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歌舞伎ファンは再見必須!大河ドラマ『勝海舟』!

2017-05-15 00:20:45 | かぶき讃(トピックス)
NHKオンデマンドに加入して以来、古い大河ドラマの総集編にはまったんですが、現在昼ドラ『やすらぎの郷』が好評の巨匠倉本聡がNHKと大喧嘩して降板した大河ドラマ「勝海舟」、総集編がなかなか歌舞伎ファンには興味深いんですよ。二世松緑の勝小吉に勝海舟の息子役の子役がいまの清元延寿太夫!そして、西郷が中村富十郎!久々に動いている天王寺屋が観られて、個人的には嬉しかったなあ~。なお、主役の勝海舟は前半が渡哲也、後半が松方弘樹(渡の病気のため。)。松方弘樹追悼の意味でも観て損はないんじゃないでしょうか。

古今亭志ん朝が出てくるあたりも、落語ファンとしては嬉しいんですが、勝海舟の父親勝小吉を二世松緑が演じているのはさすがの貫禄ですね。勝小吉を主役にした芝居に「天保遊侠録」というのがあって、近年では芝翫を襲名した先代の橋之助がたびたび演じてはいるんだけど、江戸っ子の旗本のもつ雰囲気はやっぱり二世松緑の貫録にはかなわない。立ち回りは多少緩慢ですけど、デンとした感じが全然違うんですよね。

なお、この勝小吉には「夢酔独言」という自伝が残っていて、この本を坂口安吾が持ち上げたもんだから、息子より父親のほうが大物だったという声さえあったりするんだけど、わたしが読んだ限り、やっぱり勝海舟のほうがずっと大物です。勝海舟の口述本「氷川清話」の面白さからすると、全然格が違います。

で、話を元に戻して、清元延寿太夫は昔から顔長かった気がしたな~。で、徳川家茂が八十助時代の三津五郎でこのひとは若いころから危なげないというか巧いですね。そして、そして、感動するのは中村富十郎の西郷隆盛。小柄な人なんだけど、芝居で貫録を見せていて、もっと見たいと思ってしまった。今年の一月は子息鷹之資が追善の舞踊を歌舞伎座で舞ったけど、鷹之資はこのドラマ観てるかな~。大きなお世話だけど、観てほしいなあ~と思いました。

この大河ドラマって、倉本聡の降板劇に加えて、渡哲也の病気降板だの、交代した松方弘樹が共演した仁科明子と不倫騒動を起こすわで、なかなかにいわくつきの作品だったとおもうんですが、ショーケンの岡田以蔵なんかも名演だったし、菊五郎劇団系の役者陣の出演も全般に悪くなくて、再見に耐える作品だとは思いました。特に歌舞伎ファンにはおススメします。

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