映写機は得意分野では無いがかつて16mmのシネカメラは仕事の一部だったので一応お預か
りし診させて頂いた。 本来の動きを知らないので絶対のことは云えないが多分テークアップス
プールの駆動系に問題が在るのだと想う。 下の画像に見られる駆動シャフトは外側のシャフト
に内側のシャフト(本体からスプリングで外に押されている)がスプリング・ワッシャー状の板で
擦れているだけで一寸トルクが加わると回らなくなるが余りにも軽いトルクで止って仕舞うのが
問題の元凶と想われる。 幾つか両シャフト間の摩擦を増やす方法を試みてみたが好結果は
得られなかった。 この様な中途半端な結合方式を採っているとどうしても常に磨耗が発生して
おり短寿命に終わって仕舞うのでは無いだろうか。 (最もフィルムの1回転当りの巻取量が回
転と共にどんどん増す為シャフトを固定する訳にも行かないのは理解出来るが)
何に問題が在るのか説明しご依頼主に上のシャフト部分にテープを巻いて貰う事も考えたが
ご自身でアレコレ取り組んだ結果上手く映像を写せる様になったとのことで見させて頂いたが
40年程前の映像が想いの他綺麗な発色で映し出されていた。