ビンチの詩集

老人と地元をこよなく愛する者のつぶやき

モンクは前進

2017年03月08日 | 人生
 先週の土曜日、板橋区佛教会主催の東日本大震災七回忌慰霊法要に参加した。
 毎年三月に板橋佛教会の仏教公開講座という行事があり、
 区内のお寺が持ち回りで会場を提供し、招いた講師の先生が講演をします。
 もちろん、佛教会は宗派を超えた会なので色々な宗派のご住職が集まります。
 今年は、うちの菩提寺が会場となり、また東日本大震災の七回忌にもあたり、
 法要と公開講座が行なわれました。ちなみに、うちの菩提寺が会場となり
 公開講座をするのは24年ぶりだそうです。
 今年の講演は「心の復興を願って」、講師は宮城県石巻のお寺のご住職でした。
 臨床宗教師として、また、被災者の心のケアのための傾聴移動喫茶
「カフェ・デ・モンク」のスタッフとして活躍されている方です。
 講演を聞いた私が一番「そうだなぁ」と思ったことは、
 風化させてはいけないのはもちろんですが、なによりも
 不安を抱える人たちの心に寄り添う活動が大事だということ。
 もし被災地に知り合いがいるなら、なんとかして駆け付ける。
 顔を見せる。触れる。目と目を合わせて、ただただ話しを聞く。
 それはすなわち、少しでも苦しいものを吐き出させる、
 苛立ちや文句を言える時間と場所を作る。
 確かに人は何かを吐き出すと誰しもラクになるものですよね。
 そして、一歩、少し、進んでみようと思うものです。
 震災のあった県の商品を購入することも非常に役に立ってると、
 石巻のご住職が言っていましたが、人が活き活き生きるためには心です。
 いくら道路が整備され、街が復興しても、後にも先にも人は心なんです。
 と語っておりました。とても素敵な講演でした。
 で、今日はこんな一言です。

 

 悲しい別れは ずっしり背負うけど 生きていりゃ 素敵な出会いも多いよ
 悲しみに潰されそうになったら 思い切って洗い浚い文句を吐き出しちゃえ 

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