まず Pilot に学歴は必要か?
必ずしも必要ありませんが、これからの時代は必要になるかも知れません。
かく言う私の最終学歴は高校普通科卒です。
日本の大手の航空会社は高学歴、有名大学卒の Pilot が多く、むしろ高学歴の Pilot の方が多いと感じます。ただし単に Pilot を一つの職業として捉えた場合、教師とか医師と違って学歴は不要です。
「理系がいいですよね?」って聞かれるけどそんな事は全くありません。
よく自分のことを、
「私は理系だから。」
「私は文系だから。」
と言う人がいますが、こういう人は Pilot には向かないかも知れません。自分を勝手に型にはめているからです。
私の知っている人で中卒で国際線の Pilot という人が居ます。操縦を専攻する大学は別として、文系か理系かはご自身が飛行機に関係なく学びたいところを選択すればいいのではないかと思います。
以前、私が海外の航空会社を受験した時の試験官に、
「最終学歴は高卒なんですか?」
と不思議そうに質問された事があります。世界一般的には大卒が望ましいと感じましたが、結局その会社に合格して入社しました。
どんな人が Pilot に向いているか?
私自身が Pilot 採用担当として何回か受験生を面接したことがあります。こと Pilot という職業でどういう人物が適格かというと、はっきり言って常識ある人物、それ以外にも少し思うところがあります。
有名大卒の高学歴で頭脳明晰でも、また運動神経抜群でも入社後の Pilot 訓練が上手くいかない場合がよくあります。
今まで見てきた経験として部活でリーダーとかやってた人は Pilot の訓練がうまくいくようです。
リーダーシップが取れ、周りが良く見れ&協調性がある人、つまり個人の学力や能力よりも均衡の取れた性格が大切だと考えています。
「協調性」と書きましたがリーダーシップにも関係しますが、協調性があると言っても、周囲の意見を鵜呑みにするのではなく、周りの人の意見を聞きながら、置かれた状況を判断し、自分なりの意思をはっきりと示せることが大切です。
そう言う私がそうなのではなく、そうあるべきだ!と今でも自分自身の目標としています。
追加として「謙虚さ」はとても大事です。
Pilot としての「飛行適性」これは努力では如何ともし難いので、取り敢えず Pilot として航空関連の大学なり、自社養成なりで適性試験を受けてみるしかありません。
航空身体検査については、刻一刻と基準は緩和されてきています。以前は入社時に裸眼で遠距離裸力 1.0 が絶対だった時代からするといい時代だなと感じますが、視力は眼鏡可となりましたが、遠距離視力というのは Pilot 身体検査基準の 1 項目に過ぎません。国が定めるPilot の航空身体検査基準は緩和されてきましたが、会社ごとに独自の追加検査項目を設けていることが多いので受けてみるしかないでしょう。
性別、学歴 の壁を超えて、個人の実力で生きていける職業 エアライン・パイロット への挑戦待ってます。
一緒に空を飛びましょう!