダプタを装着して終わ
りとした。

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