友人が教えてくれたこの花の名前はマムシ草。 茎の模様がマムシのようなのでこの名がついたとか。 そんな花が鎌首を持ち上げたように咲き、 春ゼミが鳴く軽井沢に一泊で行ってきました。
軽井沢駅そばの大賀ホール
http://www.town.karuizawa.nagano.jp/toppage_o.asp
で、 ギター発表会があったのです。
なんちゃって…観客収容人数800名のホールですが、 部外観客は4名、 つまり生徒同士の身内だけの発表会で、先生の地元と言うことで憧れの大賀ホールで、となったわけです。
前日夜まで大学でのお仕事があって、当日の朝、東京を出発することに。 ラッシュアワーだけれど例の「女性専用車両」があるもんね。 と思ったのが大間違い。 女性専用も超満員でギターとボストンバッグを持った私は周囲からの白い目にさらされ、 おまけに小田急線は大幅な遅れで新宿到着。
成田はもちろん、LAの空港でも、シャルルドゴール空港でも、ヒースロー空港でも、どこをどう走ればいいか頭に入っている私。 自慢じゃないけど飛行機に乗り遅れたことはありません。
しか~し、東京の路線はわかりませ~ん。 でも新幹線の指定席切符も早くに買っちゃって…乗り遅れたらどうなるのかもわかりませ~ん。 朝のラッシュ時には駅員さんも見つかりませ~ん。 1秒も無駄に出来ないし。 JRの切符と小田急を出るためのPASMOはどうする? ままよ! ピンポンピンポンと引っかかったみたいだけど、 改札開いたから突破
東京駅に着いたら出発まであと10分も無い。 新幹線はどこだ? ギターケースをあちこちぶつけて走ってやっとホームに着いたらもう「あさま509号」が停まってる。 席に座ってほっとしたらもうその日のエネルギーの95%は使い果たした感じ。
演奏は2時開始。 新参者の私の出番は2番目。
大賀ホールのような、すばらしいホールで弾いたのはもちろん初めての経験です。
選んだのは、ピーター先生から去年の秋に頂いた「夜の魅惑」、19世紀のスペインの作曲家の曲です。
音がなんだか闇に吸い込まれてゆくようで、自分の音がどんな風に出ているのか判りません。 なんか夢見心地のうちに演奏は終わりました。
道中でエネルギーの大半を使い果たし、おかげで力の抜けた演奏になったかも。
この秋のオックスフォード行きは雲行きが怪しくなってきました。 でもいつかピーター先生に会ったら今日の日のことを報告しなくっちゃ。
ギターケースを抱えて人ごみの中を駆け回るお姿が思い浮かぶと、文章を読みながらはらはらどきどきしてしまいました。最近は電車が遅れるのは当たり前のようになっていますから気をつけなければなりませんね?
今回は私のラッシュ時に対する認識不足からばたばたしましたが、本来は、日本の生活が忙しいのは、 万事がきちんと時間通りに動いているからだと常々思っています。 イギリスの列車など日本なら三面記事トップになりそうなことがほぼ毎日起こり、 時刻どおり到着することなど誰もあてにしていません。 ですから誰も走りません。 ですから人々は忙しそうではありません。
しかし、人と人との約束はきちんとしているのが時には不思議でした。 ひどい渋滞が恒常的なオックスフォードでピーター先生が遅刻したことは記憶にありませんし、 あるときフランチェスカと待ち合わせて、 私が渋滞で1時間遅刻したとき、 彼女は「渋滞があってはと思ってものすごく早く来た」と言って待っていてくれました。
公共は、あてにしないけれど、 個人の信用は重んじるってことでしょうか?
素敵なホールでの演奏は良い記念になったことでしょう.
発表会のような具体的な目標があると,練習もメリハリがついて良いですよね.
オックスフォード行きにとりあえずの終止符を打ったら,小さなホールかライブハウスで,オックスフォード研修報告コンサートをしてもらいたいな.
可能なら勿論大きなホールでもね.
小さなライブハウスで…いいな~。 でもなかなかそこまでは
心がけておきま~す。