たとえばそれは
海はうみ
山はやま
自身はじしん
いろや、かんがえ、おもいを
つけなき
まんまたり
それぞれが
それぞれの
それぞれなりの
せいししたる、うつし鏡かのように
そして
さらには
すべては
まるで
氷からとけだした
かのように
あらゆるひとつに
かえられし
もどりゆき
あらゆるひとつの鏡と
還されゆかれし
かのごとくに
はなは
すでにか
そうであったかのように
すべては
いまこの瞬間にある
それだけで
すべては
みるみる
変容しゆくばかり
かのように
どうしたって
まる
何があったところで、
まる
どうこうあろうが
まる
なんていわれようが
まる
すべてはそれで、まる
ばかりかのように
変容しながらも、かわらない
なんらかが、ある
なんらかが、あった
かのように
そんな
無風たりし
さなかでも
あられましょうか……