誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2010年 秋季東京都高校野球大会 ブロック予選 1回戦

2010年09月11日 | 誓球の空 2010 

[写真] タイムリー二塁打を放ち、セカンドベース上で手袋を外す安藤選手

2010年09月11日(土) 09:58‐11
:34 晴れ 無風 東大和創価グラウンド

    1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
創価  4
  0  2   0  0  2   1  -  -  =  9
正則  0
  0  0   0
  0  0   0  -  -  =  0
[ 投 手 ] 石崎

[ 本塁打
]
[ 三塁打
] 安藤(3表)
[ 二塁打 ] 篠原(1表).安藤(1表).篠原(5表).井上(6表)


1
番(右)渡邊②、2番(左)井上②、3番(遊)柿沼②、4番(三)鷹家②、
5番(捕)篠原②、6番(二)馬込②、7番(一)安藤②、8番(投)石崎②、
9番
(中)春原②→(7表/打)鈴木①→(7裏/中)原①

今年の猛暑は、いつまで続くのだろうか・・・ ?
台風9号で被災された地域の方々には大変申し訳ないと思うが、
都内は二日ばかり過ごしやすい日が続いたのだが・・・ 今朝はまた暑い。
願わくは真っ盛りの炎暑ではなく、峠を越えた残暑であってほしいと願う。

近藤新監督を迎えて初の公式戦は、そんな残暑の厳しい9時58分に始まった。
エースナンバーを背負うのは、小柄な2年生右腕の石崎
そして、スターティングメンバーにも2年生がずらりと顔を揃えた。

実は夏のベンチメンバーに2年生が4人と少なかったことを心配していた。
野手のレギュラーは小松だけ、石崎と安藤は控投手で柿沼が唯一野手の控
夏の前の練習試合でも、2年生の活躍が少なかっただけに
経験値と層の薄さという面で、新チームのスタートが少し気にかかっていた。

新監督を迎えて、プレースタイルも若干変更になっただろう。
毎日のように続いた炎暑の影響は大丈夫か、疲れもかなり残ってるだろう。
また、例年は何人かいた剛腕・長打が自慢の選手も今年は・・・ ?

そんな不安が交錯する状況の中で、いろいろ思うに・・・
新チームは仕上がっているのだろうか? 心配は尽きない。
例年のことだが、よもや・・・? なんて勝手な想像が錯綜し
秋の
初戦だけは、いつもドキドキしながらの観戦となる。

[写真] エースナンバーを背負う石崎投手、抜群の制球で7回を被安打2で完封

今日の創価は先攻、相手の正則の先発は背番号10番の右腕
ハラハラドキドキのプレーボールだったが、
初回からご多分にもれない、やや波乱気味のスタートとなった。

1番渡邊への初球が、いきなりお尻へ当り死球となって無死1塁
2番井上は犠打かと思いきや強気にヒッティング
これがセンター前へライナーで運ぶクリーンヒットとなり無死12塁

話がそれて恐縮だが、2番レフト井上のアナウンスは・・・ 懐かしい。
夏・春・夏と三期連続甲子園を沸かせた当時の井上選手と思わず重なった。
元気で活躍されているのだろうか? 
未だ脳裏に強烈な記憶を残す素晴らしい選手だった。

話を戻そう。3番柿沼は初球を確実に転がし犠打を決める。
ここまで僅か5球、時間にして2分弱で一死23塁、チャンスを大きく広げた。

4番は関西からやって来た鷹家
期待は膨らんだが・・・ それ以上に相手投手が動揺していたのだろう。
ワンストライクワンボールからの変化球が曲がらず、死球となって一死満塁

5番は新チームを攻守で引っ張るキャプテンの篠原
ワンボールから低めの変化球を一つ大きな空振りしたが、
これで肩の力が抜けたのだろう、次のボールをキッチリ捉える。
痛烈なライナーがサードの頭上を破り、打球はレフト線を転々とする。
走者一掃の二塁打となって3点先取、どうやら良いスタートが切れたようだ。

3塁コーチの判断だったのかもしれないが・・・ 
なんとなく、最初から二塁打だと決めつけて走っていたように見えた。

レフトからショートへの中継が乱れただけに、
打球を見ながら速度を落としてなければ・・・ 十分に3塁は取れていた。
結局6番の馬込が送って二死3塁となるのだから、
もっと貪欲に攻めてほしいと願う。


7番は安藤、今夏力投ししたリリーフエースは、秋は7番ファーストで出場する。
初球を引っ掛け気味に、強引に引っ張った当りは右中間を破る
3塁から篠原がホームインして、もう1点追加
この1点が持つ意味と、安藤が野手として良いスタートを切れたことは大きい。

[写真] 大活躍の2番レフト井上、往年のファンには懐かしいアナウンスだ。

そしてその裏、ゆっくりとエースナンバーを背負った石崎がマウンドへ向かう。
1番を簡単にセンターフライに打ち取ると、2番はセカンド正面へのゴロ
なんでもない普通のゴロだったが、これを馬込が見事なトンネル
申し訳ないが、なかなかあんなに綺麗に股間を抜けることも珍しい。

一瞬苦笑いというような雰囲気だったが、
続く3番が初球を叩いて12塁間を割ると雰囲気は一変する。
石崎の顔色が変わった。篠原のリードが変わった。

変化球を主体に打たせて取るピッチングをしてたが、これを一変させる。
相手3番には、ぐいぐいとストレートで攻める。
振り遅れの空振りと見逃しで追い込むと、外の変化球を振らせて三振
4番の左打者には内角を振り遅れ気味に詰まらせてサードゴロ

石崎のストレートは見た目より速い。170センチそこそこの身長から、
ゆったりとした大きなフォームで変化球が主体というイメージがあるが
勝負どころのストレートには伸びがあり、緩急の差もあるので
制球さえ間違えなければ、安定感は申し分ない頼もしいエースだ。

[写真] 強気に大きなリードを取り、低い構えから次の塁を狙う柿沼選手

3回表一死から5番篠原がレフト前ヒットで出ると、
7番馬籠の内野ゴロで二死2塁
7番安藤はライト正面に痛烈にはじき返す。

相手ライトが、ほんの一瞬目測を誤り一歩前に踏み出すが打球は頭上を襲う。
ライトオーバーの当りで1点追加したが、安藤は躊躇なく3塁へと走る。

ここで、ライトからセカンドへの中継が乱れるのを見たサードコーチが
グルグルと手を回し一気にホームイン
記録的にはランニングホームランにはならないが
、積極的な走塁が、ほぼ勝負を決める6点目につながった。

だけど・・・ 今日の創価の守備陣はピリッとしない。
3回裏、先頭打者をセカンド後方のフライに打ち取るものの
セカンドとセンターの連携が上手く行かず、セカンドの直ぐ後ろに落ちる。

グラブに触れてなかったので、辛うじてエラーのランプとはならなかったが
センターに任せていれば、位置的には難しい位置だったものの
俊足のセンター春原の足なら、ひょっとしたら間に合っていかも・・・

そして無死1塁から、次の打者の当りはファースト安藤の正面へのゴロ
1塁へベースタッチしてからでも十分に併殺だったが、
安藤は迷わず2塁へ送球する。ところがこれがショートバウンド
柿沼が大事に処理してワンアウトとしたが、併殺が取れていたのに・・・
勿体ないプレーだった。

次の打者は6点差にも拘わらず一死からサード前への犠打
鷹家が果敢に前進して素早く捌くが、ファーストへの送球が暴投となって13塁
焦る必要はどこにもない。アウトを一つくれてツーアウトになるのに

守備に対する負の連鎖が、なかなか止まらない。
これではアウトカウントや、対戦相手によっては大量失点に繋がりかねない。
練習は嘘をつかない。
そう思って、もっと自信を持ってプレーすることだ。

一死13塁、だが今日最大のピンチが訪れるが石崎は動揺しなかった。
次の打者をドン詰まりの浅いレフトフライに打ち取ると、
続く打者へは強気のストレートで三振

内野のドタバタを全く気にしない見事な精神力だ。
ナイスピッチング、思わずそう呟いていた。

[写真] 指を立てアウトカウントを確認する、5番キャッチャーキャプテン篠原

その後の4回・5回は、大量リードしているチームなんだろうか?
それが分からないような、若干ストレスが溜まる展開が続く。

勝負を決めたのは6回表、一死から8番石崎がショートへの内野安打で出る。
ここで、ちょっと気になるプレーがあった。

打者走者の石崎は二遊間を抜けたと思い、
余裕を持って、やや膨らみ気味に1塁ベースを踏みにいったが、
この時、相手ショートが打球を止め素早く1塁へ送球していた。

まぁ、間一髪というほどのプレーではなかったが
もう少し肩の強いショートだったら、際どいプレーになっていたと思う。

少しイチャモンのように思われるかもしれないが
強豪校を相手に競った展開だったら、はたしてどうなっていたか?
そういった意味では、試合終了のコールがあるまでは集中することが大事だ。

9番春原は、ファーストの左に上手い犠打を決めて二死2塁
続く1番渡邊が死球で歩くと、2番井上は痛烈に3塁線を破り2点
ほぼこれで・・・ 勝負あったといって良いだろう。

7回に押し出しの四球で、貴重な9点目が入ったが
6回、7回と石崎は、打たせて取るピッチングで三者凡退に取りゲームを締める。

近藤新監督の初戦は、90分と少々の7回コールドで試合終了
ただ、気になるのはスコア的には快勝なんだが
内容的には、かなりストレスが溜まる場面がたくさんあったことかもしれない。

確かに重量打線や、完璧な守備陣を誇るかつてのチームと比べるとすれば、
厳しい例えなら前途多難だし、いろいろ思うこともないではない。
だけど・・・ 逆に楽観的に捉えれば、伸びしろはたっぷりとあるということ。

これからのチームなんだろう。
今まさにチーム作りの真っ最中なんだろう。
体で覚える野球も頭で覚える野球も、どちらも経験と練習の積み重ねしかない。

そういった気持ちで試合を見れば、
塁に出てからのリードも大きくなってきたし、随分と声も大きくなった。
思い切りよく前に出て打球を捌くようにもなって来たし、随所に笑顔もある。

着実に近藤イズムは浸透してると思う。
そう思って観戦すれば、ハラハラドキドキもまた楽しいものだ。

もちろん今秋直ぐに答えが出るのは、大変に喜ばしいことだと思うが、
来夏をターゲットとした、1年がかりのチーム作りをされてるような気もする。
まっ、今しばらくは温かい目が必要な時期なのかも・・・ しれない。

なにはともあれ、初戦突破おめでとう。
総てはこの1勝から始まる。 頑張れ創価


1 表/創価 死球、中安、犠打、四球、左二3点、犠打、右中二1点、三振
  裏/正則 中飛、二ゴ失、右安、三振、三ゴ
2 表/創価 右飛、三飛、中安、ボーク、遊ゴ
  裏/正則 左飛、遊ゴ、右飛
3 表/創価 左邪飛、左安、三ゴ、右三1点、中継が乱れ1点、右飛
  裏/正則 二安、一ゴ、三ゴ失、左飛、三振
4 表/創価 右飛、中飛、三ゴ
  裏/正則 二ゴ、遊ゴ、中飛
5 表/創価 死球、盗塁死、三振、左二、遊ゴ
  裏/正則 中飛、三振、死球、盗塁死
6 表/創価 一ゴ、遊安、犠打、死球、左二2点、暴投、左飛
  裏/正則 二直、二飛、三振
7 表/創価 三振、四球、左安、一ゴ、四球、四球1点、二飛
  裏/正則 左飛、三振、遊ゴ、試合終了

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