60からのつれづれ日記

6回目の年男、現在は月20日ほど、午前中3時間ほどのパートでのんびりと仕事をさせてもらっています。

平成28年県民総合文化祭川柳大会

2016-11-03 11:49:10 | 日記
早く11月。今年も残すところ後2ヶ月となり、朝晩の気温も下がり始め、ストーブが必要な
時期となりました。それと相俟って高地から平地へと紅葉のシーズンがやって来て、紅葉狩りも
楽しみな季節の到来であります。

10月30日(日)今年も県民総合文化祭川柳大会がひめぎんホール「真珠の間」で開催されま
した。参加者は201名。当日、当方は投句された句箋の移送係を担当。10時過ぎに1回目を
締め切り、11時30分に最終投句締め切りで回収した句を選者室に運びました。
11時には弁当が到着。皆さん、早めの昼食を食べて午後からの激戦?!に備えます。

事前投句が2題、当日投句が3題(そのうち一句は共選)です。選者はいつもながら限られた
時間の中で、上位50近くの入選句を選ぶのですから大変な作業だと思います。読解力、判断力、
瞬発力、そして決断力を総動員しながら句を見るのでしょうが、何と言っても自分の中の引き出し
が多くないと良い句を見逃してしまうことになります。川柳への眼力と言っていいのかも知れま
せん。従って日頃から沢山の句を読んでおく必要があると思われます。自分の個性や感性は
もちろん大切ですが、好みに偏りがちになり視野が狭くなっては困ります。
井の中の蛙ではマンネリ化してしまいます。その人らしさは保ちつつ表現には多様性があることも
知っておきたいと思います。選者としての醍醐味は人間としてのキャパの広さが問われることでは
ないだろうか?などと勝手に思っております。若輩が分かったようなことを偉そうに書きました
が、たった17音、たかが17音にいつも悩まされます。悩みというよりも17音と楽しみながら
「格闘」していると言った方が正しいかもしれません。その中に喜びがある、だから続くので
あろうと……。

さてそんなこんなで大会も無事終了。年内の大きな大会はこれで最後です。皆様、お疲れ様
でした。以下に当方の結果を記載します。拙句ですがご覧頂けると幸いです。
◯印が入選句でした。

 「半分」  ◯悲しみを半分にするレモネード
        欲得は半分にしろ 月笑う

 「発」   ◯挑発に乗った振りするネコヤナギ
        今はまだ発展途上焦らない

 「どろどろ」◯どろどろの自分史そっと褒めてみる
        どろどろの運命線を迂回する

 「飛ぶ」  ◯少年よ夢のクジラは飛んでるか
        山脈を越せないままの青揚羽

 「覚悟」  ◯補助輪を外し明日から少年に
        覚悟した放物線が潔い



ジュニア川柳の優秀句の発表です。嬉しいことに県下各地の小学生から3000の応募があったようです。


いよいよ選者さんが披講されます。


入選句に聞き入る出席者。


応募要項です。


披講が続きます。心地よい緊張感が漂います。果たして結果は?


今年の最優秀に選ばれた県知事賞の表彰です。その句は「飛ぶ」の題で「夕映えにみんな赦して鳥になる 」でした。大きな作者の世界観、哲学があり、かくありたいと皆思うのでは……。この方が皆の共通する気持ちを代弁して句にしてくれたような…。日常の不満や悩みなどを優しく取り払ってくれる、ささくれだった傷がゆっくり癒されるように爽やかで何か救われるような安心感があります。過去は過去、もう振り返ってもどうしようもない、未来を見つめて前を向いて歩き出そう。そんな思いをきちんと、そして的確に17音にされておられるのではないでしょうか。決して難解な言葉でなくむしろ平凡な言葉使いではありますが、どっしりと重みのある作品になって読み手側に伝わって来ます。


ちらし寿司の彩りが奇麗で食欲をそそられる弁当でした。美味しく頂きました。ありがとうございました。






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