テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Hallicrafters SX-42

2011-02-25 12:03:39 | Weblog

 

 今日お預かりしたのはHallicraftersのSX-42で以前姉妹機種を2度手掛けており周波数の校正
とトラッキングの調整だけなら3時間程で片付けられると考えていたがやり始めたところ事はそう
簡単では無かった。   この種の受信機の修理に付きましてはこちらのホームページからお問い
合わせ下さい。

バンド1~6の内の1~4まではスンナリことが運んだがバンド5(27-55Mc)がそれまでと可也様子
が違う。  やけに同調がブロードなのと感度がバンド4に比べ20dB以上落ちた感じだった。 帰路
通勤の電車の中で回路図を見直しバンド5からIFが10.7Mcに変わる事を知った。  ブロードになっ
たことはこれで納得が行ったが感度の低下は何が原因しているのか? それとバンド1、2はRF1
段、バンド3~6はRF2段のことも分った。 他にBFOが機能しておらず、トーンスイッチでSメーター
の動きが変ると云う問題も診られた。 時間切れとなり慌てて帰り支度をしてバスに飛び乗り我家
に着いてビックリ、ジャケットの左のポケットに仕舞った給料袋が無い! 慌てて駅に戻り拾得物
の有無を聞いたが無く、夕飯そっちのけで車で仕事場に向った。 市が尾駅と横浜市営バスにも
聞いてみたが無い。   戻り家の者に給料は明日になる旨伝えたがスンナリ聞いてくれたのがせ
めてもの救いとなった、慌ててはいけないのであります! 懲りない自分が情けない。

2月26日 昨日持ち帰った回路図で可也理解は深まったと今日は基本的なところから診てみた。 
先ずTONEとRECEPTIONのツマミが逆に付けられていた。  またSELECTIVITYのツマミは一つ
ズレていた。 次いでバンド5に再度取り組みトラッキングは問題無くなったが感度は矢張り低い。 
最後にバンド6に取り掛かったが比較的低い80Mc辺りまではマアマアだだったが100Mc辺りで
はまたまた感度が落ちた。  しかし中波域から100Mc以上までを同じVCでカバーしており可也
ハイC、ローLとなり感度は最初から期待していない物と想われる。 BFOを担っているロクタル管
7A4のプレート電圧は問題が無かったがカソード電流が少ない様で先ずは各真空管個々のgmを
診ておいた方が良いのかも知れない。

2月27日 余計なことで恐縮ですが先日給料を落とし、一昨日、昨日とあちこちに届けを出した。 
降車した駅で貰った 落し物・お忘れ物のご案内 と云うパンフレットに 東京メトロ線直通電車の
忘れもは・・・と云うところに駄目元で電話をしてみた。  係りの女性に説明し5分程待った『お客様
お待たせ致しました』次は『申し訳ありませんがお探ししてみましたが、未だこちらには届いており
ませんでした』と話されるのだろうと身構えていたが何と『昨日午後8時頃、日比谷駅に届出が有
りました』 とのこと。  いやはや世の中捨てたものではありませんネ! 明日は早速引き取りに
行って参りましょう。 逆のこともこれまでに何回か有りましたがそれらが回り回って自分にも戻っ
て来たのかも知れません。 イヤー良かった!!

2月28日 朝から お忘れ物総合取扱所 を訪ねた。 事前に拾った物を届けて頂いた方にどれ
位のお礼をさせて頂けば良いのか訊ね、5~20%と一応法律で決まっているとのことだったのでそ
の覚悟をしていた。 窓口での記入が終わり、係りの方が金庫から出して来た現金の金額を確認
して欲しいとのことで数えた。 終わりお礼のことを話そうとしたところもう一人の方が加わり、届け
て来た方は謝礼は一切要らず、またこちらの名前等を知らせないで欲しいとのお話だったと聞い
た。 イヤハヤ昨年末、中国に発注したLSIが全くの偽物で新年早々嫌な思いをさせられたが何
と謙虚な方がいらっしゃるものと嬉しくなった!

その後真空管全てのgmを測定した。 結果6SG7と7H7がMinimum Valueに達して無かったが問
題の7A4には問題は診られ無かった。 CRなら良いのだがコイルのQが落ちていると問題だ。

3月1日 BFOの動作確認を始めた *今日からこのブログのソフトが変わりこれまで我が家の
Windows 98でも問題無く投稿出来ていたのだがやたらと時間が掛かる様になって仕舞ったので明
日仕事場で認めることにしよう

 

一応周波数は近いのだが出力レベルは常に変化していた。

 

3月2日 これまで仕事場で画像だけを投稿しておき文章は夜我が家で認めれば良かったのだが
昨日からそうは行かなくなって仕舞い困ったものである。 サテ、BFOが機能しない原因を探すべ
くSGからBFOの擬似信号を加えてみた。 ビートが発生しない、つまりIFが455KHzになって無い
可能性があるので先ずはIFの調整を行った。 やり始めてビックリ、455KHzのIFT6箇所全てが
可也離調しておりこの調整だけで優に20dBは感度が上がった。 この後10.7MHzのIFも調整し
こちらも10dB程は上がった。

殆どのペーパーコンは米国で(多分近年)交換されていたが高周波回路のそれは交換されておらず交換
しておいた方が無難だがどうするか伺ってみよう。 極力BFOのコイルは分解したくなかったがそうは言っ
てられず分解してみた。 

スラグ同調が上下2箇所在るのが回路図には謳われて無いが、何れにせよここに使われているコンデンサ
3個は交換することにしよう。

取り外したマイカコン3個の容量は470pFが1,050pFだったが他の2個は可也絶縁が劣化しており330pF
が約4MΩ、180pFが1.7MΩ程になっていた。 これではまともに発振する訳が無い。 これらを交換した結果

発振は20Vp-pと十分になったが周波数が20倍近い。

調整後本来の455KHzに持って行けBFOの機能も良好となった。

3月3日 高周波部のペーパーコンの交換もご依頼を頂いたので取り掛かった。 それまで見えなかった
物も在って合計13個を交換した。 最終的な動作試験を行ったがお預かりした状態では機能していなか
ったクリスタル・フィルターも機能しており安心した(高周波部分は交換が大変なので為されなかった?)

 


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