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最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

南方戦没者慰霊碑のこと~あなた日本人なんだから~

2017-03-02 10:24:10 | Weblog

2003年にバリックパパン市を通じて
農民の土地にチークを寄付させていただきました。

その時の市の職員との交流会で
バリックパパン市の観光局の責任者の方から
思いがけず声をかけられました。

「日本軍の慰霊碑があるが手入れされていないで気の毒に思っている。
 あなた方は日本人なのだから、何としてくれないか?」

と言われました。
それまでなんどもバリックパパン市を訪問していたのですが
戦没者の慰霊碑の存在自体を知りませんでした。



日本に帰って早速各方面に問い合わせをし、厚生労働省にも
確認をしましたが、その存在自体が国の資料にないことも判りました。

この立派な慰霊碑は民間の矢倉弾正さんという方が建てられたことが
判りました。

現地の方に管理委託をされていたようですが、その方がジャカルタに転居
されて、管理がされていなかったようです。

初めて訪問した時
結果的にほとんど管理がなされないでいたために周りの農民に敷地に
侵入されて、慰霊碑周辺の花木も貧弱で、板で造られた垣根も壊れて

市の職員の言われたようにいい状態ではありませんでした。

そのような経緯から2004年から植林体験ツアーの皆様と慰霊碑を参拝
するようにしています。

しかし、国が認識していない慰霊碑なので資金支援もないので大きく
改修することもできず、自費で花木の追加植林や現場管理している

女性に管理費をわたすような活動とツアー都度、参加者のみなさんには
慰霊碑を訪問していただくようにしてきました。

この慰霊碑のある所では5000名の捕虜の方が尊い命をなくされ、

オーストラリア軍との激戦や戦いの後サマリンダ方面撤退行軍のときに

尊い命をなくされた皆様は18000名以上であることが、

弊社の植林事業の支援者でもある「拓殖大学山岳部OBの藤原謙二様から

詳しく調民間人により建立された慰霊のべていただき詳細なレポートを
いただきました。

マングローブを植林=藤原さま

以前、私どもで調べたとき、日本の厚生労働省では、戦争の実情も、
慰霊碑の存在さえも把握していませんでした。

そして、彼らが認知していないので、慰霊碑の維持管理に何等の資金も
出せないとのことでした。

大戦の事実を伝承して、再び戦争を起こさないように指導すべき
厚生労働省はこのような事実も掌握していないなんて信じられない思いに
なったことを覚えています。

日本国のために、若くて尊い命をなくされた方々や
そのご遺族の心情を察しますとき無念さを感ぜずにはいられません。

せめて存在を気づかしていただいた私たちだけでもできることを続けようと
考えて、以来、私どもでは植林体験ツアーに参加していただいた皆様は
慰霊碑に参拝していただくようにし、献花をさせていただいています。

★海岸浸食
しかし、慰霊碑の前の海岸が浸食が進んでいて、
わずか5株のマングローブしか残っていたのが、いまでは2株しかない

状況になっています。
海岸線を少しでも植林により再生し浸蝕を止めたいと考えて、

2005年にマングローブ1000本の植林をツアー参加の皆さんと行いました。

しかし、残念ながら波に洗われて、ほとんど枯れてしまいました。
その後2014年にも再チャレンジもしましたが、
すべて波にさらわれてしまいました。



その様な経緯からその後は何もしないで今日に至っていますが
最近の海岸の浸食は気候変動の影響か激しくなっており、何とかしたい

と考えていた所、現在、大学生の方が戦争のときの体験を聞き取り、

現地の当時の関係に聞き取りをし、交流を深める留学を計画している
ということで訪問を受けました。

私は戦後直後の生まれで余命も10数年かと思っていますが、貴重な
彼の想いの実現を後押ししたいと考えて、未完成のマングローブの

植林に真剣に挑戦したいと計画を立ち上げたいと考えています。
マングローブの植林については現地のマングローブセンター長と

を訪問して協力をお願いしていますので、今回は、根付いてくれる
と信じて取り組みたいと思っています。

現在も浸蝕は続いていて、7年前に植えたモクマオも根こそぎ
倒されていて、深刻な状況です。


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1 コメント

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初めまして (風 蘭)
2017-03-05 13:36:19
良い記事を拝読させて頂きました

現在の日本国民はアメリカ統治国家と成り
その世界に誇れる文化まで捨て去りました

混沌とする世界。。。
今こそ日本国家が世界をリードして行く責任があると感じております。。。

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