私のボイストレーニングは90分を標準にしている。
ストレチイ、ランニング、呼吸法、発声法などが組み合わせているので、合計で90分かかる。
今日、A子さんが終わりの10分だけしかやれないのですがと携帯電話が来た。
「いいよ、いらっしゃい」と私は答える。
A子さんは、全く無駄な10分とほとんど効果を諦めていたようだ。
数々の障害を乗り越えて来た私は、「できる、やれる、効果がある」と余裕だった。
いつもは部屋の外に走りに行くが、10分では無駄な時間のすべてを排除しなければならない。
10分後、A子さんはいつもと同じ効果です、90分の効果が10分で出来るとは脅威、仰天、超仰天だ。
改めて私は世界一のボイストレーナーであると確信した。
ボイトレ後、8時間たちA子さんに携帯電話で話した。
「何時もより良いぐらい」と響く声で言った。
しかし90分のレッスンを10分にする気持ちはない。
応急処置、いや、マジックだと私は思う。
そうかマジックか、そうだ今日の10分間レッスンはマジックだった。