誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2010年 春季東京都高校野球大会 2回戦

2010年04月04日 | 誓球の空 2010 

[写真] 逆転タイムリーを打ち、2塁ベースをオーバーランする篠原選手

2010年04月04日(日) 09:58‐11:49 都営駒沢球場

        1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
東海大高輪台  0  0  0   1  0  1   0  0  0  =  2
創価      0  0  0   3  0  0   0  1  X  =  4

[ 投 手 ] 小松(6)-安藤(3)
[ 本塁打 ] 川村(8裏/左)
[ 三塁打 ] 
[ 二塁打 ] 篠原(4裏)


1
番(中)五反③、2番(三)藤田③、3番(投)小松②→(7表/右)、
4番(二)野倉③、5番(左)川村③、6番(遊)臼井③、7番
(捕)篠原②、
8番(右)野田①→(7表/投)安藤②、9番
(一)深澤③

都内は桜が満開になったというのに肌寒い朝を迎えた。
お天気オネエサンによると、今日は1日中厚い雲に覆われていて
日射しは望めず、気温は10度ぐらいらしい。
どうやら、上に1枚羽織っていくだけじゃ寒いかもしれない。

駒沢に向かう途中の井の頭公園駅では、たくさんの人が電車を降りた。
きっとお花見だろう。もう少し気温が上がってほしいものだ。

さて、今日の創価は10時からの試合開始
入念に体を解し、堅実なプレーで怪我がないように頑張ってほしい。
もう一つは高いフライに要注意、ボールが見づらいので油断禁物だ。

[写真] 先発した小松投手、やや制球が乱れたが6回を2失点の好投

球場入りしたのは9時30分過ぎ、ちょうど創価のシートノックだった。
入場口で買った選手名簿を見ながら、スタンドの階段を上り座ったら・・・
選手名簿には19番までしか登録されてないのに、20番の選手がいる。

新1年生を大会登録する場合は、東京都高校野球連盟のホームページによると
4月3日に登録すれば良いとあるが、どうやら本当に登録されたということだ。

申し訳ないが購入した名簿には名前が載ってないので、正確には不明だが
場内放送は野田君と言っており、応援団がヒカルと声援を送ってたことから
漢字は不明だが、名前は野田光選手というのだろう。
その野田選手が、8番ライトでスターティングメンバーに名を連ねた。

[写真] 入学式前に選手登録をされ、先発メンバーに抜擢された野田選手

今日の先発投手はエース川村ではなく、背番号9の小松
171センチと小柄な選手だが打っては3番を任され
投げては、切れの良いストレートと落差の大きな変化球で強気に攻める。

その小松の投球にも注目しなきゃならないが、
何はさておき、前の試合の3回から得点がないだけに
とにもかくにも、まず先制点がほしい。

試合が実際に動いたのは4回だが、初回にその伏線があった。
1回表、小松はヒットを1本許した後、暴投で一死2塁のピンチを背負うが
三振を取って迎えた相手4番に右中間を抜けそうな大きな当りを打たれた。
これをセンターの五反が、俊足を飛ばしランニングキャッチ
五反の守備範囲と言ってしまえばその通りだが、ナイスプレーで試合が始まった。

そしてその裏の創価の攻撃は、その五反から始まる。
ファールを二つ打って、ツーストライクスリーボールからの8球目
五反の放った当りは高々と舞い上がりレフト後方へ・・・ 大きな当りだ。
スタンドは誰もが入ったと思った。
だが・・・

相手レフトは素早くフェンスに付くと、軽くジャンプしてグラブを差し出す。
フェンスの上に体が半分乗って、今にもスタンドに落ちそうだったが
辛うじて踏み止まり体勢を直してこちらを向くと、高々とグラブを差し上げた。

なんと初回から超ファインプレーが飛び出した。
ホームランを1本損しただけではない。
残念というか何というか・・・ なんとなく重い空気を感じてしまった。
そしてその重苦しいムードは、直ぐに的中する。

五反の後を打つ2番藤田が痛烈に12塁間を割りライト前に運ぶが、
3番小松の当りはセカンドのま正面、4-6-3と渡って併殺
積極的に攻めるのか、堅実に送るのか、五反の一打の後だけに悩みどこだった。

さらに3回裏、二死満塁のチャンスを掴んだが・・・
またも3番小松がセンターに打ち上げ1点が遠い。
小松が振れてないというよりは・・・ たぶん重苦しい空気がそうさせている。

そんな重苦しい展開で序盤は一進一退
打球の勢いでは創価だが、流れは何となく東海大高輪台に向いてるような・・・

そして、運命の4回表裏の攻防が始まった。
この回の攻防が今日の総てだった。これはけっして過言ではない。

[写真] 4回裏、貴重な3点目のタイムリーを放った五反選手

まずは4回表、東海大高輪台の攻撃は3番打者から
ここまでの小松は、ボールは走っており要所で三振は取れてるものの、
制球はやや荒れ気味で、ハッキリとボールと分かる球も多く、
高低にも両コーナーにも、厳しいところにボールが決まらない。

3回裏のチャンスに打てなかったのを若干引きずっていたのかもしれない。
先頭打者に死球を与えてしまった。無死1塁
続く4番はインコースのストレートを詰まらせ注文通りのセカンドゴロ

だれもがダブルと思ったが、セカンド野倉がこれをファンブル
一瞬、ほんの一瞬だけ目の切りようが早かった。
名手野倉らしからぬプレーだった。難しい打球をいとも簡単に捌くのに・・・
そして、一死13塁から5番に12塁間を割られて1点
これもセカンド野倉が、ゲッツーポジションにいなければ取れてる打球

1点取られて、なおも無死12塁、ここで今度は低めの変化球がワンバウンド
これをキャッチャー篠原が後逸して無死23塁、
併殺の後、セカンドゴロで終わってたはずなのに何かが空回りしている。

ここで守備のタイム、キャプテン三成がベンチの指示を伝えに走った。
開き直ったキャッチャー篠原は強気の配球を求める。
まず6番をサードファールフライ、続く7番はショートゴロ
ショート臼井のホーム返球が3塁側に逸れたが、
これを取ったキャッチャー篠原が飛び付くように走者にタッチしてツーアウト

さらに8番をキャッチャーファールフライに打ち取る。
絶体絶命のピンチを1失点で切り抜けた。
失点はしたが、ベンチに戻るナインの顔は明るい。
大丈夫だ。絶対に大丈夫だ。

[写真] 8回ダメ押しとなる豪快なホームランをレフトに放った川村選手

4回裏、今度は創価の攻撃だ。ピンチの後にチャンスあり、頼むぞ。
打順は4番野倉からだったが・・・
どうやら失点の切欠となったエラーを引きずっていたようだ。
ストライクにバットが出ず見送りの三振

続く5番川村は、ショートバウンドの投球がスパイクをかすめるラッキーな死球
とにかく塁を出ようとの必死さが生んだ死球かもしれない。
6番臼井はバンドの構えからバスター、本来ゴロを打たなきゃダメなのだが
フラフラとサードの頭を超えるレフト前ヒット、ヨシッつながった。

次打者は7番の篠原、相手エースの強気の攻めに簡単に追い込まれたが
この回は気迫が違ってた。
体を捻るようにしたスイングで打った打球は、際どく3塁線を破った。
まず2塁から川村が戻って同点、さらにレフトがもたつく間に臼井も戻って逆転

前の試合の3回からずっと続いてた0行進がやっと終わった。
8番野田はショートゴロに倒れたが、9番深澤が四球を選んで二死13塁
そして五反、左に大きな当りとヒットを打たれてるだけに
勝負球は外だと読んだ五反は、ピシッと軽く叩いてライト前のクリーンヒット
ヨシッ、3点目だ。

[写真] 7回から登板した安藤投手、テンポよく打たせて取るナイスリリーフ

先発した小松は6回を投げて失点2、被安打は3本、四球1、死球4
制球が荒れただけに毎回ピンチだったが、
要所は抑えており芯で捉えられた打球も少なく
内容的にはもう一つもボールは来ていた。

4回の攻防の後、互いに1点ずつ取って試合は終盤
7回から小松をリリーフした安藤は、四球で1人走者を出したが後は完璧

緩急自在の投球で巧みに打たせて取る。
ヒット性の当りが2本あったが、これはライト小松の好守備が救った。

8回一死からの打球は巧くミートされ、ライト線に飛んだが
小松が最高の守備位置で待っていた。2~3歩右に走ってナイスキャッチ
9回二死からセカンド後方の右中間にフラフラとフライが上がった
これも小松がダイビングキャッチ
これは実に良いプレーで、ゲームセットを盛り上げた。

さぁ、夏のシードまであと一つ
予定では4月6日、12時30分から大田スタジアムで対戦相手は都立江戸川
都立だと侮ることなかれである。
最近の公式戦では結果も残しており力のあるチームだ。

2試合を終えて、打線は上位にも下位にもヒットが出ているが、
この2試合、思ったように点が取れてない。
投手も粘れてはいるが、失点が無いわけでもない。
また、エラーも幾つか出ている。

仲間を信じて攻守で粘りの野球、つなぐ野球をやって行こう。
一つひとつ成長して行けばいいじゃないか?
チャンスに打てなかった選手も、エラーした選手も、とにかく引きずらない。

楽観主義で行こう。
次も頑張れ 頑張れ、創価



1 表/東海 左飛、右安、(暴投)、三振、中飛
  裏/創価 左飛、右安、二ゴ併殺(4-6-3)
2 表/東海 三振、死球、犠失(投ゴ)、盗塁死(2-6)

  裏/創価 三振、三振、捕邪飛
3 表/東海 中飛、左邪飛、四球、二ゴ
  裏/創価 遊ゴ、一邪飛、四球、左安、二飛失、中飛
4 表/東海 死球、二ゴ失、右安で1点、(暴投)、三飛、遊ゴ(本塁死)、捕邪飛
  裏/創価 三振、死球、左安、左二で2点、遊ゴ、(暴投)、四球、
     右安で1点、三振
5 表/東海 二飛失、三振、死球、三振、二ゴ
  裏/創価 三安、左飛、四球、三振、右飛
6 表/東海 遊ゴ、死球、ヒットエンドラン一ゴ、右安で1点、一ゴ
  裏/創価 三振、一ゴ、三振
7 表/東海 右飛、四球、犠打、左飛
  裏/創価 一ゴ、三振、三振
8 表/東海 三ゴ、右飛、右飛
  裏/創価 左本で1点、中安、犠打、投安、犠打、捕邪飛
9 表/東海 三振、三振、右飛で試合終了

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