暇つぶし日記
思いつくままに記してみよう
 



 

 大晦日から新年にかけて例年義弟の家で家族30人ほどがそれぞれ自分が作ったものを持ち寄って飲み食いしゲームなどで明け方まで過ごすパーティーをする。 日本に帰省していなければ大抵そのパーティーに寿司を人数分だけ作って持って行く。 もうそんなことを15年か20年ぐらいはやっているのではないか、もっと長くやっているかもしれない。 それが我が家のルーティーンになっていてそのための準備に入っている。 材料を買いに町に出た。 町の中心はライン川が町に入るときに二つに分かれて小さな川のようになっているところにあって市役所の裏から100mほど下流で再び合流して小さな港となる。 そこは幕末にシーボルトが日本から持ってきた文物を荷揚げしたところでもあるし大昔は刑場だった岸に画聖レンブラントの生家あとがあり彼が子どもの頃走り回っていた地区がある。 そこで自分は29年公務員として奉職していた。 ライン川はそこから15kmほど下流で北海に注ぐ。

市役所の裏にアムステルダムのオオクラホテルでシェフをしていた夫婦が二人だけで持ち帰りのだけの鮨屋をこの5年ほどやっていて時々はそこでいくつか握ってもらい冷酒を飲む。 今日もスーパーで食材を買ってここにきて店の窓から幅15mほどの半分だけのライン川を塞いでクリスマス前に作られた子供用のアイススケートリンクを眺めながら酒を飲み寿司を摘まんだ。 クリスマスが済んでもう年を越すところに来ているのに町はまだクリスマス気分が抜けていないようで、それは日本とは違い年末の忙しくとも厳かな気分はどこにもなく年末にかけ浮かれ気分が続く。 それに加えて明日の夜はどこも花火で喧しいのは例年のことだ。

今日ここに来たのは寿司を喰うだけではなく、この店では今年からおせち料理をつくって売るということをこの間知り、それを頼んでいて今日はプラスチックの弁当容器に入ったものを2パックもらいに来たのだった。  寿司はここの人間たちでも喰うけれどおせち料理は完全に未知で口に合うとも思えずそれだから日本語だけでしか宣伝していなかったので注文は12パックしかなかったと言う。 日本人がやっている日本料理店ですら煮物を出すところは海外では殆どないのではないか。 寿司、焼き肉など中国人でもできるものが殆どだ。 最近海外でも流行り始めたラーメン店は和食ではない。 オランダでそんな純和食が喰えるのはミシュラン星付きのホテルオークラのレストランぐらいでそれに高い料金を払う日本人の若者はほとんどいない。  

この町で12パックか、と100パックぐらい出るのかと予想していたものだからその少なさを想った。 この何年かで日本人の数が減ったのと来ていても大学に論文を書きに来ている若い日本人研究者たちぐらいでそんな貧乏な若者にはわざわざヨーロッパに来ておせちは特に恋しくもなく興味もないのではないか。 若者たちというのはそんなものかもしれない。 日本から来てこちらの様子に慣れるのに一杯で若者には油もの、揚げ物、肉類は別としても煮ものは特に恋しいとも喰いたいたも思わないのかもしれない。 年越しそばぐらいは誰にでも簡単にできるけれど、おせちは自分で作った経験もないだろうし材料もわざわざ求めて作るというような気力もないだろう。 今日本ではコンビニでおせちを売る時代で家庭でつくるところも段々減っているのではないか。 煮物のおせちが恋しいのは我々年寄りぐらいなものかもしれない。 

大晦日は寿司でパーティーだとしても元旦、2日はこのおせちでチビチビ日本酒を飲もうと思う。 

 



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