誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2008年 秋季東京都高校野球大会 2回戦

2008年10月12日 | 誓球の空 2008 

2008年10月12日(日) 09:57‐12:03 晴れ後曇り 微風 江戸川区球場

      1  2  3   4  5  6   7  8  9   
創価    0  1  1   0  0  1   0  0  0  =  3
駿台学園  0  0  0   0  3  0   0  2  X  =  5

[ 投 手 ] 川村
[
本塁打 ] 下山田(2回/右)
[
三塁打 ]
[
二塁打 ] 野倉(4回) 下山田(6回)

1
(二)五反�2(左)中島勇�→(7裏/左)江口�3(中)川上�
4(右)大島�5(三)下山田�6(捕)野倉�7(遊)横内�8(一)藤田�
9(投)川村�→(9表/打)加賀山�


劇的な逆転サヨナラゲームでブロック予選大会を勝ち上がってから約2週間、
秋の東京頂上決戦に挑む創価は、本日12日の江戸川区球場からスタートする。
東京メトロ東西線に乗って向かう先は江戸川区西葛西

休日の朝ということもあって乗客は少なく、地下鉄は都心の地下を快適に飛ばし
隅田川の下を潜って江戸の下町、門前仲町、木場へと進む。
門前仲町、木場といえば、しばしば池波正太郎や山本一力の小説に登場するが、
粋で鯔背で情に厚く、ちょうど杉浦日向子のエッセーに出てくるような、
江戸の風情が今なお色濃く残ってる土地柄らしい。


そして南砂町から地上に出て荒川に架かる鉄橋を渡ると西葛西
ここから歩いて約5分で江戸川区球場、交通の便は申し分ない。

対戦相手は駿台学園、目立つような活躍は近年ないが
技巧派アンダースローの小林投手を中心に、
先週の1回戦で今夏の東大会準優勝の東海大高輪台を破っており侮れない。


ほぼ定刻の957分、創価の先攻で試合は始まった。
トップバッター五反はツーストライクスリーボールから
外の際どいボールを二つファールにした後の勝負球はインコースのストレート
五反はレガースを外して歩きかけたが、主審は大きく右手を上げてストライクのコール
2
番に抜擢された中島勇は、力のないスイングでセンターフライ
3
番川上は、ややドライブのかかったサードへのハーフライナーで三者凡退

2回表は、4番大島に対してポンポンとストライクを先攻させると
インコースへ抜いたボールでタイミングを外して空振り三振
駿台の1塁側応援席は大歓声に沸き、しばらく余韻が続いたが
それを沈黙させたのは、続く5番下山田のバット
2
球目を一閃、まさに光の切れ味から弾き出された打球はライトポール際へと一直線
大歓声は、あっという間にバックネット裏を飛び越えて1塁側から3塁側へと移った。
さらに3回表、川上が痛烈にレフト前にはじき返して1点追加

エース川村は序盤4回までを被安打1、与四死球1と安定した投球を見せる。
流れは創価に傾きつつあったが、5回裏に落とし穴が待っていた。
6
番打者にセンター前ヒットを許すと、7番の犠打は内野安打となり
8
番に送られ一死23塁の大ピンチ

迎える9番打者は、前の打席で三振に取ってる相手エースの小林
内容的には川村が力勝負で押していたが、
くらいついて打った打球は、ファーストの後方にポトリと落ちるヒットで1点
さらに一死13塁から、1番打者はツーワンと追い込むが変化球が抜け死球で満塁
続く2番打者は当たり損ねだったが、三遊間のジャスト真ん中
下山田と横内が交互に飛び込むが、ボールはグラブの先を抜けてレフト前に転がる。
同点に追いつかれてしまった。

なおも満塁から3番打者の当りは糸を引くように右中間へ大飛球

ライト大島が背走に背走を重ね好捕、主砲の守備が大ピンチを救う。
犠牲フライにはなったが、続く4番を三振に切って取り何とか3点で凌ぐ。

だが創価も取られたら取り返す。
逆転された直後の6回、下山田の二塁打で一死23塁とすると、
野倉が前進守備だったにも拘らず、初球を上手く転がすスクイズバントを決める。
すぐさま同点に追いつき、なおも二死3塁と攻めるが
頼みの横内はセンターフライで勝ち越すことが出来ない。

続く7回にはトップバッターの藤田がライト前ヒットで出るが
川村がスリーバントを失敗、チャンスの目は途切れたかと思ったが
続く五反の犠打を相手キャッチャーがセカンドへ暴投して一死12塁

試合の流れが二転三転、何度も何度も運命の女神が両チームを行ったり来たり
どちらが主導権を取っているのか全くわからない。
しかし・・・ ここも運命の女神の悪戯だった。
もらったチャンスに、2番中島勇はサードへのインフィールドフライ
3番川上は外のボール気味の球を振らされ三振
なんとなく、なんとなく、拙い、拙い方向へ試合が流れている。

そして8回裏、川村は先頭の3番打者をショートゴロに打ち取るが
4番の当たり損ねの打球は、フラフラとサードの頭上を越えレフト前のヒット
なんとなく、なんとなくツキが向こうにあるような・・・

終盤に入っており間違いなく1点勝負
5番打者とはいえ間違いなく犠打と思ったが、ここで川村はストライクが入らない。
ストレートの四球で歩かせ、労せずスコアリングポジションへと進塁させてしまった。
6番は伸びのあるストレートで打ち取りライトへの浅いフライ
何とか二死までこぎつけたが・・・

7番打者が2球目を痛烈に捉えてレフトポール際のフェンスを直撃する二塁打
2塁走者が戻り1点、なおも二死23塁
がしかし、7回から中島勇に代わってレフトを守る江口がファールのアピール
審判団が集まって協議をするが判定は変わらずフェア

ネット裏からはオンラインのようにも見えたが、
フェンスが湾曲してる場所でもあり、 う~ん・・・
確かに微妙な当たりであったが、審判がフェアというからフェアなんだろう。
ここらあたりが、残念だがこの試合のツキというか流れなんだろう・・・

動揺した川村は、続く8番に四球を与えた満塁から
9番の相手エースに、この日2本目のタイムリーをセンター前に打たれダメ押し
ここで運命の女神は、決定的な2点のアドバンテージを駿台に与えてしまった。
反撃が期待された9回表は、力みすぎが目立ち内野ゴロが3本で残念ながら試合終了

ヒットの数は、創価7本、駿台学園8本
だが駿台の8本は3点取った5回に4本、2点取った8回に3本
川村の与えた死四球は4個、そのうち5回に1個、8回に2個
多少贔屓目もあるが、川村が芯で捉えられた打球は
5回裏のセンター前ヒット、5回裏のライト犠牲フライ、
6回裏のサードライナーエラー(記録はエラーだが当りはヒット性、なぜ?)
そして8回裏のレフト線二塁打とセンター前ヒットとサードゴロ

たらればをいっても虚しいだけだが、
5回と8回を除けば、ファールを含めて芯で捉えられた打球はほとんどないし
8本のヒットも大半は打ち取った打球、だが・・・ 結果は5対3で敗戦

確かに駿台学園の小林投手はナイスピッチングだった
被安打7、そのうち本塁打1、二塁打2、しかし与死四球は僅かに1個
けれんみのない投球で、序盤からどんどん強気にストライクを取ってくる。
創価打線も中盤からファーストストライクを積極的に打ちにいったが
捉えた打球はことごとく野手の正面

負けるときはこんなもんなんだろうが、
今日は駿台学園の小林投手のナイスピッチング、ナイスバッティングに尽きる。
どんな場合でも弱気にならない攻めの投球と、勝負どころの2打点が全てだった。

正直なところ5回以降は、
負ける気もしなかったが、勝てるという確信もなかった。
なんとなく、ずっと相手の土俵で相撲を取ってたような・・・
不思議な不思議な2時間だった。

未来に羽ばたく使命を自覚したとき才能の芽は急速に伸びる。
今から約40年も前になる。
人生の師匠から当時の高校生にいただいたのが、このメッセージ
50歳を大きく超えた今も、この胸にしっかりと刻み込まれている。
来春までの課題は多いが、負けて学ぶから成長がある。
監督を中心に一丸となって鍛えに鍛えてほしい。
来春大きく成長した創価を期待したい。

頑張れ 創価!
頑張れ 頑張れ 創価!
頑張れ 頑張れ 頑張れ 創価!


1 表/創価 三振、中飛、三直
  裏/駿台 遊ゴ、右安、盗塁、三ゴ、二飛

2 表
/創価 三振、右本1点、右飛、右安、盗塁、投ゴ
  裏/駿台 四球、犠打、投ゴ、三ゴ

3 表
/創価 三振、左安、犠打、左安1点、遊飛
  裏/駿台 三振、右飛、一ゴ

4 表
/創価 遊直、左二、三ゴ、二ゴ
  裏/駿台 遊ゴ、遊ゴ、二ゴ

5 表
/創価 遊ゴ、三ゴ、二ゴ
  裏/駿台 中安、投安、犠打、右安1点、死球、左安1点、右犠飛1点、三振

6 表
/創価 死球、中飛、中二、犠打1点、中飛
  裏/駿台 中飛、遊ゴ、三直失、盗塁、遊ゴ

7 表
/創価 右安、三振、捕犠失、三飛、三振
  裏/駿台 一邪飛、中飛、二ゴ

8 表
/創価 右直、右飛、三ゴ
  裏/駿台 遊ゴ、左安、四球、右飛、左二1点、四球、中安1点、三ゴ

9 表
/創価 遊ゴ、二ゴ、遊ゴ

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