3月29日に京都御苑の糸桜を見た後、行ったのは文椿ビルヂングで3月26日~31日に開かれていた「幻の赤穂緞通展」です。
赤穂緞通は江戸末期に生まれ、明治後期から昭和初期にかけて全国に流通した手織りの敷物で、鍋島、堺と共に日本三大緞通と言われています。他の所のものより、中国や中央アジアのデザインがより強く出ているそうです。
戦後になって衰退して姿を消していましたが、赤穂市が織方技法講習会を開いて伝統工芸の技法を継承してきています。
戦前まで高級敷物として関西で流通し、京都では祇園祭の屏風祭りで町家のお座敷に飾られているのを見たことがあります。
今回は古い持ち主から発掘されしみぬきされた古緞通や、新作の緞通が展示されていました。
絨毯というと赤いものを連想していましたが、赤穂緞通は藍の青色が基本で、濃い紺色から薄い水色まで、どれも素敵な色合いでした。
手作業での織機の関係から四畳半のものが最大の大きさでした。
痛みがひどくて敷物としての修復が出来なくなったものは、いろいろな小物に作り変えられていました。
どれもこれもいいなあと思いましたが、お値段のほうが・・やはりかなりのものなので、販売もされていましたが、「見てるだけー」にして帰ってきました。
最も気に入った柄は、「御寮」。 いいな~。