暇つぶし日記
思いつくままに記してみよう
 



 

2017年 6月 13日

手術後は10日以上飲むことも食べることも叶わなかった。 食べることは充分な栄養が鎖骨下の血管や、左下腹部の腸に明けられた穴を通じて腸に流動食が送られているから食欲も空腹も感じないものの喉の渇きには参った。 死期が迫った病人にするように綿に含ませた水で乾いた唇や口内を潤すだけの日々では渇きには耐えがたかった。 奇妙なことに日頃考えたことも飲みたいと思ったことも無いような清涼飲料水が夢に出た。 ヨーロッパにはどこにでも Rivella というソフトドリンクがある。 よく知らないが主に中年以上の女性に好まれるようだ。 オランダに35年以上住んでいて多分30年ほど前に1度か2度ほど姑の家で口にしただけでその味も覚えていない。 スーパーでもカフェーでもよく見かけるから覚えている。 けれどなぜこれが自分の夢の中に出てくるか分からなかった。 だからそのことを看護婦に言うと笑われた。 だからもし飲めるようになったらジンジャー・エールが飲みたいと言っていた。 結局まわりにはリヴェラもジンジャー・エールもなく初めてのドリンクはリンゴジュースだった。 いまだにリヴェラもジンジャー・エールも口にしていないが飲みたいとも思わない。

初めて口にしたのはこの朝食の前夜、何も入っていない透明なコンソメスープと握ると砂のようにサラサラになる幼児用乾パンだった。 スプーンで4掬いぐらいでやめた。 乾パンも一口齧っただけで味も食欲もなく胸に押し寄せるような満腹感・嘔吐感があった。 そして翌朝の食餌がこれである。 白い食パンに苺ジャム、砂糖のいれない紅茶というごく普通の味気ない朝食である。 焼いたトーストではないのでつけてあるマーガリンなど塗りたくもなくそのままジャムを塗ってパン1枚の半分を細かく切ったけれど二切れも口にするともう腹が一杯で紅茶も三口ほどでそれ以上は駄目だった。 結局今に至るまで大まかには食事の量というのは大して変わらない。 手術後3週間ほどで手術前から7kgほど体重が減ったので流動食の量と50%増やし高蛋白のサプリメントを加えてやっと体重が安定した。 入院中の食事はリストの中から選べるけれど硬い物、刺激物、サラダ、果物などはいけないから自然と選べるものが限られてきてこのような味気ないものになる。



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