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バリックパパン市の南方戦没者慰霊碑のこと

2016-12-01 14:53:45 | Weblog
バリックパパン市の南方戦没者慰霊碑のこと

1997年からインドネシアの友人に「遊びに来ないか?」と誘われて
インドネシア東カリマンタン州のバリックパパン市を訪問しています。

2003年9月にバリックパパン市の観光局の責任者の方から、日本軍の
慰霊碑があが手入れがされていないで気の毒に思っている。

あなた方は日本人なのだから、もっと整備してくれないか? 
という助言をいただきました。

それから慰霊碑を探して参拝をさせていただきました。

残念ながら慰霊碑の周りは荒れ果てて、周りを取り囲むフェンスも
倒れかけていました。

どうしていいかわからままに帰国してから、厚労省を訪問して
バリックパパン市の慰霊碑について問い合わせをしました。

厚労省では慰霊碑の存在さえも把握されておりませんでした。

存在が認識されていない慰霊碑を手入れする資金もないという話でした。

気が付いた自分たちで何とかしなければ放置されたままの状態て
荒れ果ててしまうということが判りました。

資金力のない自分たちに何ができるかを考えて、
次の植林体験ツアーの時にみんなで訪問して、

慰霊碑前のゴミだらけの海岸の清掃活動を行いました。

慰霊碑に通じる道路の両側に花木を植えて、整備を行いました。

それから以後、植林体験ツアーで訪問の都度、この慰霊碑を訪れ参拝しています。

海岸の清掃したときに海岸が浸食されていて、
マングローブがわずかに4本だけが残されていた状況を何とかしたい

との想いでマングローブを1000本植林しました。
しかし、残念ながら徐々に全部が波に流されてしまいました。

以来3度植林を試みましたが根付くかせることが出来ないで
今日に至っております。

この慰霊碑のある場所では5000名の捕虜の方が尊い命をなく
されたそうです。
また、戦争中はオーストラリア軍との激戦やサマリンダ方面撤退行軍のときに

道中のジャングルで尊い命をなくされた皆様は18000名以上であることが
わかりました。

日本の厚生労働省では、この慰霊碑を認知していないので、
その維持管理に何等の資金も出せないとのことでした。

大戦の事実を伝承して、再び戦争を起こさないように指導すべき厚生労働省は

このような事実も掌握していないなんて信じられない思いで一杯です。

この出会いを機会に、私たちが平和な社会でこの地で植林活動をさせていただけるのは、

日本国のために若くて尊い命をなくされた方々のおかげさまであることを知らされました。

せめて存在を気づかしていただいた私たちだけでもできることを続けようと考えて、

以来、私どもでは植林体験ツアーに参加していただいた皆様には
慰霊碑に参拝していただくようにしています。

たくさんの先人皆さんの犠牲の上に今の私たちの生活があることを想う時、

先人に対して、ただ感謝し、次世代へ事実の継承を心していきたいと考えています。

今年の植林体験ツアーでも12月12日に東カリマンタンを訪問致しますので

皆様と一緒に感謝のごあいさつをさせていただく予定にしています。