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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句543「月光の沁みこんでゐる象の皺」(『月魄』2009)(眞鍋呉夫)

2021-08-12 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句543・光の物質化14・眞鍋呉夫04・2021-08-12(木)
○「月光の沁みこんでゐる象の皺」(『月魄』2009)(→眞鍋呉夫03)
○季語(月光・三秋)(「俳句201606付録第50回記念歴代受賞作品抄・蛇笏賞のすべて」より引用)

【鑑賞】:「光の物質化」の中で最も多い「月光」。「→月光にぶつかつて行く山路かな」(渡辺水巴)・「→襤褸市の隅で月光賣つてをり」(眞鍋呉夫)・「→朴の花匂ふ月光揺りこぼし」(吉岡乱水)・「→月光にたっぷり浸し櫛使う」(渋川京子)・「→月光の凍りたるまま夜明けたり」(久保田豊秋)に次いで6句目。あれだけ深くて多い象の皺の中に月光が滲み込んでいても不思議ではない。第44回(平成22年)蛇笏賞受賞句集。

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