質屋の利用者のブログ

質屋を利用する生活者です。いろいろな質屋を利用した時の感想や情報を書きます。

偽装質屋でなくても、高利の質屋の利用には注意する。

2013-02-11 22:43:58 | 日記
質屋に偽装した店は、まだまだあるかも知れない。

先日、某質屋のチラシを入手した。その質屋のチラシは、やたら高齢者を誘い込む文言が羅列してあり、担保は何でもOKとか、年金生活者大歓迎などと書かれていた。

しかも、利率は月9%としっかり明記されている。

質屋営業法で定める上限なので、違法ではない。もちろん、過払い問題は別として残してはいるが。

偽装質屋とは何か?

過去のブログにも書いたが、形式的な担保価値がほとんど無い質草を差し入れさせ、公的機関から定期的に預金口座に振り込まれる年金や、生活保護費、各種手当てなどを実質的な担保として質入れさせる質屋(貸金業者)を言う。

このような質屋は、利用すればトラブルになるのだから利用するべきではないのは当然として、なぜ貸金業者が質屋に偽装するか?と言えば、

質屋に偽装すれば年利100%の利息が、合法的に払い込まれるからである。

闇金業者よりは低い金利だろうが、闇金業者の請求する利率はもちろん違法。しかし、質屋として年利100%を請求しても違法ではない。

だから、合法的に高金利を請求したい業者は質屋に偽装するのである。

今後、偽装する業者への取締りが強化されれば、利用者の被害拡大は防止できるだろう。

しかし、偽装質屋以外の質屋で、年利100%を掲げるお店を利用するのも、まともに利息を払っていけば、場合によっては生活を圧迫する。

どうしても手放せない品物を質入れしてしまったら、年利100%の利息を払うだけで生活費が不足するような生活だと、一生涯、利息だけの支払いになってしまう。

「利息なんて払わなければ、流質になって債務は無くなる」とか、「質草さえ手放せば、債務は増えないし破産とも無縁」とか言われていても、現実には、質草を流したくないがために、必死に3ヶ月ごとに高利な利息を入れ続けている利用者もいる。

質屋の一部には、こうした長期利用者の取り扱いを考慮した緩和措置を採用している店もある。

しかし、それはあくまでも一部の質屋の善意であり、質屋利用の基本は、短期、少額、そして低利の利用を心がけるべきである。偽装質屋では無い店であっても、正当な質屋でも、高利の質屋に大切な質草を差し入れてしまえば、その質草を請け戻すのは容易では無い事を覚悟するべきである。