俺はかわいい嫁と幸せな新婚生活を送っていたが、ある日を境にがらりと変わってしまった。
まず身体がやけにだるくなり、熱も出た。
病院を三軒ほど回ったが、どこも明確な原因及び病状を示すことが出来なかった。
次は頭痛だ。
VigRx
日によっても違うが、ひどいときは目も開けられないほどの痛みが襲ってきた。
そして階段から転落し、かばった右手を痛めた。
道を歩いていると、いきなり歩道に乗り上げてきた車にはねられて、左足を怪我した。
車はそのままどこかへ走り去った。
次には右目が急に見えなくなり、どこの病院で検査してもらっても、原因不明。
その上今度は左耳が聞こえなくなり、これまた病院をはしごしたが、どうにもならなかった。
最初に身体がだるくなってからここまでに要した時間は、たったの一週間なのだ。
――いくらなんでも、これはおかしい。
俺は足を引きずりながら、実家へ向かった。
俺の母親は、いわゆる「拝み屋」と呼ばれる家系の一人娘で、祖母ほどの力はないものの、それなりのものを持っていた。
母は俺の顔を長い間見つめていたが、やがて言った。
「これは呪いだね。それもけっこう強力なやつ」
「呪い! いったい誰がそんなことを?」
「そこまでは残念だけどわからないわね。……ちょっと待ってなさい」
母は奥に引っ込んだ。
そしてしばらくすると、何かを持ってきた。
それは年季の入った小さな丸い鏡だった。
蒼蝿水FLY D5(原液)
「これは……」
「呪詛返しの鏡だよ。これで呪いをはね返して、呪った相手にぶつけるのさ。お前の話を聞く限り、相手はおそらく毎日呪いをかけているだろうね。それをまとめていっぺんに、お返しするんだよ」
母は息子である俺が一度も見たことのないような顔で、にまりと笑った。
肌身離さず持つように言われ、俺はそれを持って家に帰った。
次の日、嫁が死んだ。
まず身体がやけにだるくなり、熱も出た。
病院を三軒ほど回ったが、どこも明確な原因及び病状を示すことが出来なかった。
次は頭痛だ。
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日によっても違うが、ひどいときは目も開けられないほどの痛みが襲ってきた。
そして階段から転落し、かばった右手を痛めた。
道を歩いていると、いきなり歩道に乗り上げてきた車にはねられて、左足を怪我した。
車はそのままどこかへ走り去った。
次には右目が急に見えなくなり、どこの病院で検査してもらっても、原因不明。
その上今度は左耳が聞こえなくなり、これまた病院をはしごしたが、どうにもならなかった。
最初に身体がだるくなってからここまでに要した時間は、たったの一週間なのだ。
――いくらなんでも、これはおかしい。
俺は足を引きずりながら、実家へ向かった。
俺の母親は、いわゆる「拝み屋」と呼ばれる家系の一人娘で、祖母ほどの力はないものの、それなりのものを持っていた。
母は俺の顔を長い間見つめていたが、やがて言った。
「これは呪いだね。それもけっこう強力なやつ」
「呪い! いったい誰がそんなことを?」
「そこまでは残念だけどわからないわね。……ちょっと待ってなさい」
母は奥に引っ込んだ。
そしてしばらくすると、何かを持ってきた。
それは年季の入った小さな丸い鏡だった。
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「これは……」
「呪詛返しの鏡だよ。これで呪いをはね返して、呪った相手にぶつけるのさ。お前の話を聞く限り、相手はおそらく毎日呪いをかけているだろうね。それをまとめていっぺんに、お返しするんだよ」
母は息子である俺が一度も見たことのないような顔で、にまりと笑った。
肌身離さず持つように言われ、俺はそれを持って家に帰った。
次の日、嫁が死んだ。