テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

昭和初期の5球ニュートロ・ダイン

2016-10-08 13:12:01 | Weblog

今日お預かりしたのは明後日午前中の配達指定の物を2度配達日時を変更して貰い先程受け
取った。 昭和初期の物と想える5球の手作りニュートロ・ダインで非常に丁寧な作りだった。
 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ 
からお問い合わせ下さい。

ラインナップはPhilipsの6V直熱管、A609-A609-A615-B605-B605で、電源としてはBに+45、+90、
+180V またCには-4.5、-9Vが使われていた。 一応5本共フィラメントは切れてはいなかった。

検波段のグリッド・リーク、RFチョーク・コイルも良好だった。

コイルにはキチントしたシールドが為されていたが中央と、左の間はシールド板が無くなっていた。
ブレッドボード後部には電源やアンテナ、アース等を接続する端子が用意されているが、これらの
接続の仕方が何とも可笑しい。

レオスタットは合計4つの内の一つ(最も抵抗値が高そうな物)が断線していた。

段間トランスは2個共一次側が断線していた。

 

マグネチック・スピーカーはRolaのRe Creatorだったが、2本のリード線間はオープンだった。

確認の為、内部を診てみたが幸いコイルは断線しておらず、途中のリード線の問題だった。

しかしこのスピーカーのポールピースと振動板のギャップは如何にして調整するのか目下不明。

 

念の為、全真空管のgmを診てみたが全て良好だった。

10月9日 ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。

使われているバリコンはLUX(錦水堂)の物で非常に丁寧な作りだった。

当初バリコンが4つ在ることに疑問を抱かなかったがこのRFTでは高周波段は2段で検波段まで
含めても同調用のバリコンは3個で良く、ならば最後の物は一体何なのかと云う疑問が沸いた。
帰宅間際に気付いた為細かくは診られなかったが片端は検波管のプレートに繋がっていたこと
から先ず間違い無く再生検波が採用されている様だった。 1930年代初頭では再生式検波を採
用している米国メーカーはCrosley他2-3社しか無いが、後年昭和10年代には国内では良く使わ
れる回路となった。

特にRF段の物には補正の為の小型バリコン(トリマー)と中和用のコンデンサ(ニュートロドン)付。

一次側が断線していた低周波トランス(2個)は松下の#930で、巻線比1:3

断線していたレオスタットはH.H.H.のType 311で、部分的な抵抗値から30数Ωと想像したが内部
に30の刻印が在リ、30Ωの物と想えた。

最初イモネジが硬く締まっていて何とも外れず困ったが、摺動子のネジが外れたので助かった。

 

抵抗線を解いてみた。 両端の50cm程の抵抗を診たところ約5Ωだったので10Ω/mの物が3m
在れば良いことになるが以前買った物を何処に仕舞ってしまったか?

しかし今回の修理は永年我がクラブ、AWCのメンバーだったラジオ工房のUさんからの紹介で、また
今日は久し振りに同じくメンバーだった故田口達也さんの著書【ヴィンテージラヂオ物語】を紐解いた。

10月10日 予備のA615のチェック依頼を頂いたのでgmを調べてみた。 今回は201Aのパラメ
ータを使ってみたが、前回はもう少しグリッド・バイアスが浅かったので念の為全て測り直した。

結果前回十分と想えたA615のgmが低かった。 201Aのパラメータでの指示値なので飽くまで
参考だが予備の方が高い値を示していた。

 

10月16日 頼んであった低周波トランス(2個)と、抵抗線が届いた。 

以前はRadiola 24, 25, 26, 28 に使われているカタコームのワックスを溶かすのにカセット・コンロ
を庭で使っていたが、サテ今回は何を熱源に使うか。 何れにせよフライパンは買っておいた。

10月17日 トランスの中身を取り出すべくベランダで電熱器で温めてみたが到底熱量が足りず仕
方無くキッチンのガスコンロを使った(家中コールタールと同じ臭いで充満して仕舞い我が家では
到底不可能な作業)。 弱火で1時間程掛け中身を取り出したが、お陰で左手の指先は熱で可成
りダメージを受けて仕舞った。 難航することを想像していた作業が一つ終わった!

10月18日 元々のケースに組み込んだ。 鳩目も元に戻したので見た目は元の形となった。

次いでレオスタットに取り掛かり何とか抵抗線を巻いた。 ドット疲れたので今日はここまで。

10月30日 頼んであった銅板が届いた(昨日の夕方届いたのだろうが昨日は偶々急用で早目に
仕事場を後にしたので今日となった)。 これで全ての物が揃った。

 

11月18日 先日試作した電源ユニットにはコック・クロフト回路を使った3倍圧整流回路を使ってみ
たが電圧が高過ぎたので今回は通常の半波倍電圧整流回路を使ってみた。 出力電圧は略希望
通りとなったので次に-6Vのフィラメント用電源を用意した。

ところがフィラメント回路に-6Vを加えてみたが何故かショート(短絡)状態だった。

アチコチ調べ分かったのはB-とC+のジャンパーを外すとフィラメント回路の短絡は解消した。

B-とC+を接続するのは極普通なのだが何故フィラメント回路が短絡して仕舞うのかこれをハッキリ
させるには可也時間を要する様想われるのでパスしフィラメント回路の電流を診てみた。 レオスタ
ットの設定に依って無論電流は変わるが0.47~0.53A程度が流れていた。

11月19日 B-、C+の短絡は電源スイッチの処で発生していることはハッキリしたが細かく診る為
には多くの部分を外さねばならずどうしても必要な場合に改めて考えることにした。

幸い接続方で短絡の問題は避けて通れたので実際にアンテナを繋ぎ動作を診てみた。

最初に受信したのはNHK第二で少しづつ高い方に移った。

上、下はニッホン放送受信時でこの辺りが上限と想えた。 つまり受信範囲は約650~1,250KHz
程度と想われた。

ホーン・スピカーのドライバーのみなので紙筒をホーン代わりにして連続運転を開始した。 今も
隣の部屋で動作しておりTBS(久米さんの番組)を聴きながらキーボードを叩いている。 

 

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