日本の都市で大きめの書店に行ってみるとすぐ分かるのですが、
ビジネス書のコーナーに並んでいる書籍の約8割以上が「組織論」に関わるものです。
・社内のコミュニケーションが上手くいく方法
・チームワークを最大限に引き出そう
・リーダーシップのある上司になるには
というようなタイトルの本が、たくさん並んでいます。
つまり「会社という組織をどう運営すれば良いのか」という「組織論」の本なのです。
経営者の立場から見ると、この現象はかなり残念な状況です。
なぜか
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「あなたが上司に何かを話して褒められている瞬間、
会社は1円の収益も上げていない。」
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からです。是非これだけは覚えておいて下さい。
「上司に何かを話して褒められている瞬間」、おそらく、
社内のコミュニケ―ションは、そのときだけは上手くいっていると言えるでしょう。
しかし「会社の収益を上げる」という観点から見ると意味は無いのです。
経営とは「お客様に対して、商品やサービスを売る」活動です。
その活動がどうしても1人でできない場合、組織を作っているに過ぎません。
・商品やサービスが無く
・お客様もいない
のならば、それはもはやビジネスではありません。
企業の収益は、上司や部下や同僚ではなく、企業の外部のお客様からしか来ないのです。
今日あなたが行った仕事は、収益を上げる仕事ですか?
それとも、収益を上げない業務に過ぎないということはないですか?
日々自分の行っている仕事を振り返ってみましょう。